取引の勘定科目をAIが自動で提案する確定申告アプリはあります。ただしAIが判定できるのは科目までで、「その支出が事業に必要だったか」は判定できません。この線引きが、選び方の基準になります。
この記事のポイント
- AIの自動仕訳とは取引の勘定科目をAIが提案するしくみで、多くは「候補を出す→人が承認」の形
- AIが判定できるのは科目まで。事業に必要だったかどうかは記録に基づいて自分で区分する必要がある(国税庁)
- 選ぶ基準は判断の回数をどれだけ減らせるかで、科目を選ばせる型と2択に落とす型で手間が変わる
- 精度は税理士監修のAIで9割以上だが、申告内容の責任は納税者本人にある
- 取引が多いほど自動化の効果が大きく、1,000件規模でも数秒で仕分けできる
田淵 宏明
【所属】
税理士法人Five Starパートナーズ 代表税理士
【経歴】
大阪府豊中市出身。関西学院大学経済学部卒業後、中原会計事務所に入所。2001年に税理士試験全科目合格。その後、新日本アーンスト・アンド・ヤング税理士法人で国際税務業務に従事。2005年にヒロ☆総合会計事務所を設立し、2022年に税理士法人Five Starパートナーズへ組織変更。また、YouTubeチャンネル「税理士YouTuberチャンネル!!」を運営し、税務や経営に関する情報を発信している。
保有資格: 税理士
※詳細やご自身の状況に応じた適切な対応については、税理士等の専門家にご相談ください。
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AIの自動仕訳とは何をしてくれる?
銀行やカードから取り込んだ取引に、「これは消耗品費」「これは通信費」といった勘定科目をAIが自動で当てるしくみです。
これまで手作業だったのは、明細を1件ずつ見て科目を選ぶ作業でした。簿記を知らない人がいちばん詰まるのがここで、借方・貸方や勘定科目の一覧を前にして止まってしまいます。AIの自動仕訳は、その「選ぶ」工程そのものを肩代わりします。
確定申告アプリ「タックスナップ」では、税理士監修のAIが9割以上の精度で勘定科目を自動選択できる水準に達しています(出典:PR TIMES)。
AIに任せられないのはどこ?
「その支出が事業に必要だったか」の判断です。ここはAIでは決められません。
国税庁は、家事と業務の両方に関わる支出について、「取引の記録などに基づいて、業務遂行上直接必要であったことが明らかに区分できる場合の、その区分できる金額に限られる」としています(国税庁 No.2210)。
つまり根拠となる記録で、事業分と家事分を分けて説明できることが条件です。自宅の家賃・光熱費・通信費・車の費用がこれに当たります。AIは明細の文字列から科目を推定できますが、あなたが何%を事業に使ったかは知りません。
もう1つ重要な点があります。AIが提案した内容でも、申告した中身の責任は納税者本人にあります。「AIがそう言ったから」は通用しません。だから最後に自分で目を通す前提で設計されているアプリを選ぶのが正しく、逆に「完全に手放しで終わる」と謳うものは疑ったほうがいいです。
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AIの自動仕訳はどこまで手が離れる?
タイプは2つあり、手間の差は「1件あたりに必要な判断の回数」に出ます。
| 型 | 操作 | 1件あたりの判断 | 向いている人 |
| 候補を提示して人が選ぶ型 | 提案された科目を確認し、必要なら修正して登録 | 科目が合っているかを都度考える | 科目をコントロールしたい人 |
| 2択に落とす型 | 経費かプライベートかを左右に振り分ける | 事業かどうかの2択だけ | 簿記の知識がない人・件数が多い人 |
| まとめて自動処理する型 | 過去の傾向を学習して一括で仕分け | ほぼゼロ(確認のみ) | 取引が数百件以上ある人 |
注目すべきは「判断の回数」です。AIの精度が同じでも、科目を都度確認させる設計と、事業かどうかの2択に落とす設計では、かかる時間がまるごと変わります。
外部の調査では、10分間で処理できる経費件数は平均518件で、他の会計ソフトの約4倍という結果が出ています(出典)。精度ではなく操作設計の差が、この開きを生んでいます。
選ぶときは何を見ればいい?
AIの精度だけを比べても差は出ません。見るべきは次の4点です。
- 判断の回数:科目を選ばせるのか、事業かどうかの2択なのか
- 一括処理の有無:溜めた分をまとめて仕分けられるか。放置してしまう前提で選ぶのが現実的です
- 現金払いの扱い:口座やカードを通らない支出を、レシート撮影で取り込めるか。枚数に上限があるアプリもあるので確認が必要です
- 家事按分の入力しやすさ:按分は自分で決める部分なので、割合を設定して継続適用できるかで手間が変わります
精度9割という数字は、残る1割を自分で直せる設計かどうかとセットで意味を持ちます。
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溜まった記帳を一気に片づける方法
取引が多い人ほど、AIの自動仕訳は「溜めてしまったとき」に効きます。月末に手をつけようとして数か月分が残っている、という状態が起きやすいのが記帳です。
タックスナップは連携した明細をAIが仕分けし、過去の傾向を学習する「丸投げ仕分け」なら1,000件の仕分けが最短3秒で終わります(株式会社タックスナップ調べ)。溜めたまま放置しても、あとから一気に片づけられます。

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「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
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まとめ
AIの自動仕訳は、勘定科目を選ぶ工程を肩代わりするしくみです。精度は税理士監修で9割以上に達していますが、任せられる範囲には線があります。
- AIが決められるのは科目まで。事業に必要だったかは記録に基づいて自分で区分する
- 申告内容の責任は納税者本人。最後に確認する前提の設計を選ぶ
- 選ぶ基準は精度より判断の回数。2択に落とす型や一括処理があるかで所要時間が変わる
家事按分の割合をどう決めるかは、次の記事で解説しています。

よくある質問
Q. AIの仕訳はそのまま使っていいですか?
科目の提案はそのまま使えることが多いですが、家事按分や判断が分かれる支出は自分で確認してください。申告内容の責任は納税者本人にあります。
Q. AIの精度はどれくらいですか?
タックスナップの場合、税理士監修のAIで9割以上の精度で勘定科目を自動選択できる水準です(出典:PR TIMES)。
Q. 簿記の知識がなくても使えますか?
使えます。勘定科目はAIが提案するので、借方・貸方といった用語がわからなくても進められます。
Q. 取引が多くても処理しきれますか?
できます。過去の傾向を学習して一括で仕分ける機能があるアプリなら、1,000件規模でも数秒で処理できます。
Q. 現金払いはAIで自動になりますか?
撮影の一手間は残ります。レシートをカメラで撮れば日付・金額・店名は自動で読み取れるので、手入力は不要です。
Q. AIに任せて申告が間違っていたらどうなりますか?
納税者本人の責任になります。修正申告や追徴の対象になり得るため、家事按分など判断が入る部分は必ず自分で確認してください。

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