【2026年最新】プロゲーマー(チーム所属・大会賞金・配信・スポンサー)におすすめの確定申告アプリ(会計ソフト)4選|タックスナップ・freee・マネーフォワード・やよい

平日は学校や会社、夜はチームの練習と配信、週末はオンラインの大会。プロゲーマーのお金は、チームからの報酬、大会の賞金、契約金、スポンサー料、提供されたゲーミングPC、配信の収益と、入口がいくつもあります。しかも入口ごとに、所得の区分も、源泉徴収されるかどうかも違います。

確定申告アプリ(会計ソフト)選びは、入口ごとに違うお金と、マウスやキーボードの小物から高額なPCまでの機材の支払いを、練習の合間に記録して申告まで終えられるかで決まります。この記事では、大会の賞金が一時所得とは限らない理由、プロスポーツ選手と同じには源泉徴収されない賞金、チームとの契約、提供された機材、学生の扶養といったプロゲーマーならではの論点から、おすすめの4本を比較します。

この記事のポイント

  • チームに所属していても、業務委託の報酬として受け取っているなら確定申告は自分でする(チームが代わりに申告するわけではない)
  • 大会の賞金は「趣味なら一時所得」とは限らず、国税庁は会社員が主催者から受けたマラソン大会の入賞賞金を雑所得とした事例を公表している
  • eスポーツ選手は、報酬から源泉徴収されるプロスポーツ選手の一覧になく、賞金から10.21%が引かれるとは限らない
  • スポンサーから提供されたゲーミングPCも収入になり、自分で買った機材は金額によって経費にする年が変わる
  • 迷ったら、賞金・チーム報酬・配信の収益を入金のたびに書き足したいならタックスナップ、チームを立ち上げて選手に報酬を払うならfreee、複数の口座をまとめて管理するならマネーフォワード、パソコンでじっくりならやよいの青色申告
目次

プロゲーマーに確定申告アプリは必要?

チームに所属していても、業務委託の契約で報酬を受け取っているなら、確定申告は自分でします。チームが代わりに申告してくれるわけではありません。チームと雇用契約を結び、給与として年末調整を受けているなら、ほかに収入がなければ申告もアプリも原則として必要ありません。

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働き方確定申告の目安
チームと雇用契約を結び、給与として受け取って年末調整を受けている原則不要(年末調整で完結)。大会の賞金や配信の収益が別にあれば、給与以外の所得が20万円を超えたら必要
学生のアルバイトや会社員として年末調整を受けながら、大会や配信でも収入がある給与以外の所得が20万円を超えたら必要
チームと業務委託の契約を結び、報酬として受け取っている所得が基礎控除などの合計(令和8年分の基礎控除は合計所得489万円以下で104万円)を超えたら必要。源泉徴収された税金は申告で精算する
チームに入らず、個人で大会・配信・スポンサー案件をこなしている所得が基礎控除などの合計を超えたら必要。支払う相手によって源泉徴収のある・なしが混ざる

ここでいう所得は、受け取ったお金の総額ではなく機材費や遠征費などの経費を引いた金額です。所得税の申告がいらない場合も、住民税の申告は別に必要になることがあります。プロ契約やスポンサー収入があるほかの競技のアスリートの申告は、こちらの記事で解説しています。

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チームからのお金は給与か報酬かを確かめる

チームから年末に源泉徴収票が届くなら給与、支払明細や支払調書で「報酬」として扱われているなら報酬と考えるのが目安です。「給料」と呼ばれていても、契約が業務委託なら税金の上では報酬として扱われ、年末調整はありません。チームに入れば税金の手続きもチームがしてくれる、と思い込んでいると、申告が漏れてしまいます。

雇用か業務委託かがはっきりしないときは、ほかの人が代わりに務められる仕事か、練習や配信の時間などについて指揮監督を受けるか、PCやデバイスなどの道具を支給されているか、といった点を総合して判断されます(国税庁 消費税法基本通達1-1-1)。まずは契約書で「雇用」か「業務委託」かを確かめ、支払明細を毎回保存しておきましょう。

青色申告65万円控除はアプリで取れる?

取れます。大会の出場や配信を事業として続けるなら、開業届と青色申告承認申請書を出しておけば、最大65万円の控除が受けられます。65万円控除には複式簿記の帳簿が必要ですが、確定申告アプリなら取引を入力するだけで自動で出来上がります。e-Taxで提出すれば控除額は55万円ではなく65万円になります。令和9年分からは、紙で提出すると控除は10万円になり、e-Taxでの提出が65万円の条件になります(財務省 令和8年度税制改正の大綱)。

ただし、青色申告特別控除は事業所得が対象で、雑所得として申告する場合は使えません(国税庁 No.2072 青色申告特別控除)。学業や本業の合間に大会に出る程度なら雑所得になることも多いので、自分の活動がどちらに当たるかを先に確かめておきましょう。

税理士に頼むのとどちらがいい?

チームの報酬や賞金、配信の収益を一人で受け取っている程度なら、費用の面では確定申告アプリで十分です。入口がいくつあっても、1件ずつのお金と経費を記録していけば申告書は作れます。相場を比べてみます。

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依頼方法費用の目安(年間)
税理士に記帳から丸ごと依頼10〜20万円
税理士に申告書作成だけスポット依頼5〜10万円
確定申告アプリ1〜3万円台

アプリなら年1〜3万円台で利用料は経費にできる

確定申告アプリの利用料は年間1〜3万円台で、大会の出場や配信を事業として申告する人は全額をその年の経費にできます。マウスやヘッドセットと同じく、活動を続けるための費用です。

税理士に頼んだほうがいいのはこんな場合

海外の大会で現地の税金を差し引かれた、多額の契約金を受け取った、自分でチームを立ち上げて選手に報酬を払うようになった、法人化を考えているという場合は、税理士に相談する価値があります。外国の税金の精算や源泉徴収の手続きなど、判断することが一気に増えるためです。

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プロゲーマーが確定申告アプリを選ぶ4つの基準

プロゲーマーのアプリ選びは、①賞金・チーム報酬・スポンサー料・配信の収益を、入口ごとに分けて記録できるか、②マウスやキーボードの小物から高額なPCまで、機材の支払いを漏れなく記録できるか、③練習と配信の合間に、スマホだけで申告まで終わるか、④賞金の区分や提供された機材の扱いを質問できる窓口があるか、の4つで決まります。どれも「収入の入口が多く、機材の支出が多い」というこの仕事の構造から来る基準です。

プロゲーマーが確定申告アプリを選ぶ4つの基準を示した図解

賞金・チーム報酬・スポンサー料・配信の収益を、入口ごとに分けて記録できるか

チームの報酬は毎月、大会の賞金は入賞したときだけ、スポンサー料は契約ごとに、配信の収益はプラットフォームから月ごとに振り込まれます。源泉徴収されて入るお金もあれば、満額で入るお金もあります。どこから入ったお金か、源泉徴収された額はいくらかを分けて記録できるかが最初の基準です。入口によって所得の区分が変わることがあるので、混ぜて記録すると申告の段階で分け直すことになります。

マウスやキーボードの小物から高額なPCまで、機材の支払いを漏れなく記録できるか

マウス、キーボード、キースイッチ、マウスパッド、イヤホン、マイク、Webカメラと、競技や配信に使う小物は種類が多く、買い替えも頻繁です。一方で、ゲーミングPCやチェアのように1回で数十万円になる買い物もあります。小物の領収書はその場で撮り、高額な機材は買った日と金額を残せるかを確認しましょう。金額によって経費にする年が変わるためです。

練習と配信の合間に、スマホだけで申告まで終わるか

平日に数時間、休日には10時間近く練習する人もいて、その合間に配信や大会が入ります。学生や会社員と掛け持ちしていれば、なおさら時間は限られます。PCは練習と配信のために動かし続けたい、という人も多いはずです。記帳から申告書の作成、e-Taxでの提出までスマホだけで終わるかを確認しましょう。

賞金の区分や提供された機材の扱いを質問できる窓口があるか

「大会の賞金は一時所得?雑所得?」「スポンサーから届いたPCも収入になる?」「ゲーミングチェアは一度に経費にできる?」。プロゲーマーの申告には、判断に迷う点が少なくありません。チャットやLINEで質問できる窓口があると、申告の直前で手が止まることを防げます。

アプリ選びでよくある失敗

よくある失敗は次の3つです。どれも「入口ごとのお金と、機材の支払いを分けて記録できるか」を基準に選べば避けられます。

  • チームに所属しているから税金もチームが処理していると思い込み、業務委託の報酬を申告しない
  • 源泉徴収された後の振込額を売上にして、引かれた税金を申告で差し引き忘れる
  • スポンサーから提供されたPCやデバイスを、収入に入れ忘れる

プロゲーマーにおすすめの確定申告アプリ4選

賞金・チーム報酬・配信の収益を入金のたびに書き足したいならタックスナップ、チームを立ち上げて選手に報酬を払うならfreee、複数の口座やカードをまとめて管理するならマネーフォワード、パソコンでじっくり進めるならやよいの青色申告が有力です。まずは最安プラン同士の比較表で全体像をつかんでください。

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アプリ名スマホ完結度レシート撮影上限(最安プラン)カード・口座連携の自動仕訳月額(最安・年払い・税抜)
タックスナップ◎ 提出まで完結無制限◎ 連携明細をAIが自動仕訳・スワイプで確認するだけ980円・無料トライアルあり
freee○月5枚○ 自動で経理980円・無料お試しあり
マネーフォワード○月15件(超過は上位プランへ)◎ 連携できる金融サービスが豊富900円・無料トライアルあり
やよいの青色申告△ パソコン前提対応(上限の公表なし)○ スマート取引取込初年度無料あり

賞金・チーム報酬・配信の収益を入金のたびに書き足したいならタックスナップ

タックスナップはスマホ完結に特化した確定申告アプリで、チームに所属して大会や配信で稼ぐプロゲーマーや、学生や会社員と掛け持ちしながら賞金や配信の収益を得ている人に向いています。チームの報酬と大会の賞金、配信の収益、ゲーミングデバイスの支払いを1つにまとめて、練習の合間にも申告まで進められます。

おすすめポイント

  • 連携した口座の入金から、チームの報酬やプロとして出場した大会の賞金、スポンサー料、配信の収益をスワイプで事業の売上に仕分けでき、源泉徴収された税額も支払元ごとに記録して、アルバイト先の源泉徴収票とあわせて1つの申告書にまとめられる
  • 連携したカードの明細は、特許を取得した「スワイプ仕分け」(右=経費・左=プライベート)で1件ずつ切り分け=周辺機器の通販や遠征の交通費も、試合の合間に片づく(出典)
  • マウスやキーボード、遠征の領収書はカメラで撮るだけ(読み取り枚数無制限・カンタンプラン以上)。「これは経費になる?」と迷ったら「みんなはどうしてる」機能で同じ職種の判断を確認できる
  • スワイプと丸投げ仕分け(1,000件最短3秒・安心プラン以上)で、複式簿記の知識ゼロでも青色申告65万円控除に必要な帳簿と書類を作れる(白色申告の収支内訳書にも対応)
  • マイナンバーカードがあれば、申告書の作成からe-Taxでの提出(電子申告)まですべてスマホだけで完結=ゲーミングPCは練習と配信に使ったまま、スマホで申告を進められる
  • 職種に合わせた職種特化モードで、税理士監修のAIが9割以上の精度で勘定科目を自動判定(出典)
  • 消費税の申告にも最安のカンタンプランから対応=チームやスポンサーに求められてインボイス登録をし、2割特例を使う場合も同じアプリで完結できる
  • 最安のカンタンプランは年払いで月980円(税抜・年額11,760円)。2026年確定申告期間の全29日間、App Storeランキング確定申告アプリ内1位(Sensor Tower)で、無料トライアルから始められる
  • 24時間のAIチャットに加え、LINEで専門スタッフに相談できる(カンタンプラン以上)=「ゲーミングチェアは経費になる?」という迷いも、練習の後に聞ける
  • 登録者40万人超の税理士YouTuber・ヒロ税理士が監修した税務調査リスクチェックと、追徴課税時に利用料を全額返金する保証(安心プラン)

こんな人に向いている

  • チームの報酬と大会の賞金、配信の収益が混ざっている
  • 源泉徴収されて入るお金と、満額で入るお金が混ざっている
  • 学生や会社員と掛け持ちしながら活動している
  • パソコンは練習と配信に使い、申告はスマホで終えたい

チームを立ち上げて選手に報酬を払うならfreee

freeeは○×の質問に答える形式で申告書を作れる、初心者向けの設計が特徴の会計ソフトです。自分でチームを立ち上げてメンバーに報酬を払う、大会やイベントを主催する、スポンサーに請求書を出す件数が増えたなど、事業として広げたい人、将来は法人化も考えている人に向いています。

おすすめポイント

  • ○×の質問に答えるだけで確定申告書を作成できる
  • 請求書の発行や給与計算までシリーズでそろう
  • 法人化したあとも法人向けfreee会計にデータを引き継げる

こんな人に向いている

  • チームを立ち上げ、選手やスタッフに報酬を払う予定がある
  • スポンサーや主催者に請求書を出す取引が多い

複数の口座やカードをまとめて管理したいならマネーフォワード

マネーフォワード クラウド確定申告は、連携できる金融機関の多さが強みです。チームの報酬の振込口座、配信の収益の受け取り口座、デバイスを買うカードと、お金の出入り口が多い人に向いています。

おすすめポイント

  • 連携できる銀行・カード・電子マネーなど金融関連サービスが豊富
  • 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と組み合わせて家計と事業をまとめて把握できる
  • レポート機能で月ごとの収支を見える化できる

こんな人に向いている

  • 報酬や収益の受け取り口座、カードが複数ある
  • 生活費と競技や配信の収支をまとめて管理したい

パソコンでじっくり進めたいならやよいの青色申告

やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトの老舗・弥生のクラウド版です。シーズンオフや大会のない週にパソコンの前に座る時間があり、帳簿や決算書を大きな画面で確認しながら進めたい人に向いています。

おすすめポイント

  • セルフプランは初年度無料で始められる
  • 画面の大きいパソコンで決算書までじっくり作り込める
  • 老舗ならではのサポート体制(プランにより電話・チャット)

こんな人に向いている

  • 帳簿や決算書はパソコンでまとめて進めたい
  • まず無料で1年試したい

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プロゲーマーの確定申告で注意したいポイント

プロゲーマーの申告でつまずきやすいのは、入口ごとの区分と源泉徴収・大会の賞金の区分・賞金の源泉徴収・海外大会の賞金・ゲーミングPCと周辺機器・個人事業税と消費税・学生や会社員の扶養と副業の7つです。順に整理します。

賞金・チーム報酬・配信は入口ごとに区分も源泉徴収も違う

プロゲーマーのお金は、受け取る入口ごとに所得の区分と源泉徴収のあり・なしが違います。まず自分の収入を入口ごとに書き出し、契約書や支払明細で確かめましょう。

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収入の入口所得の区分の目安源泉徴収
チームからの給与(雇用契約)給与所得給与として引かれ、年末調整で精算
チームからの報酬(業務委託)事業所得か雑所得報酬の中身によって分かれる → 支払明細で確認
専属契約で一時に受け取る契約金事業所得か雑所得10.21%(100万円を超える部分は20.42%)が引かれる
大会の賞金プロとして出場すれば事業所得か雑所得(一時所得になる場合もある)主催者によって分かれる → 支払明細で確認
スポンサー料・提供されたPCやデバイス事業所得か雑所得広告や印刷物に写真が載る対価は、モデルの報酬として引かれることがある
配信の収益(広告・投げ銭・案件)事業所得か雑所得海外の運営会社からの支払いは、各社の税務の案内を確認
プロゲーマーの収入の入口ごとの所得区分と源泉徴収を示した図解

スポンサーやメーカーから提供されたゲーミングPCやデバイスも、お金で受け取った報酬と同じように収入になります(e-Gov法令検索 所得税法36条)。金額は受け取った時の価額が基本です。いくらで記録するかは提供元に価額を確かめ、迷ったら税務署に確認しましょう。

配信の広告収益や投げ銭、案件の報酬の扱いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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大会の賞金は趣味で出ても一時所得とは限らない

国税庁は、会社員が出場したマラソン大会で主催者から受け取った入賞賞金を、主催者への役務の対価として「雑所得」とする事例を公表しています(国税庁 質疑応答事例「マラソン大会の賞金・褒賞金の課税関係」)。同じ事例で、主催者とは別の団体が記録を更新した選手に払う褒賞金は一時所得とされました。賞金という名前だけで、一時所得と決まるわけではありません。

一時所得の例として国税庁が挙げる懸賞の賞金も、「業務に関して受けるもの」は除かれています。チームに所属している、スポンサーがついている、大会に継続して出ているなど、プロとして活動して受け取る賞金は、事業所得か雑所得として考えるのが基本です。eスポーツ大会の賞金について国税庁が区分を示した文書は見当たらないので、趣味で出た大会の賞金の扱いに迷ったら税務署に確認しましょう。

一時所得になる場合は、賞金から大会の参加費など賞金を得るために直接かかった費用と、特別控除の最高50万円を差し引き、その2分の1を給与などと合計して税額を計算します(国税庁 No.1490 一時所得)。なお、大会の賞金額の上限をめぐる景品表示法の整理(消費者庁の回答)は、賞金が景品に当たるかどうかの話で、税金の区分を決めるものではありません。一時所得の計算は、こちらの記事でも解説しています。

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賞金の源泉徴収はプロスポーツ選手と同じ10.21%とは限らない

所得税法で報酬から源泉徴収するプロのスポーツ選手として挙げられているのは、プロ野球やプロサッカー、プロゴルファー、競馬の騎手などで、eスポーツ選手は入っていません(e-Gov法令検索 所得税法204条、所得税法施行令320条)。そのため、プロスポーツ選手と同じように賞金から必ず10.21%が引かれる、とは言えません。

一方、事業の広告宣伝のために支払われる賞金に当たる場合は、1回に50万円を超える部分に10.21%が源泉徴収されます(国税庁 源泉徴収のあらまし 令和8年版 第5 報酬・料金等の源泉徴収事務)。eスポーツ大会の賞金がこれに当たるかを国税庁が示した文書は見当たらないため、賞金から税金が引かれているかは、主催者の支払明細や支払調書で確かめましょう。

チームと専属契約を結んで一時に受け取る契約金は、10.21%(100万円を超える部分は20.42%)が源泉徴収されます(国税庁 No.2810 専属契約等で支払う契約金)。スポンサーの広告や印刷物に写真が載る対価は、モデルの報酬として源泉徴収されることがあります(e-Gov法令検索 所得税法施行令320条)。どの場合も、引かれる前の金額を売上にし、引かれた税金は確定申告で差し引きます。

海外大会の賞金も日本で申告する

日本に住んでいる人は、海外の大会で受け取った賞金も日本で申告します(e-Gov法令検索 所得税法7条)。外貨や海外の送金サービスで受け取った賞金も対象です。円への換算のしかたも含め、迷ったら税務署に確認しましょう。

海外で現地の税金を差し引かれた場合は、外国税額控除で日本の所得税から差し引ける場合があります(国税庁 No.1240 居住者に係る外国税額控除)。一時所得として申告し、外国税額控除を受けない場合は、差し引かれた外国の税金を、賞金を得るために支出した金額に含められる場合があります(国税庁 所得税基本通達34-3)。

どの国で何%差し引かれるかや、租税条約でeスポーツ選手がどう扱われるかは国や大会によって違うので、現地の支払明細を保存し、税務署か税理士に確認しましょう。外国税額控除の仕組みは、こちらの記事で解説しています。

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ゲーミングPCと周辺機器は金額で経費にする年が変わる

マウスやキーボード、ヘッドセット、ゲーミングPCなどは、10万円未満なら買った年の経費、10万円以上20万円未満なら3年に分けて経費にできます。青色申告なら、2026年4月以後に買った40万円未満のもの(2026年3月31日までに買ったものは30万円未満)は、合計300万円まで一度に経費にできます(国税庁 No.2100 減価償却のあらまし)。それ以上のゲーミングPCは、パソコンの耐用年数の4年に分けて経費にします(e-Gov法令検索 減価償却資産の耐用年数等に関する省令)。

練習や配信にも、私用の動画やネットにも使うPC、スマホ、通信費、自宅の家賃や電気代は、仕事で使う割合で分けた分だけ経費にできます(国税庁 所得税基本通達45-2)。経費になるものとならないものを、3つに分けて整理します。

プロゲーマーの経費にできるもの・分けられる分だけ経費・経費にならないものを示した図解
  • 経費にできる:競技や配信に使うマウス・キーボード・ヘッドセット、配信用のマイクやWebカメラ、大会への遠征の交通費や宿泊費、大会の参加費
  • 分けられる分だけ経費:私用と兼ねるゲーミングPCやスマホ、通信費、自宅の家賃や電気代(仕事で使う分を分けられる場合)
  • 経費にならない:趣味で遊ぶためのゲームソフトや課金、普段の食事、私服、チームが精算してくれた遠征費

競技や配信に使うゲームソフトや課金は、国税庁の明確な基準がなく、判断が分かれる支出です。仕事のために使ったと説明できるものに限り、買った日とどの大会や配信のためかを記録しておきましょう。チームと雇用契約を結んで給与で働く分には、経費という考え方はありません。

個人事業税は都道府県の判断・消費税はプロの賞金も課税売上

個人事業税がかかる法定業種の一覧に「プロゲーマー」や「eスポーツ」の名前はなく、課税されるかは都道府県が仕事の中身で判断します(東京都主税局 個人事業税)。青色申告特別控除を差し引く前の事業の所得から年290万円の事業主控除を差し引くので、その所得が290万円以下なら税額は出ません。

消費税では、大会への出場を仕事にしている人が、賞金の出る大会に出て受け取った賞金は、消費税の対象になる売上に当たります(国税庁 消費税法基本通達5-5-8)。海外の会場で出た大会の賞金は国外の取引として扱いが変わるので、税務署に確認しましょう。消費税の申告が必要になるのは、原則として2年前の課税売上が1,000万円を超えた年か、インボイス登録をした場合です。

チームやスポンサーから求められてインボイス登録をした場合は、2年前の課税売上が1,000万円以下なら、令和8年分までは2割特例が使えます。令和9年分・10年分は、2年前の課税売上が1,000万円以下なら3割特例が使えます。簡易課税を選ぶときの事業区分は、賞金・出演料・配信の収益ごとに税務署に確認しましょう。

学生は親の扶養・会社員は20万円と副業の規定を確認する

親の扶養に入っている学生は、令和8年分は合計所得62万円以下(給与だけなら年収136万円以下)なら、親が扶養控除を受けられます(国税庁 No.1180 扶養控除、No.1191 配偶者控除、財務省 令和8年度税制改正の大綱)。19歳以上23歳未満なら、62万円を超えても123万円以下までは、親が特定親族特別控除を受けられ、控除額は所得に応じて63万円から段階的に減ります(国税庁 No.1177 特定親族特別控除)。

賞金が一時所得になる場合は、特別控除を差し引いた後の2分の1の金額が合計所得に入ります。アルバイトをしている学生が使える勤労学生控除は、賞金が一時所得になると使えなくなることがあります。社会保険の扶養は年収130万円未満(19歳以上23歳未満は150万円未満)が目安で(日本年金機構 従業員が家族を被扶養者にするとき)、賞金や配信の収入の数え方は加入している健康保険によって違います。

会社員が大会や配信で収入を得ているなら、給与以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は必要です。勤め先の就業規則で副業が認められているかも、事前に確かめておきましょう。

練習と配信の合間に確定申告を終わらせる方法

コツは、申告期にまとめてやろうとせず、入金があるたびにどの入口のお金かを記録し、機材の領収書はその日のうちに撮っておくことです。賞金やチームの報酬が振り込まれたら、源泉徴収されているかを支払明細で確かめる。デバイスの通販や配信用のサブスクはカード連携で自動で取り込む。スポンサーから機材が届いたら、届いた日と品名を控えておく。これだけで、申告期には確認して提出するだけになります。

無料トライアルで口座とカードを連携してみて、報酬の入金やデバイスの支払いが自動で取り込まれるかを試してから決めるのが失敗しない選び方です。なお、自動連携やAIの仕訳結果をそのまま提出せず、最後にひととおり見直すのはどのアプリでも共通の基本です。

タックスナップは、チームの報酬と大会の賞金、配信の収益、ゲーミングデバイスの支払いを1つにまとめ、申告までスマホで終えられる設計です。練習の合間や配信の待ち時間のスキマ時間だけで、申告の準備が回ります。

スマホで確定申告できるアプリ タックスナップ

「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ

タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。

今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。

「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

特許取得!スワイプするだけで仕分け完了

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得

ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。

2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード

意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。

外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

10分間あたりの平均経費処理件数は、他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピード

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)

速さの秘訣は丸投げ仕分け

タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。

銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。

「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

業界最速!税理士監修の丸投げ仕分けでは、1000件の経費処理が最短3秒

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心

「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。

あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。

修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

登録者40万人YouTuber・ヒロ税理士が監修。ぜいもう調査リスクチェック

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。

まとめ

プロゲーマーの確定申告は、「チームに所属していても、業務委託の報酬として受け取るなら自分で申告する」「大会の賞金は趣味でも一時所得とは限らず、プロとして受け取るなら事業所得か雑所得が基本」「賞金の源泉徴収は10.21%とは限らないので、支払明細で確かめる」の3点を押さえれば怖くありません。試合のリプレイを1本ずつ見返すように、入金と機材の支払いも1件ずつ記録していけば、申告はきちんと形になります。

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よくある質問

Q. チームに所属しているプロゲーマーも確定申告は必要ですか?

チームと業務委託の契約を結び、報酬として受け取っているなら、自分で確定申告をします。雇用契約で給与として年末調整を受けている場合は、ほかの所得がなければ原則不要です。

Q. プロゲーマーは、いくらから申告が必要ですか?

令和8年分は、所得が基礎控除(合計所得489万円以下なら104万円)などの合計を超えたら必要です。学生のアルバイトや会社員として年末調整を受けている人は、給与以外の所得が20万円を超えたら必要です。源泉徴収されている人は、所得が少なくても申告すれば税金が戻ることがあります。

Q. 学生が大会で賞金をもらいました。親の扶養はどうなりますか?

令和8年分は、学生の合計所得が62万円以下なら、親は扶養控除を受けられます。19歳以上23歳未満で62万円を超えても123万円以下なら、親は特定親族特別控除を受けられます。賞金が一時所得になる場合は、特別控除を差し引いた後の2分の1が合計所得に入ります。

Q. 大会の賞金は一時所得ですか?

一時所得とは限りません。国税庁は、会社員が主催者から受け取ったマラソン大会の入賞賞金を雑所得とした事例を公表しています。プロとして活動して受け取る賞金は、事業所得か雑所得として考えるのが基本で、迷ったら税務署に確認しましょう。

Q. 賞金から税金が引かれていました。

引かれる前の金額を売上にし、引かれた税金は確定申告で差し引きます。経費や控除を差し引いて計算した税額より多く引かれていれば、申告で戻ってきます。支払明細や支払調書を保存しておきましょう。

Q. 賞金から税金が引かれていません。大丈夫ですか?

eスポーツ選手は、報酬から源泉徴収されるプロスポーツ選手の一覧に入っていないため、引かれていないこともあります。その場合は受け取った金額を売上にし、申告のときにまとめて納めます。

Q. 海外の大会の賞金も申告が必要ですか?

日本に住んでいる人は、海外の大会で受け取った賞金も日本で申告します。外貨で受け取った場合の円への換算のしかたも含め、迷ったら税務署に確認しましょう。

Q. 海外の大会で、現地の税金を差し引かれました。

外国税額控除で、日本の所得税から差し引ける場合があります。一時所得として申告し、外国税額控除を受けない場合は、差し引かれた外国の税金を賞金を得るために支出した金額に含められる場合があります。どちらにするかは税務署か税理士に確認しましょう。

Q. チームとの契約金はどう扱いますか?

専属契約を結んで一時に受け取る契約金は、10.21%(100万円を超える部分は20.42%)が源泉徴収されます。引かれる前の金額を収入にし、引かれた税金は確定申告で精算します。

Q. スポンサーから提供されたPCは収入になりますか?

提供されたPCやデバイスも、お金で受け取った報酬と同じように収入になります。金額は受け取った時の価額が基本なので、提供元に価額を確かめ、迷ったら税務署に確認しましょう。

Q. ゲーミングPCは経費になりますか?

競技や配信に使うゲーミングPCは、経費にできます。10万円未満なら買った年の経費、青色申告なら2026年4月以後に買った40万円未満のものも一度に経費にできます。私用と兼ねている場合は、仕事で使う割合で分けます。

Q. マウスやキーボードを何度も買い替えています。

競技や配信に使うマウスやキーボードは、10万円未満なら買った年の経費にできます。買い替えのたびに領収書を残し、どの大会や配信のために使うものかを記録しておきましょう。

Q. ゲームソフトや課金は経費になりますか?

国税庁の明確な基準がなく、判断が分かれる支出です。競技や配信のために使ったと説明できるものに限り、買った日と用途を記録しておきましょう。趣味で遊ぶための分は経費になりません。

Q. 大会への遠征費は経費になりますか?

大会に出るための交通費や宿泊費、参加費は、経費にできます。チームが精算してくれた分は、自分の経費に入れると二重になるので外しておきましょう。

Q. 配信の収益はどう申告しますか?

継続して配信しているなら、配信の収益は事業所得か雑所得として申告します。広告収益や投げ銭、案件の報酬も、大会の賞金やチームの報酬とあわせて記録しておきましょう。

Q. 高額の賞金を受け取った翌年に気をつけることは?

賞金を受け取った翌年は、住民税や国民健康保険料が上がることがあります。賞金を使い切らず、納める分を取り分けておきましょう。

Q. 個人事業税はかかりますか?

法定業種の一覧に「プロゲーマー」の名前はなく、課税されるかどうかは都道府県の判断です。青色申告特別控除を差し引く前の事業の所得が年290万円を超えたら、都道府県の税事務所に確認しましょう。

Q. インボイス登録は必要ですか?

登録は任意ですが、チームやスポンサーから求められることがあります。大会への出場を仕事にしている人の賞金は、消費税の課税売上に当たります。登録すると消費税の申告が必要になり、令和8年分までは2割特例、令和9年分・10年分は条件を満たせば3割特例が使えます。

Q. 会社員が大会の賞金を受け取ると、会社に知られますか?

確定申告をすると住民税の金額が変わるため、給与から住民税を天引きしている勤め先が気づく可能性はあります。まずは就業規則で副業が認められているかを確認してください。

Q. 開業届は出すべきですか?

大会の出場や配信を継続して事業として行うなら、開業届を出すのが原則です。青色申告承認申請書とセットで出せば、最大65万円の特別控除が使えるようになります。

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Q. 今使っている会計ソフトからデータを移行できますか?

できます。たとえばタックスナップはfreee・マネーフォワード・弥生・PayPayからのデータ移行に対応しています。年初から新しいアプリで始めるか、申告前に前年分をまとめて移すのがスムーズです。

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