記帳を自動でやってくれる方法は、人に外注する「記帳代行」と、自分で自動化する「確定申告アプリ」の2つです。複雑な経理がなければ、アプリで自分で終わらせるほうが安く早く済みます。
この記事のポイント
- 記帳を自動化する方法は記帳代行と確定申告アプリの2つで、迷う分かれ目は「税務判断まで任せたいか」
- 記帳代行ができるのは記帳までで、確定申告書の作成と節税相談は税理士の独占業務(税理士法52条)
- アプリなら口座・カード連携で明細が自動で入り、勘定科目はAIが9割以上の精度で自動判定
- 自動化しても家事按分と現金払いのレシートは自分で判断が必要
- 記帳代行は仕訳件数で費用が増えるが、アプリは件数に関係なく月額が一定
田淵 宏明
【所属】
税理士法人Five Starパートナーズ 代表税理士
【経歴】
大阪府豊中市出身。関西学院大学経済学部卒業後、中原会計事務所に入所。2001年に税理士試験全科目合格。その後、新日本アーンスト・アンド・ヤング税理士法人で国際税務業務に従事。2005年にヒロ☆総合会計事務所を設立し、2022年に税理士法人Five Starパートナーズへ組織変更。また、YouTubeチャンネル「税理士YouTuberチャンネル!!」を運営し、税務や経営に関する情報を発信している。
保有資格: 税理士
※詳細やご自身の状況に応じた適切な対応については、税理士等の専門家にご相談ください。
確定申告でカンタンと安心を両立した3つの魅力

記帳を自動でやってくれるサービスは?
大きく2種類あります。人が代わりに入力する「記帳代行」と、取り込みと判定を自動化する「確定申告アプリ」です。同じ「自動」でも、手が動かないのか、手が減るのかという違いがあります。
| 項目 | 記帳代行 | 確定申告アプリ |
| 誰がやるか | 人(業者・税理士) | 自分(判定は自動) |
| 自分の作業 | 資料を渡す | 連携の初期設定と確認 |
| 費用の決まり方 | 仕訳件数に応じた月額 | 件数に関係なく月額一定 |
| 反映されるまで | 月次でまとめて (締めから数日〜数週間) | 連携すればその場で |
| 確定申告書の作成 | 税理士でなければ不可 | アプリ内で完結 |
記帳代行はどこまでやってくれる?
通帳のコピー・レシート・請求書を渡すと、仕訳と帳簿づけまでを代わりに行ってくれます。納品されるのは総勘定元帳や試算表で、自分の手はほぼ動きません。
ただしやりとりは月次が基本です。月が締まってから資料を送り、業者が入力して戻ってくるまでに数日から数週間かかります。いま自分の事業がいくら黒字なのかを、その場で知ることはできません。
費用は仕訳の件数に応じた月額が一般的で、件数が増えるほど上がります。加えて決算時の料金が別途かかる形が多いので、見積もりを取るときは「月額」と「決算料」を分けて確認すると比較しやすくなります。
確定申告アプリはどこまで自動になる?
明細の取り込みと勘定科目の判定が自動になり、残るのは確認だけです。
銀行口座やクレジットカードを連携すると、使ったお金の記録がアプリに自動で入ります。通帳や明細を見ながら手で打ち込む必要がありません。現金払いのレシートはカメラで撮るだけで日付・金額・店名を読み取れます。
取り込んだ取引の勘定科目はAIが自動で提案します。確定申告アプリ「タックスナップ」では税理士監修のAIが9割以上の精度で自動選択できる水準に達しています(出典:PR TIMES)。
迷ったときの分かれ目はどこ?
「税務の判断まで任せたいか」で決まります。
記帳そのものは、どちらでもほぼ自動になります。差が出るのは「これは経費になるのか」「どこまで按分できるのか」を誰が判断するかです。税務の判断を人に委ねたいなら税理士、自分で判断できるならアプリ、という切り分けになります。
記帳のどの工程が自動になる?
自動になるのは「取り込み」と「判定」で、事業とプライベートの線引きは自分に残ります。工程ごとに整理すると次のとおりです。
| 工程 | 手作業 | 記帳代行 | 確定申告アプリ |
| 取引データの取り込み | 手入力 | 業者が入力 | 連携で自動 |
| 勘定科目の判定 | 自分で調べる | 業者が判断 | AIが提案 |
| 事業とプライベートの区別 | 自分 | 指示が必要 | 自分 |
| 帳簿の作成 | 自分 | 納品される | 自動生成 |
| 確定申告書の作成・提出 | 自分 | 税理士でなければ不可 | アプリで完結 |
表の最後の行が、意外と見落とされます。記帳代行に頼んでも、確定申告書そのものは戻ってこないケースがあります。
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記帳代行に任せると確定申告まで終わる?
残念ながら、確定申告までは終わりません。記帳代行が扱えるのは帳簿までで、確定申告書の作成は税理士でなければ行えません。
国税庁は、税務代理・税務書類の作成・税務相談の3つを税理士業務と定めており(国税庁 税理士の業務)、税理士でない者がこれを業として行うことは禁じられています(国税庁 非税理士により行うことが禁止される税理士業務)。確定申告書の作成は「税務書類の作成」に当たるため、無資格の記帳代行業者は代行できません。
一方で、会計帳簿の記帳代行そのものは税理士業務ではないため、資格がなくても引き受けられます。つまり「記帳は頼めるが、申告書と節税相談は頼めない」のが、記帳代行業者に外注した場合の実態です。
だから外注を検討するときは、「記帳だけを安く任せたいのか、税務判断まで任せたいのか」を先に決める必要があります。前者なら記帳代行業者、後者なら税理士、そしてどちらも自分でやるならアプリという3択になります。
アプリで自動化するとどこまで手間が減る?
外部の調査では、10分間で平均518件の経費処理ができ、他の会計ソフトの約4倍のスピードでした(出典)。手書きと比べると約18倍、Excelと比べると約40倍です。
タックスナップの場合、経費とプライベートを左右にスワイプするだけで仕分けが完了します。さらに過去の傾向を学習してスワイプすら不要にする「丸投げ仕分け」なら、1,000件の仕分けが最短3秒で終わります(株式会社タックスナップ調べ)。
年間1,000件以上の取引があると、手入力では数十時間かかります。ここが自動になるかどうかで、確定申告にかかる時間はまるごと変わります。
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記帳を自動化しても自分でやることは?
3つ残ります。ここは自動化できないので、先に知っておくと慌てません。
- 事業とプライベートの線引き:自宅兼事務所の家賃や車、通信費は、事業で使った割合だけを経費にします
- 現金払いのレシート撮影:口座やカードを通らない支払いは、自分で取り込む必要があります
- 期末の処理:在庫がある事業の棚卸や、10万円以上の備品の減価償却は、年に一度の判断が必要です
家事按分の割合をどう決めるかは、次の記事で解説しています。

記帳の手間を最小にする方法
記帳が面倒に感じるのは、作業そのものより「後回しにした分がたまっていく」構造にあります。月末に手をつけようとして、1年分が残っている状態になりやすいのが記帳です。
そこを自動にしてしまえば、確認だけで終わります。タックスナップなら連携した明細をAIが仕分けするので、溜めたまま放置しても、あとから一気に片づけられます。

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「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
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まとめ
記帳を自動でやってくれるサービスは、記帳代行と確定申告アプリの2つです。分かれ目は費用ではなく、税務の判断まで人に任せたいかどうかです。
- 記帳代行は記帳まで。確定申告書の作成と節税相談は税理士の独占業務なので、無資格の業者には頼めない
- アプリは取り込みと勘定科目の判定が自動で、残るのは確認だけ
- 家事按分と現金払いのレシート、期末処理は自分に残る
複雑な経理がなく、税務判断を自分でできるなら、外注せずアプリで終わらせるのが結局いちばん早いという結論になります。
よくある質問
Q. 記帳代行とアプリはどちらが安いですか?
仕訳の件数によります。記帳代行は件数に応じて月額が上がるのに対し、アプリは件数に関係なく月額が一定です。取引が多い事業ほど、アプリのほうが割安になります。
Q. 記帳代行に確定申告書まで作ってもらえますか?
税理士でなければ作成できません。確定申告書の作成は税務書類の作成に当たり、税理士の独占業務です(国税庁)。記帳代行業者に頼めるのは帳簿までです。
Q. 現金払いの記帳も自動になりますか?
撮影の一手間は残ります。レシートをカメラで撮れば日付・金額・店名は自動で読み取れるので、手入力は不要です。
Q. 簿記の知識がなくても記帳できますか?
できます。勘定科目はAIが提案するため、借方・貸方といった用語がわからなくても進められます。
Q. ためてしまった記帳もまとめて処理できますか?
できます。連携すれば過去の明細をまとめて取り込めるので、数か月分が残っていても一度に仕分けられます。
Q. 記帳を自動化しても青色申告の65万円控除は受けられますか?
受けられます。複式簿記の帳簿はアプリが自動で作成するため、控除の要件を満たせます。e-Taxでの申告または電子帳簿保存が条件です。

確定申告でカンタンと安心を両立した3つの魅力

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