毎日の配信とリスナー対応に追われるライバーには、投げ銭の売上と細かい経費をスマホで記帳して、提出まで終わらせられる確定申告アプリ(会計ソフト)が最有力です。主要4アプリの比較と選び方、「振込額=売上ではない」投げ銭の計上ルールや衣装・美容代の按分、源泉徴収の取り戻しまで、ライバーならではの注意点をまとめました。
この記事のポイント
- 投げ銭の売上は振込額ではなく、運営会社の手数料や源泉徴収が引かれる前の総額で計上する
- コンテンツ配信は申告漏れ額の多い業種3位に初ランクイン=国税に重点マークされている
- 事務所やアプリで源泉徴収されていれば、確定申告で税金が戻る(還付)ライバーも多い
- 衣装・美容代・自宅の配信部屋は按分がカギ(毎月の美容院はNG・宣材撮影のヘアメイクはOK)
- 選ぶ基準は「アプリ別の売上把握・按分経費の記録・源泉徴収の精算・配信の合間に終わるか」の4つ
ライバーに確定申告アプリは必要?
ライバーは収入の流れが特殊で、「振り込まれた金額=売上」ではないところから誤解が始まりやすい職種です。まずは自分に申告が必要かどうかから整理します。
働き方で変わる確定申告の要否を整理
| 働き方 | 収入の区分 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 事務所所属(給与で受け取る) | 給与所得 | 原則不要(年末調整で完結) |
| 事務所所属(報酬・歩合で受け取る) | 事業所得(小規模なら雑所得) | 必要 |
| フリーの専業ライバー | 事業所得 | 必要(所得が基礎控除以下なら不要) |
| 会社勤め・学生のかたわらの副業 | 雑所得が基本 | 所得20万円超で必要 |
ライバーの収入は、ファンの投げ銭がそのまま届くわけではありません。投げ銭はいったん配信アプリの運営会社に入り、手数料が引かれたあとに報酬として振り込まれます。しかも売上になるのは投げ銭連動の報酬だけではなく、時間ダイヤなどの時間報酬・イベント報酬・企業案件・グッズ販売まで合算したうえで、経費を引いた所得(もうけ)が、専業なら令和8年分(2026年分)で104万円超、副業なら20万円超で確定申告が必要です(20万円以下でも住民税の申告は別途必要)。
注意したいのが事務所所属のライバーです。給与として受け取っているなら年末調整で完結しますが、報酬・歩合で受け取っているなら個人事業主扱いで、確定申告は自分の仕事です。自分がどちらの契約かは、事務所との契約書で確認しておきましょう。本格的に続けるなら開業届も出しておくと青色申告への道が開けます。配信者の開業届はこちらの記事で解説しています。

ライバーの無申告は国税にマークされている
「バレなければいい」が通用しない職種であることは、数字が示しています。国税庁の発表では、2023年度の申告漏れ1件あたりの金額が多い業種の3位に「コンテンツ配信」が初めてランクインしました。実際に、4年間で約1億1,900万円の所得を無申告だったライバーが約2,100万円を追徴された事例も報じられています。
配信アプリの運営会社には誰にいくら支払ったかの記録が残り、国税は登録者数やフォロワー数を調査の端緒にすることもあるとされます。申告をしないまま発覚すると、本来の税金に無申告加算税や延滞税が上乗せされ、意図的な隠しとされれば重加算税の対象にもなります。「忙しくて忘れていた」は通用しません。
なお、開業届を出していないと確定申告の案内書類も届きません。「何も届かないから自分は関係ない」ではなく、届かないのは国に事業をしていることが認知されていないだけ、というのが実情です。
青色申告なら最大65万円の控除が受けられる
簿記の知識がなくても、アプリを使えば65万円控除を狙えます。控除の要件は次のとおりです(国税庁 No.2072)。
| 控除額 | 主な要件 |
|---|---|
| 65万円 | 複式簿記での記帳+貸借対照表・損益計算書の添付+期限内申告+e-Tax申告または電子帳簿保存 |
| 55万円 | 複式簿記での記帳+貸借対照表・損益計算書の添付+期限内申告 |
| 10万円 | 上記に当てはまらない青色申告(簡易な記帳) |
壁になるのは「複式簿記」ですが、アプリなら取引を入れるだけで複式簿記の帳簿と決算書を自動で作ってくれ、そのままe-Taxで提出すれば65万円の要件も満たせます。所得税率と住民税を合わせて税率が約30%の人なら、65万円控除で約19.5万円の節税になります。青色申告には赤字を翌年以後3年間繰り越せる特典もあり、機材やガワ制作に先行投資した年の赤字を、翌年以降のもうけと相殺できます。
注意点は2つ。青色申告の承認申請書は青色で申告したい年の3月15日まで(1月16日以後に開業した場合は開業から2か月以内)に提出が必要なこと。そして、会社勤めや学業のかたわらの小規模な副業配信は雑所得として申告するのが基本で、青色申告は専業や本格的な業務委託向けという点です。なお2027年(令和9年分)からは要件を満たすと控除額が最大75万円に引き上げられ、紙提出の控除は最大10万円に縮む予定です。改正の詳細はこちらの記事で解説しています。

手書きやエクセルがライバーに向かない理由
ライバーの帳簿は、アプリごとに形式の違う報酬明細と、衣装・メイク・小道具の細かい買い物が毎月積み重なります。しかも配信は夜が本番で、ランキングやイベント中は毎日長時間配信が続きます。「申告期に1年分をまとめてやろう」と後回しにした結果、イベントと確定申告が重なって破綻するのが定番の失敗です。
アプリなら銀行口座やカードの明細を自動で取り込み、紙のレシートはカメラで撮るだけで仕訳にできます。外部の調査機関による比較調査では、10分間で処理できる経費件数はタックスナップが平均518件で、手書きの約18倍、Excelの約40倍という結果が出ています(出典)。
配信前の待機時間や配信後のクールダウンに数件ずつ片づけられるので、申告期にレシートの山と向き合う必要がなくなり、申告漏れによる延滞税や無申告加算税のリスクも下がります。
税理士に頼むのとどちらがいい?
日々の記帳はアプリで自分でやり、衣装や美容代の按分など判断に迷うところだけ相談するのが、ほとんどのライバーにはコスパのいいやり方です。費用と判断基準を先に整理します。
税理士に頼んだ場合の費用相場
確定申告を単発で依頼する場合の相場は5〜10万円程度、記帳から丸ごと任せると合計10〜20万円が目安です。ライブ配信は新しい仕事のため、投げ銭の収益構造やアプリごとの明細に詳しい税理士はまだ多くありません。依頼するならライバーや配信者の顧客実績がある事務所を選ぶのが安心です。
アプリなら年1〜3万円台で利用料は経費にできる
主要4アプリの最安プランは年額約1.1〜1.2万円(税抜)からで、上位プランでも年3万円台に収まります。税理士に丸ごと頼む場合と比べて年で数万円の差が出ます。しかも確定申告アプリの利用料は全額を必要経費にできます。
| 方法 | 費用の目安 |
|---|---|
| 税理士(申告のみ) | 5〜10万円程度 |
| 税理士(記帳代行つき) | 10〜20万円 |
| 確定申告アプリで自分でやる | 年1.1〜3万円台(利用料は全額経費) |
税理士に頼んだほうがいいのはこんな場合
無申告が数年分たまっている・税務調査の連絡が来た・法人化や自分の事務所設立を検討したい(所得がおおむね500万〜1,000万円規模が目安)、のどれかに当てはまるなら税理士が安心です。
なお、前年分の申告納税額が15万円以上になると、予定納税として7月と11月に税金の前払いが発生します(国税庁 No.2040)。ライバーの収入はイベント月と通常月で大きく波打つので、イベントでバズった翌年の資金繰りに直撃します。税金の分は先に取り分けておきましょう。
\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
ライバーが確定申告アプリを選ぶ4つの基準

ライバーのアプリ選びで見るべきは、アプリ別の売上を把握しやすいか・按分の多い経費を記録しやすいか・源泉徴収の精算までできるか・配信の合間に終わらせられるかの4つです。どれも「投げ銭が運営会社を経由して報酬になり、生活と地続きの支出が経費になる」というライバーの仕事の構造から来る基準です。
アプリ別の売上を把握しやすいか
配信アプリごとに、売上の確認方法はバラバラです。Pocochaは公式の年間書類が出ないため換金履歴を自分で集計する必要があり、17LIVEは月次の支払通知の小計が売上、TikTok LIVEはドル建てなので円換算が必要です。掛け持ち配信なら、この作業がアプリの数だけ発生します。
だからこそ、口座連携で入金を自動で拾いつつ、アプリごとの売上を分けて記帳しやすいかが土台になります。あわせて、12月に確定して1月に振り込まれる報酬は12月分(今年の売上)として計上する年またぎのルール、換金していないダイヤやアプリ内ポイントは報酬として確定した分から売上になる(確定のタイミングはアプリの規約と明細で確認)という点も押さえておきましょう。
按分の多い経費を記録しやすいか
ライバーの経費は、衣装・ウィッグ・メイク用品・自宅の配信部屋の家賃や電気代・スマホ代と、プライベートと地続きのものが中心です。つまり「何割を経費にするか」という家事按分の連続で、ここの記録が雑だと税務調査で崩されます(家賃の7割を按分して否認された例もあります)。
按分の割合を登録すれば毎月自動で計算してくれるか、レシートを撮った瞬間に記録が残るかが、ライバーのアプリ選びでは効いてきます。
源泉徴収の精算と還付申告までできるか
事務所経由の報酬は10.21%(100万円超の部分は20.42%)の源泉徴収が引かれていることが多く、BIGO LIVEやTikTokなど源泉徴収されるアプリもあります。源泉徴収は税金の前払いにすぎないので、経費や控除を反映して申告すると、払いすぎた分が戻ってくる(還付)ライバーが少なくありません。
支払調書や明細から源泉徴収税額を拾って申告書に反映できるか、確定申告書の作成・提出まで完結するかを確認しましょう。還付だけの申告なら、2月16日を待たず1月1日から提出できます。
配信の合間や深夜でもスマホで終わるか
ランキングやイベント中のライバーに、まとまった経理の時間はありません。現実的なのは、配信前の待機時間や配信後のクールダウン中に、ベッドの上からスマホで数件ずつ片づけるスタイルです。
パソコンの前に座らないと進まないソフトより、スマホだけで記帳から提出まで完結するか、1件あたりの操作が軽いかを重視しましょう。
連携とサポートもチェック
基準ではありませんが、先にやっておくと効くのが配信用の銀行口座とクレジットカードの分離です(個人事業主は個人名義のものを事業用にあてて構いません)。報酬の入金と経費の支出だけが並ぶので、記帳も見直しも格段に楽になります。収入がイベント月に偏る職業なので、報酬が入ったら納税分を先に取り分けておくこと、自動連携やAIの仕訳結果を最後にひととおり見直すことも忘れずに。
ライバーにおすすめの確定申告アプリ4選
スマホ1台で申告まで完結させたいならタックスナップ、簿記の知識ゼロで丁寧に進めたいならfreee、掛け持ちアプリや口座が多いならマネーフォワード、コスト重視のパソコン派ならやよいの青色申告が有力です。まずは4つの基準に沿った比較表で全体像をつかんでください。
| アプリ名 | アプリ別の売上管理 | 経費の記録(レシート撮影) | 源泉徴収の精算 | スマホ完結 | 月額(最安・年払い・税抜) |
|---|---|---|---|---|---|
| タックスナップ | ○ 連携明細をスワイプで確認するだけ | ◎ 撮影は枚数無制限+AIが自動仕訳 | ○ 申告書作成で精算・還付に対応 | ◎ 記帳から申告までスマホだけで完結 | 980円 無料トライアルあり |
| freee | ○ 自動で経理(連携明細の自動仕訳) | ○ 月5枚(最安プラン) | ○ ○×形式の質問で反映 | ○ アプリあり(一部作業はPCが快適) | 980円 無料お試しあり |
| マネーフォワード | ◎ 連携サービスが豊富・補助科目でアプリごとに管理 | ○ 月15件 (超過は上位プランへ) | ○ 対応 | ○ アプリあり | 900円 無料トライアルあり |
| やよいの青色申告 | ○ スマート取引取込で明細を自動仕訳 | ○ 対応(上限の公表なし) | ○ 対応 | △ パソコン中心(アプリあり) | 約983円(年11,800円) 初年度無料 |
※料金・仕様は2026年9月時点の各社公式サイトの情報です。最新の条件は各公式サイトで確認してください。

スマホ1台で配信も申告も完結させたいならタックスナップ
タックスナップはスマホ完結に特化した確定申告アプリで、配信も換金履歴の確認もスマホの中で仕事が回っているライバーに向いています。カードや口座を連携すれば収支は自動で取り込まれ、「この衣装代は経費、このランチはプライベート」と左右のスワイプ(右=経費・左=プライベート)で仕分けるだけ。パソコンがなくても記帳から申告書の提出までスマホ1台で終わり、ランキングイベント中に記帳をためこんでも、丸投げ仕分けであとからまとめて追い上げられます。
おすすめポイント
- 記帳から申告書の作成・提出までスマホ1台で完結=パソコンを持っていないスマホ配信派でも確定申告が終わる
- スワイプと丸投げ仕分けだけで、簿記の知識ゼロでも青色申告65万円控除に必要な帳簿と書類を作れる
- 安心プラン以上の「丸投げ仕分け」なら1,000件の経費処理が最短3秒=ランキングイベント中にためこんだ分もあとから一気に追い上げられる
- 24時間のAIチャットに加え、LINEで専門スタッフに相談できる(カンタンプラン以上)=配信後の深夜に疑問が湧いてもその場で解決できる
- 「これは経費になる?」と迷ったら、同じ職種の判断を参考にできる「みんなはどうしてる」機能で確認できる=衣装やメイクの線引きで手が止まらない
- ライバーを含む40以上の職種に合わせて勘定科目を自動カスタマイズする職種特化モード
- レシートのカメラ読み取りは枚数無制限(カンタンプラン以上)=衣装や小道具の買い物が多い月でも上限を気にしなくていい
- 最安プランは年払いで月980円(税抜)、無料トライアルから始められる
- インボイスの2割特例を含む消費税申告にも対応=投げ銭が伸びて課税事業者になった年もアプリだけで申告できる
- 連携した明細は税理士監修のAIが9割以上の精度で勘定科目を自動判定(出典)
- 外部調査で他の会計ソフトの約4倍の処理スピード(出典)
- 2026年確定申告期間の全29日間、App Storeランキング確定申告アプリ内1位(Sensor Tower)
- freee・マネーフォワード・弥生・PayPayからのデータ移行に対応
- 税理士監修の税務調査リスクチェックと、追徴課税時に利用料を全額返金する保証(安心プラン)=国税にマークされる業種だからこそ心強い
こんな人に向いている
- パソコンを持っていない・申告のためだけに開きたくない
- ランキングイベント中は記帳がゼロになりがち
- 編集も配信もあって、申告にとにかく時間をかけたくない
- 配信前後のスキマ時間に、スマホだけで記帳を済ませたい
簿記の知識ゼロから丁寧に進めたいならfreee
freeeは○×の質問に答える形式で申告書を作れる、初心者向けの設計が特徴の会計ソフトです。初めての確定申告で不安が大きい人や、グッズ事業の拡大・法人化まで見据えている人に向いています。
おすすめポイント
- ○×の質問に答えるだけで確定申告書を作成できる
- 銀行・クレジットカードなど外部サービスとの連携が幅広い
- 開業届を無料で作れる「freee開業」とセットで始めやすい
- 法人化のあとも同じシリーズの法人向けプランに移行しやすい
こんな人に向いている
- 初めての確定申告で、丁寧なガイドが欲しい
- グッズ展開や法人化まで見据えている
掛け持ちアプリも口座も多いならマネーフォワード
マネーフォワード クラウド確定申告は、連携できる金融機関・サービスの多さが強みです。複数の配信アプリを掛け持ちしていたり、配信以外の収入もある人に向いています。
おすすめポイント
- 銀行・カードなど連携できる金融関連サービスが豊富
- 補助科目を使えば配信アプリごとに売上を分けて管理できる
- 配信とグッズ販売など複数の事業を部門で分けて管理できる
- 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と連携してお金全体を一元管理できる
こんな人に向いている
- 複数のアプリを掛け持ちしていて、入金経路が多い
- 配信以外にも収入源があり、お金全体をまとめて見たい
コスト重視でパソコン派ならやよいの青色申告
やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトとしての長い実績とサポート体制が強みです。まず無料で始めたい人、配信用のパソコンで腰を据えて経理をしたい人に向いています。
おすすめポイント
- 会計ソフトとしての利用実績・シェアが大きい
- セルフプラン・ベーシックプランは初年度無料で始められる
- 白色申告のままなら「やよいの白色申告 オンライン」にずっと無料のプランもある
- 電話サポート付きのプランがあり、操作に不安があっても相談しやすい
こんな人に向いている
- まず無料で始めて、様子を見ながら青色申告に切り替えたい
- 配信で使い慣れたパソコンでじっくり進めたい
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ライバーの確定申告で注意したいポイント
配信者の間では「どうせ経費で落ちるからタダ」という言い回しをよく聞きますが、これは誤解です。経費は税金を計算するもとになる所得から差し引けるだけで、お金そのものは出ていきます。この前提を押さえたうえで、ライバーならではの注意点を整理します。まずは経費の全体像からです。
| 勘定科目 | 具体例 |
|---|---|
| 消耗品費 | マイク・リングライト・スマホスタンドなどの配信機材(10万円未満)・企画の小道具 |
| 減価償却費 | 10万円以上のパソコンやカメラ・Vライバーのガワ制作費(Live2Dモデルなど。青色申告なら30万円未満を一括にできる特例あり) |
| 衣装費・消耗品費 | 配信用の衣装・ウィッグ・コスプレ(普段も着られる服は認められにくい) |
| 広告宣伝費 | 視聴者プレゼント企画(送り先の名簿を残す)・宣材写真の撮影費 |
| 支払手数料 | 換金・振込の手数料・事務所へのマネジメント料 |
| 外注費 | 切り抜き動画やサムネイルの制作依頼・ロゴやBGMの制作 |
| 研修費 | ボイストレーニング・配信の研究のために他のライバーを見に行った際の投げ銭 |
| 通信費 | ネット回線・スマホ代(配信で使う割合で按分) |
| 地代家賃・水道光熱費 | 自宅の配信部屋の家賃・電気代(家事按分) |
| 旅費交通費 | イベント出演やコラボ収録への交通費 |
経費にならないものの定番は、毎月の美容院代・普段も着る服・所得税や住民税、そして国民健康保険や国民年金です(保険料は経費ではなく社会保険料控除として全額差し引けます)。
投げ銭の売上は総額で計上する

確定申告に書く売上は、口座に振り込まれた金額ではなく、運営会社の手数料や源泉徴収が引かれる前の総額です。引かれた手数料は支払手数料として経費に計上します。「振込のときに税金はもう引かれている」と考えているライバーは少なくありませんが、引かれているのは主に手数料で、税金の処理は終わっていません。
売上の確認方法はアプリごとに違います。Pocochaは換金履歴を自分で集計、17LIVEは月次の支払通知の小計、TikTok LIVEはドル建てを円換算します。換金していないダイヤやポイントは、報酬として確定した分から売上になるので、確定のタイミングを各アプリの規約と明細で確認しましょう。なお「投げ銭は贈与だから年110万円まで非課税」という理屈は、配信という対価があるお金なので通りません。企業案件で商品をもらった場合も、時価で収入になります。
衣装や美容代は按分がカギ
ライバーの経費は生活と地続きなので、「配信のためにいくら使ったか」を割合で説明できるかが勝負です。配信がなくても毎月行く美容院代は経費として認められにくく、宣材写真の撮影や企画のために特別に頼んだヘアメイクは経費にできます。衣装や髪色も、配信専用と言える部分・割合だけが経費です。
自宅の配信部屋は、面積や配信時間の割合で家賃・電気代を按分します。ここで欲張って家賃の7割を経費にして、税務調査で否認された例もあります。トイレやお風呂まで含めた「全部仕事場」という主張は通らないので、見取り図と面積で説明できる割合にとどめておきましょう。
源泉徴収されていたら還付申告で取り戻せる
事務所経由の報酬からは10.21%(100万円超の部分は20.42%)の源泉徴収が引かれていることが多く、BIGO LIVEやTikTokのように源泉徴収されるアプリもあります。源泉徴収は税金の前払いなので、経費や控除を反映した確定申告をすると、払いすぎた分が還付されるライバーが少なくありません。申告しないままだと、取り戻せるはずのお金を放置していることになります。
事務所所属なら支払調書をもらえることが多いので、年間の報酬額と源泉徴収税額をそこで確認しましょう。還付だけの申告なら1月1日から提出できるので、書類が揃ったら早めに済ませるのがおすすめです。
副業ライバーの住民税と会社バレ
会社勤めのかたわらのライバー活動が会社に知られる主な経路は、住民税です。副業分の所得で住民税が増えると、その通知が会社経由になることで気づかれます。確定申告書第二表の住民税の欄で「自分で納付」(普通徴収)を選ぶと、副業分の住民税の通知が自宅に届くようになります。詳しくはこちらの記事で解説しています。

なお、副業の配信は雑所得として申告するのが基本で、機材やガワの購入で赤字になっても給与と相殺はできません。「赤字にすれば会社の税金が戻る」という節税は成立しない点に注意してください。
ライバーは個人事業税がかからないことが多い
都道府県に納める個人事業税は、法律で決められた70の業種に当てはまる場合だけ課税されます。ライブ配信は歴史の浅い仕事で、この70業種にそのまま当てはまらないことから、課税対象外とされるケースが多いのが実情です(エンジニアなどと同じパターンです)。
ただし業種の判定は都道府県ごとに行われ、契約や実態によっては課税対象の業種と判断される可能性もあります。事業主控除290万円を超える所得が出てきたら、お住まいの県税事務所に確認しておくと安心です。開業届や確定申告書の職業欄は「ライバー」「ライブ配信業」と実態どおりに書きましょう。職業欄の書き方はこちらの記事で解説しています。

配信の合間に確定申告を終わらせる方法
レシートの山とアプリごとの明細に向き合う時間は、本来なら次の配信の企画やリスナーへの返信に使いたい時間です。タックスナップはこの「記帳の手間」自体をなくすことに特化した確定申告アプリで、ライバーを含む40以上の職種に合わせて勘定科目を自動カスタマイズする職種特化モードを備えています。ためこんだ衣装や機材のレシートも、丸投げ仕分けなら1,000件を最短3秒で片づけられます。

\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
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まとめ
ライバーの確定申告アプリ選びの要点を整理します。
- 投げ銭の売上は振込額ではなく、手数料・源泉徴収が引かれる前の総額で計上する(引かれた手数料は経費)
- コンテンツ配信は申告漏れ額の多い業種3位=無申告は国税にマークされている
- 事務所やアプリで源泉徴収されていれば、確定申告で税金が戻る(還付申告は1月1日から)
- 衣装・美容代・配信部屋は按分がカギ(毎月の美容院はNG・宣材ヘアメイクはOK・按分7割は否認例あり)
- ライバーは個人事業税がかからないことが多い(職業欄は「ライバー」と書き、迷ったら県税事務所に確認)
- スマホ1台で申告まで終わらせるならタックスナップ、簿記ゼロならfreee、掛け持ちが多いならマネーフォワード、コスト重視のパソコン派ならやよいの青色申告
まずは直近3か月の報酬明細と買い物を思い浮かべて、比較表の「向いている人」から1つ選び、無料で触ってから決めるのが確実です。初期設定は10分ほどで終わります。
確定申告の要否ややり方の全体像は、こちらの記事で詳しく解説しています。

個人事業主全般向けの比較は、こちらの記事でも解説しています。

よくある質問
Q. 投げ銭はいくらから確定申告が必要ですか?
専業なら所得104万円超(令和8年分・2026年分)、副業なら所得20万円超が目安です。投げ銭連動の報酬だけでなく、時間報酬・イベント報酬・企業案件・グッズ販売まで合算して判定します。20万円以下でも住民税の申告は別途必要です。
Q. 投げ銭は贈与だから非課税ではないのですか?
非課税にはなりません。投げ銭は配信という活動への対価の性格があるため、贈与(年110万円まで非課税)ではなく事業所得や雑所得として申告するのが原則です。
Q. 振り込まれた金額をそのまま売上にしてはダメですか?
ダメです。振込額は運営会社の手数料や源泉徴収が引かれたあとの金額です。売上は引かれる前の総額で計上し、手数料は支払手数料として経費にします。
Q. 換金していないダイヤやアプリ内ポイントも売上になりますか?
報酬として確定した分から売上になります。確定のタイミングはアプリごとに違うので、規約と明細で確認しましょう。判断に迷う場合は税務署や税理士に相談してください。
Q. Pocochaの売上はどこを見ればいいですか?
公式の年間書類が発行されないため、アプリ内の換金履歴を自分で集計します。月ごとに記録しておくと申告期にまとめて困らずに済みます。
Q. TikTok LIVEのドル建て報酬はどう計上しますか?
円に換算して、源泉徴収が引かれる前の金額で計上します。換算レートの取り方は継続して同じルールを使いましょう。
Q. 事務所に所属していても確定申告は必要ですか?
給与で受け取っているなら年末調整で完結しますが、報酬・歩合で受け取っているなら自分で確定申告が必要です。報酬なら10.21%の源泉徴収が引かれていることが多く、事務所から支払調書をもらって精算します。契約書でどちらか確認しましょう。
Q. 確定申告をするとVの中の人や本名がバレませんか?
申告の内容が公開されることはありません。確定申告は税務署との手続きで、活動名と本名が紐づいて世間に出ることはないので安心してください。会社にバレる経路は住民税だけなので、副業なら普通徴収を選んでおきましょう。
Q. 学生ライバーは親の扶養から外れますか?
所得58万円を超えると親の扶養控除に影響します。ただし19〜22歳なら特定親族特別控除により、所得123万円まで親の控除が段階的に残ります。勤労学生控除など学生向けの制度もあるので、稼げてきたら早めに確認しましょう。
Q. 主婦ライバーは夫の扶養を外れますか?
税金の扶養は所得58万円(配偶者控除)を超えると配偶者特別控除に切り替わり、合計所得133万円まで段階的に続きます。手取りへの影響が大きいのは社会保険の扶養で、目安は年収130万円。こちらは「今後の見込み」で判定されるため、収入が安定して増えてきたタイミングで扶養を外れることがあります。
Q. 配信用の衣装やウィッグは経費になりますか?
配信専用と説明できるものは経費になります。コスプレ衣装やウィッグは認められやすい一方、普段も着られる服は認められにくいです。配信での使用がわかる記録を残しておきましょう。
Q. 美容院代やネイル代は経費になりますか?
毎月の美容院代のように、配信がなくても発生する支出は経費として認められにくいです。宣材写真の撮影や企画のために特別に頼んだヘアメイクなど、仕事に直結すると説明できるものは経費にできます。
Q. 他のライバーへの投げ銭は経費になりますか?
配信の研究や宣伝の目的なら経費にできる余地があります。いつ誰の配信を何のために見たかを記録しておき、単なる推し活と区別できるようにしておきましょう。
Q. Vライバーのガワ(Live2Dモデル)の制作費は経費になりますか?
経費になります。キャラクターデザインやLive2Dモデリング・ロゴ・BGMの外注費はすべて対象です。10万円以上のモデル制作費は減価償却になりますが、青色申告なら30万円未満を買った年に一括で経費にできる特例があります。
Q. 収益が少なくても申告したほうがいいですか?
源泉徴収されているなら、申告すれば税金が戻る可能性が高いのでしたほうが得です。収入が少ない年でも申告しておくと、所得の証明や国民年金の免除申請などに使えます。
Q. 無申告はどうやってバレるのですか?
運営会社に支払記録が残っているうえ、コンテンツ配信は申告漏れの多い業種として国税に重点マークされています。フォロワー数などから調査対象になることもあり、発覚すれば無申告加算税や重加算税つきで数年分をまとめて納めることになります。
Q. ライバーに個人事業税はかかりますか?
法定の70業種に当てはまらないとして、かからないケースが多いです。ただし判定は都道府県ごとに行われるので、所得が事業主控除の290万円を超えてきたら県税事務所に確認しましょう。
Q. タックスナップはライバーでも使えますか?
使えます。ライバーを含む40以上の職種に対応した職種特化モードがあり、勘定科目を職種に合わせて自動カスタマイズします。レシート撮影は枚数無制限(カンタンプラン以上)なので、衣装や機材の買い物が多くても安心です。



