開業届は、パソコンやスマホだけでオンライン提出できます。税務署へ行く必要も、平日に窓口へ並ぶ必要もありません。
この記事のポイント
- スマホとマイナンバーカードがあれば、開業届は家から24時間いつでも出せる
- 開業届の作成サービスを使えば、質問に答えるだけで最短5分で作れる
- 「青色申告承認申請書」も同時に出すと、最大65万円の節税につながる
- 期限を過ぎても罰則はないが、青色申告をするなら期限内の提出が必要
開業届の提出方法はどれが一番楽?
開業届を出す方法は3つあり、いちばん手軽なのはスマホで完結する「オンライン」です。違いを表にまとめました。
| 提出方法 | 場所・時間 | 控え | 手間 |
|---|---|---|---|
| オンライン (e-Tax/開業届の作成サービス) | 自宅から24時間 | データで受け取る | 少ない(事前準備あり) |
| 郵送 | いつでも投函 | 返信用封筒が必要 | 中くらい |
| 窓口 | 税務署の開庁時間 | その場で受領印 | 多い(来署が必要) |
ネット申請・電子申請・イータックスは何が違う?
確定申告について調べていると、「ネット申請」「電子申請」「e-Tax(イータックス)」など、似たような言葉を目にすることがあります。これらはすべてオンラインで開業届や確定申告を行う方法に関する言葉ですが、意味は少しずつ異なります。
「ネット申請」や「電子申請」は、インターネットを利用して手続きを行うこと全般を指す言葉です。一方、「e-Tax」は国税庁が提供している、開業届や確定申告などの税務手続きをオンラインで行うためのシステムを指します。
つまり、e-Taxは電子申請を行うための具体的なサービスの1つです。開業届をオンラインで提出する場合は、「e-Tax」と「開業届の作成サービス」の2つの選択肢があります。
オンラインで開業届を提出する2つの方法
オンラインで開業届を提出するには、主に2つの選択肢があります。
1つ目は、国税庁が提供する「e-Tax」だけを使う方法です。2つ目は、民間企業が提供するオンライン開業届サービスを使って、スマホから手軽に申告する方法です。
①国税庁のe-Taxソフト(WEB版)で作成する
国税庁のサイトにログインし、「個人事業の開業・廃業等届出書」を選んで入力します。公式システムなので登録は不要です。スマホ・パソコンのどちらからでも使えますが、入力をガイドしてくれるわけではありません。
専門用語に不慣れな方は、次の2つ目の方法のほうが迷わず進められます。
②【おすすめ】開業届の作成サービス(無料)で作成する
質問に答えるだけで書類が完成し、そのまま提出まで進める方法です。スマホで完結し、初めてでも迷いにくいのが特長です。 無料で使える代表的なサービスに、タックスナップ開業届、freee開業、マネーフォワード クラウド開業届、弥生のかんたん開業届などがあります。
基本的な使い方やできることは、どのサービスもほとんど同じです。ただし対応範囲には少し違いがあります。
例えば、タックスナップ開業届は、開業届の作成・提出から確定申告までひとつのアプリで続けられます。弥生は書類作成が中心で、提出は印刷・郵送に対応しています。
主要サービスの対応範囲は、次のとおりです。
| サービス | 開業届の作成 | オンライン提出 | 確定申告との連携 | 開業届サービスの料金 |
|---|---|---|---|---|
| タックスナップ | アプリ・webどちらも対応 | ◯ | ◎ 同じアプリ内で完結 | 無料 |
| freee開業 | webのみ対応 | ◯(提出専用アプリ) | ◯ 別サービス | 無料 |
| マネーフォワード クラウド開業届 | webのみ対応 | ◯ | ◎ 同じアプリ内で完結 | 無料 |
| 弥生のかんたん開業届 | webのみ対応 | ✕(印刷・郵送) | ◯ 別サービス | 無料 |
開業届サービスについてより詳しく知りたい人は、こちらの比較記事も参考にしてください。

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開業届をオンライン(e-Tax/開業届の作成サービス)で出す3つのメリット
オンライン提出のメリットは、「24時間出せる」「費用がかからない」「履歴が残る」の3つです。
24時間どこからでも提出できる
税務署の開庁時間を気にする必要はありません。平日は仕事で動けない人でも、夜や休日に自宅から提出できます。日中にまとまった時間を取れない人ほど、恩恵が大きい方法です。
郵送代も交通費もかからない
e-Taxの利用は無料です。郵送で必要な返信用封筒や切手も、税務署までの交通費もかかりません。スマホとマイナンバーカードさえあれば、追加費用ゼロで提出できます。
提出履歴がデータで残る
送信後は、提出データと受信通知がe-Tax上に残るのでなくす心配がなく、メッセージボックスからいつでも確認・保存できます。あとで屋号付き口座の開設や融資審査で控えが必要になっても大丈夫です。
開業届と一緒に出す書類は?
開業届と同時に、青色申告承認申請書も出しておくのが得です。
所得税の青色申告承認申請書
青色申告にすると、最大65万円の特別控除など、税金面のメリットが受けられます。
青色申告は帳簿づけがやや複雑になるのがデメリットです。ただし、タックスナップなどの確定申告アプリを使えば、入力はガイドどおりに進むだけなので、手間はほとんど変わりません。
提出期限を過ぎると青色申告の反映が遅くなってしまうので、以下の期日を過ぎないように注意しましょう。
- すでに事業を行っている場合:青色申告をしたい年の3月15日まで
- 新たに開業する場合:事業開始日(開業日)から2か月以内
開業届と一緒に出せば、出し忘れも防げます。
開業届と青色申告承認申請書を同時に出す手順は、次の記事で詳しく解説しています。

そのほか、状況に応じて必要になる書類
家族へ給与を払って経費にするなら「青色事業専従者給与に関する届出書」、従業員を雇うなら「給与支払事務所等の開設届出書」が別途必要です。これらは開業届とは別の手続きで、国税庁のe-Taxソフトや税務署の窓口・郵送で提出します。
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開業届をオンラインで提出する手順
オンライン提出の流れは「書類を作る→マイナンバーカードで電子署名する→送信する→受信通知を保存する」の4ステップです。 どのルートを選んでも骨格は同じで、違うのは書類を作る場所と、そろえる機材だけです。
| ステップ | 開業届の作成サービス(スマホ) | 国税庁のe-Taxソフト(パソコン) |
|---|---|---|
| ①準備 | アプリまたはwebで登録するだけ | 利用者識別番号の取得 e-Taxソフトのダウウンロード |
| ②作成 | 質問に答えて入力 | 様式を選んで自分で入力 |
| ③署名・送信 | スマホでカードをかざして送信 | カードリーダーか対応スマホで署名して送信 |
| ④控え | アプリの履歴と受信通知で確認 | メッセージボックスの受信通知を保存 |
国税庁のe-Taxソフト(WEB版)単体では、開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)の作成・提出に対応していません。国税庁の公式システムで電子申請する場合は、パソコンにe-Taxソフト(ダウンロード版)をインストールして行う必要があります。
スマホだけで提出したい場合(開業届の作成サービス)
スマホで完結させたいなら、開業届の作成サービスを使うのがいちばん早く、質問に答えていくだけで書類ができあがります。 利用者識別番号を先に取りに行く必要もありません。
1.サービスを選んで登録する
無料で使えるものに、タックスナップ開業届、freee開業、マネーフォワード クラウド開業届などがあります。
2.質問に答えて必要事項を入力する
氏名・住所・開業日・屋号・職業・事業の概要などを、案内にそって埋めていきます。屋号は決まっていなければ空欄のままでも受理されます。
屋号について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

3.青色申告承認申請書も同じ画面で作る
開業届と一緒に作れるサービスなら、青色申告の申請だけ出し忘れる失敗を防げます。
タックスナップ開業届なら、青色申告承認申請書も開業届とあわせて簡単に作成・提出できます。
4.マイナンバーカードを読み取って送信する
スマホの背面にカードをかざし、署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16文字)を入力します。ここでつまずく人が多いので、暗証番号は入力前に確認しておくと安心です。
5.控えのデータを保存する
送信後に届く受信通知と提出データを保存すれば完了です。
各欄に何を書けばいいか迷ったときは、記入例をまとめたこちらの記事が参考になります。

パソコンのe-Taxソフトで提出する手順
国税庁のツールだけで出す場合は、パソコンにインストールするe-Taxソフト(ダウンロード版)を使います。
e-Taxで開業届を出す前に準備するもの
e-Taxでの提出に必要なのは、次の3つです。
- マイナンバーカード(署名用電子証明書が有効なもの)
- 読み取り手段:マイナンバーカード対応のスマホ、またはICカードリーダー
- 利用者識別番号:e-Taxで使う16桁の番号。持っていなくても手続きの中で取得できます
マイナンバーカードの暗証番号がわからないと、途中で止まってしまいます。先に手元で確認しておくと安心です。マイナンバーカードを持っていない場合は、オンラインではなく後述の郵送・窓口で提出しましょう。
1.利用者識別番号を取得する
e-Taxの「開始届出書作成・提出コーナー」から、オンラインで取得できます。
2.e-Taxソフトをインストールする
ダウンロード後、税目の追加インストールで「申告所得税」を選びます。Windows専用のソフトなので、Macでは利用できません。
3.「個人事業の開業・廃業等届出書」を作成する
申告・申請等の新規作成から様式を選び、必要事項を入力します。
4.マイナンバーカードで電子署名を付ける
ICカードリーダライタか、読み取りに対応したスマホ(マイナポータルアプリでQRコードを読み込んで連携)を使います。
5.送信して受信通知を確認する
メッセージボックスに受信通知が届いていれば受付完了です。 提出データとあわせて保存しておきましょう。
青色申告承認申請書のほうは、e-Taxソフト(WEB版)でも作成・送信できます。ただし開業届と申請先のツールが分かれてしまうので、2つをまとめて出したい人ほど、作成サービスを使ったほうが手間は少なくて済みます。
動画で手順を解説
実際の流れは動画でも確認できます。次の動画では、開業届と青色申告をスマホだけで提出する手順を、初心者向けに解説しています。
オンライン提出で気をつけること
オンライン提出で気をつけたいのは、紙の受領印がある控えは発行されない点です。屋号付き口座の開設や融資で、控えを求められることもあります。そのときのために、提出データと受信通知をPDFで保存しておきましょう。
このほか、マイナンバーカードの準備やネット環境が前提になる点も、紙との違いです。
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オンライン提出でつまずきやすいポイントと対処法
オンラインでのつまずきは、多くがマイナンバーカードまわりで起きます。代表的なものと対処法です。
- マイナンバーカードが読み取れない:スマホのケースを外し、カードの位置をずらして読み取り直します。
- 利用者識別番号でログインできない:番号やパスワードの打ち間違いが大半です。取得時の通知を確認しましょう。
- 控えのデータを保存し忘れる:送信後、提出データと受信通知は必ずダウンロードしておきます。
開業届をe-Taxで出せない・エラーが出るときは?
「送信できない」「エラーで先に進めない」ときは、原因の多くが利用環境かマイナンバーカード周りです。次の順に確認すると解決しやすくなります。
- 推奨環境を使っているか:e-Taxソフト(WEB版)は対応ブラウザ・OSが決まっています。古い環境だと途中で止まることがあります。
- マイナンバーカードの電子証明書が有効か:署名用電子証明書の有効期限切れやパスワードロックだと送信できません。
- メンテナンス時間帯でないか:e-Taxは定期メンテナンスがあり、その間は利用できません。
e-Taxソフトの操作が難しいと感じたら
ここまでの対処を試しても手間に感じる場合は、無理にe-Taxソフトで進める必要はありません。民間の開業届作成サービス「タックスナップ開業届」なら、画面の質問に答えるだけで無料・最短5分で開業届を作成し、そのままe-Taxで電子提出まで完結できます。専門用語の入力に迷うこともなく、スマホひとつで進められます。
オンラインが難しいときはどうする?
マイナンバーカードがない場合などは、郵送か窓口でも提出できます。
郵送で提出する
記入した開業届を2部(提出用・控え用)用意します。本人確認書類のコピーと返信用封筒を同封して、納税地の税務署へ送ります。返信用封筒を入れないと、受領印つきの控えが返ってきません。
窓口で提出する
税務署の窓口に持参すれば、その場で控えに受領印をもらえます。記入に不安がある人は、窓口で確認しながら出すと安心です。
開業届と青色申告の書類を最短で提出する方法
ここまでのやり方でも、開業届はスマホから提出できます。ただ、e-Taxを使うには利用者識別番号の取得やマイナポータルとの連携など、初めてだと事前の準備でつまずきやすい場面もあります。「タックスナップ開業届」なら、こうした設定を意識しなくても、質問に答えるだけで開業届と青色申告承認申請書を最短5分で自動作成できます。
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開業届の作成から電子提出まで、ひとつのアプリ内ですべて完結できます。 (パソコン不要・完全無料・最短5分)
さらに今なら、タックスナップでの開業届を作成し、アプリ内から電子提出された方に対して、確定申告アプリ「タックスナップ」の安心プラン(税抜 ¥29,800)を1年間無料でご利用いただけます。
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スマホだけ・最短5分で提出まで完了
質問に答えていくだけ、最短5分で開業届が完成します。あとはマイナンバーカードをかざすだけで電子提出まで完了。別アプリのインストールもいりません。

青色申告承認申請書も同時に出せる
開業届と同じ流れで、青色申告承認申請書も一緒に作成・提出できます。最大65万円の青色申告特別控除など、節税につながるメリットも大きいので、この機会に出しておくのがおすすめです。
開業届から確定申告まで、ひとつのアプリで完結
開業届の作成・提出から、日々の会計業務、確定申告書の作成・提出まで、全てひとつのアプリで完結できます。
開業のときに入力した情報は確定申告にもそのまま引き継がれるため、二度手間になることなくスムーズに進められます。
会計業務の機能では、「スワイプ仕分け」などスマホに特化した直感的な操作が特徴で、外部の調査では他会計ソフトの約4倍の速さで経費処理ができるという結果も出ています(参考)。
2026年の確定申告期間には、大手会計ソフトも含めた確定申告アプリのApp Storeランキングで全期間1位を獲得しました。(参考)

安心プランで使える機能
安心プランには、確定申告をもっとかんたんに進めるための機能がそろっています。
仕分けの手間をグッと減らす「丸投げ仕分け」
確定申告で特に時間がかかるのが、日々の取引を整理する仕分け作業です。
タックスナップの「丸投げ仕分け」なら、銀行口座やクレジットカードの取引データを自動で取り込み、経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているかまで自動で判定します。
1件ずつ確認しながら仕分ける必要がなく、1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほどラクになります。

申告前の不安を減らす税理士監修の「税務調査リスクチェック」
タックスナップにはラクな機能だけではなく、安心の機能もあります。
「本当にこの内容で提出して大丈夫かな」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
入力内容や仕訳データをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが判定します。
税務調査リスクを減らすために修正するべき項目も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

今なら、タックスナップから開業届を提出するだけで、これらの機能を無料で使えます。確定申告までスムーズに終わらせるためにも、ぜひこの機会にタックスナップで開業届を提出してみてください。
\ 開業するなら今がおトク! /
開業届そのものの基礎知識や全体像は、次の記事にまとめています。

まとめ
開業届は、e-Taxを使えばスマホだけで、最短5分で提出できます。準備するものは、マイナンバーカードと読み取り手段、利用者識別番号の3つだけ。青色申告承認申請書を同時に出せば、節税の準備も一度に終わります。提出が済んだら、次は確定申告です。無理のない方法で続けていきましょう。
よくある質問
Q. 開業届はオンラインでできますか?
できます。国税庁のe-Taxを使えば、税務署に行かずにオンラインで提出できます。
Q. スマホだけで開業届は提出できますか?
できます。ただし、国税庁のe-Taxソフト(WEB版・スマホ版)は開業届に対応していないため、開業届に対応した作成アプリを使います。マイナンバーカード対応のスマホがあれば、作成から電子署名・送信まで完結します。
Q. マイナンバーカードがないとオンライン提出できませんか?
電子署名に必要なため、オンラインでは原則マイナンバーカードが要ります。ない場合は郵送か窓口で提出しましょう。
Q. 開業届をオンラインで提出するデメリットは?
事前準備(カードや番号の用意)が必要な点と、紙の控えが出ない点です。提出データの保存で補えます。
Q. オンライン提出後の控えはどう受け取りますか?
e-Taxに届く受信通知と、送信した提出データをPDFで保存します。これが紙の控えの代わりになります。
Q. 提出期限を過ぎたらどうなりますか?
罰則はありません。ただし青色申告をするなら期限内の提出が必要なので、早めに出すのが安心です。
Q. 開業届はマイナポータルからでも出せますか?
マイナポータルだけでは完結しません。開業届の提出先はe-Taxで、マイナポータルはe-Taxとの連携やログインに使う入口という関係です。マイナポータル連携を済ませておくと、e-Taxへのログインがマイナンバーカードの読み取りだけで済みます。
Q. 副業でも開業届は必要ですか?
継続的に事業として収入を得ているなら、副業でも提出するのが基本です。詳しくはこちらをご覧ください。




