施術の合間の待機、閉店後の片付け、そして日払いや週払いで受け取る歩合——もみほぐし店やリラクゼーションサロンで働くセラピストの多くは、雇用されたスタッフではなく業務委託の個人事業主です。「バイトのつもりだったのに、年末調整がない」と気づいたときから、確定申告は自分の仕事になります。
しかもこの仕事は、収入は店からの歩合がほぼ1本で、場所もタオルもベッドも店が用意してくれるため経費がとても少ない——つまり、やり方さえ知っていれば、確定申告がいちばんシンプルに終わる職種のひとつです。
この記事では、りらくる・ラフィネなどのチェーンや個人店で業務委託として働くリラクゼーションセラピスト向けに、確定申告アプリの選び方とおすすめ4本を比較します。歩合明細の記帳・経費がなくても損しない特例・待機時間での申告準備——この職種ならではの3つの論点を、今日から使える形で整理しました。
この記事のポイント
- りらくる・ラフィネなど大手チェーンでも、契約が業務委託なら個人事業主。日払いでも年末調整はなく、確定申告は自分で行う
- 歩合が高く見えるのは、社会保険と税金が自分持ちだから。入金の1〜2割は納税・国保用に取り分けておく
- 売上は店の歩合明細(精算書)の総額で記帳。明細は捨てずに保存する
- 経費がほとんどなくても、家内労働者等の特例で最大65万円(令和8年分からは69万円)を概算経費にできる
- 迷ったら、日払い・週払いのバラバラな入金をためこまずまとめられるタックスナップ、店を持って独立するならfreee、Wワークのお金をまとめて見るならマネーフォワード、パソコンでじっくりならやよいの青色申告
リラクゼーションセラピストに確定申告アプリは必要?
店と雇用契約を結ばず、業務委託で歩合を受け取っているなら、あなたは個人事業主です。まずは自分に申告が必要かどうかから整理します。
正社員・アルバイトは不要で業務委託は必要
同じ店で同じように施術していても、雇用契約か業務委託契約かで確定申告の要否はまったく変わります。りらくる・ラフィネなどの大手チェーンでも契約形態は店やブランドによって異なるので、まず自分の契約書でどちらかを確認してください。
| 働き方 | 確定申告 |
|---|---|
| 正社員・アルバイト(雇用契約) | 原則不要(年末調整で完結) |
| 大手チェーンや個人店と業務委託(完全歩合) | 所得が基礎控除(令和7年分95万円・令和8年分から104万円)超なら必要 |
| 複数チェーン・複数店舗の掛け持ち | 同上(全店の歩合を合算して判定) |
| 会社員・パートの副業でセラピスト | 副業の所得が20万円超なら必要 |
判定は「収入」ではなく、収入から経費を引いた「所得」です。業務委託の歩合は売上の40〜60%が相場とされ、りらくるは最高3,510円/60分+指名料100%還元をうたいます。週5で入れば申告ラインはすぐに超えます。業務委託の確定申告の基本はこちらの記事でも解説しています。

日払い・週払いでも「給与」ではない——年末調整も天引きもない
日払いや週払いで受け取っていると給料のように感じますが、業務委託の歩合は給与ではなく事業の報酬です。雇用のアルバイトなら明細で所得税や社会保険料が天引きされて手取りになりますが、業務委託の歩合は原則なにも引かれず満額が振り込まれます(施術の報酬は源泉徴収の対象外)。「手取りが多い」と感じたら要注意で、所得税・住民税・国民健康保険料はぜんぶあとから自分に請求されます。入金の1〜2割を納税用に取り分けておくのが、業務委託1年目の鉄則です。
歩合が高く見えるのにはワケがある——社会保険と税金が自分持ち

「売上の40〜50%+指名料全額バック」という歩合率は、雇用の時給より高く見えます。でもそこには、雇用なら店が半分負担してくれる社会保険(健康保険・厚生年金)がなく、国民健康保険と国民年金を全額自分で払うという前提が織り込まれています。店側から見れば、社会保険の会社負担分を払わなくていいぶん、歩合に上乗せできるという構造です。手取りの実力は「歩合−国保・年金・税金」で考えましょう。整体師・セラピスト全般の申告の基礎はこちらの記事でも解説しています。

手書きやExcelと比べてどれくらいラクになる?
確定申告アプリを使うと、歩合の入金は口座を連携するだけで自動で取り込まれ、勘定科目までAIが判定します。施術着やハンドクリームのレシートはカメラで撮るだけ。集計・転記・申告書の作成はすべて自動です。閉店後の疲れた体で電卓を叩く必要はありません。
青色申告65万円控除はアプリで取れる?
取れます。青色申告65万円控除には複式簿記の帳簿が必要ですが、確定申告アプリなら取引を入力するだけで自動で出来上がります。e-Taxで提出すれば控除額は55万円ではなく65万円になり、そこまでアプリだけで完結できます。
税理士に頼むのとどちらがいい?
収入が歩合1本のリラクゼーションセラピストは帳簿がシンプルなので、費用面ではアプリが圧倒的に有利です。相場を比べてみます。
| 依頼方法 | 費用の目安(年間) |
|---|---|
| 税理士に記帳から丸ごと依頼 | 10〜20万円 |
| 税理士に申告書作成だけスポット依頼 | 5〜10万円 |
| 確定申告アプリ | 1〜3万円台 |
アプリなら年1〜3万円台で利用料は経費にできる
確定申告アプリの利用料は年間1〜3万円台で、全額をその年の経費にできます。経費が少ないこの仕事では、数少ない「確実に経費にできる支出」でもあります。
税理士に頼んだほうがいいのはこんな場合
何年分もの無申告をまとめて解消したい、自分の店を構えてスタッフを入れる、税務調査の通知が来たという場合は、税理士に相談する価値があります。過年度の申告と調査対応は専門家の領域です。
\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
リラクゼーションセラピストが確定申告アプリを選ぶ4つの基準
リラクゼーションセラピストのアプリ選びは、①店からの歩合の入金を、歩合明細(精算書)と突き合わせてそのまま記帳できるか、②経費がほとんどなくても損しない——家内労働者等の特例と青色申告65万円控除を簿記なしで使い切れるか、③日払い・週払いのバラバラな入金も、ためこまず自動で年間集計できるか、④指名と指名の間の待機や営業終了後の店内でも、スマホだけで完結するか、の4つで決まります。どれも「収入は店経由の歩合1本、経費は店がほぼ用意、支払いは日払い・週払い、時間は指名待ちで刻まれる」というこの仕事の構造から来る基準です。

店からの歩合の入金を、歩合明細と突き合わせてそのまま記帳できるか
現金を自分で扱わないこの仕事では、店から受け取る歩合明細(精算書)が帳簿のすべての起点です。施術本数×歩合、指名料、調整額——明細の内訳と口座の入金を突き合わせて記帳できるか、そして明細を保存しておけるかが最初の基準です。
経費がほとんどなくても損しない仕組みを使い切れるか
場所もベッドもタオルも店が用意してくれるこの仕事は、経費が極端に少ない職種です。だからこそ、実際の経費がゼロでも最大65万円(令和8年分からは69万円)を概算経費にできる家内労働者等の特例と、青色申告65万円控除を使い切れるかで手元に残るお金が大きく変わります。複式簿記の帳簿が自動ででき、こうした制度まで簿記の知識なしでたどり着けるかを確認しましょう。
日払い・週払いのバラバラな入金も、ためこまず自動で年間集計できるか
日払い・週払いだと入金の回数が多く、手集計では確実に漏れます。口座を連携すれば入金が自動で取り込まれ、年間の収入がいつでも見えるかが3つ目の基準です。複数店舗・複数チェーンを掛け持ちしている人は、契約先ごとに分けて整理できるかも見ておきましょう。
指名と指名の間の待機や営業終了後でも、スマホだけで完結するか
次のお客様が来るまでの待機時間、指名と指名の間の空き時間——この仕事のスキマ時間は店の中にあり、そこにパソコンはありません。待機中や営業終了後の数分で、スマホだけで記帳から提出まで進められるかが現実的な基準です。
連携とサポートもチェック
銀行口座との連携数と、わからないことを質問できるチャットやLINEサポートの有無も確認しておきましょう。閉店が夜遅い仕事なので、深夜でも聞ける窓口があると安心です。
アプリ選びでよくある失敗
よくある失敗は3つです。①日払いをバイトの給料と思い込み、申告が必要なこと自体に気づかない、②歩合明細を捨ててしまい、年間いくら受け取ったか分からなくなる、③申告期直前に1年分の入金履歴と格闘する。どれも「日々の動線で続けられるか」を基準に選べば避けられます。
リラクゼーションセラピストにおすすめの確定申告アプリ4選
日払い・週払いのバラバラな入金をためこまずまとめるならタックスナップ、自分の店を持つ独立まで見据えるならfreee、Wワークのお金をまとめて管理するならマネーフォワード、パソコンでじっくり進めるならやよいの青色申告が有力です。まずは最安プラン同士の比較表で全体像をつかんでください。
| アプリ名 | スマホ完結度 | レシート撮影上限(最安プラン) | カード・口座連携の自動仕訳 | 月額(最安・年払い・税抜) |
|---|---|---|---|---|
| タックスナップ | ◎ 提出まで完結 | 無制限 | ◎ 連携明細をAIが自動仕訳・スワイプで確認するだけ | 980円・無料トライアルあり |
| freee | ○ | 月5枚 | ○ 自動で経理 | 980円・無料お試しあり |
| マネーフォワード | ○ | 月15件(超過は上位プランへ) | ◎ 連携できる金融サービスが豊富 | 900円・無料トライアルあり |
| やよいの青色申告 | △ パソコン前提 | 対応(上限の公表なし) | ○ スマート取引取込 | 初年度無料あり |
日払い・週払いのバラバラな入金も、ためこまず自動でまとまるタックスナップ
タックスナップはスマホ完結に特化した確定申告アプリで、日払い・週払いで歩合を受け取るリラクゼーションセラピストに向いています。口座を連携すれば、歩合は振り込まれたそばから自動で取り込まれ、左右のスワイプ(右=経費・左=プライベート)で確認するだけ。バラバラに積み重なる入金が自動で年間の帳簿にまとまっていくので、「年間いくら受け取ったか分からない」がなくなり、指名待ちの合間だけで申告の準備が回ります。
おすすめポイント
- 日払い・週払いのバラバラな入金も、口座を連携すれば自動で取り込まれて年間の帳簿にまとまっていく=「年間いくら受け取ったか」がいつでも見える
- 取り込まれた明細は、特許を取得した「スワイプ仕分け」(右=経費・左=プライベート)で確認するだけ=指名と指名の間の待機時間に数件ずつ進められる(出典: https://taxnap.co.jp/news/RpOEwX73 )
- スワイプと丸投げ仕分け(1,000件最短3秒)だけで、複式簿記の知識ゼロでも青色申告65万円控除に必要な帳簿と書類を作れる(白色申告の収支内訳書にも対応)
- マイナンバーカードがあれば、申告書の作成からe-Taxでの提出(電子申告)まですべてスマホだけで完結=パソコンを開く必要がない
- 施術着や講習のレシートはカメラで撮るだけ(読み取り枚数無制限・カンタンプラン以上)。「これは経費になる?」と迷ったら「みんなはどうしてる」機能で同じ職種の判断を確認でき、数少ない経費を取りこぼさない
- セラピストを含む40以上の職種に合わせた職種特化モードで、税理士監修のAIが9割以上の精度で勘定科目を自動判定(出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000122860.html )
- 2026年確定申告期間の全29日間、App Storeランキング確定申告アプリ内1位(Sensor Tower)
- 最安のカンタンプランは年払いで月980円(税抜・年額11,760円)。消費税申告(インボイスの2割特例を含む)にも対応し、無料トライアルから始められる
- 24時間のAIチャットに加え、LINEで専門スタッフに相談できる(カンタンプラン以上)=閉店後の夜でも聞ける
- 登録者40万人超の税理士YouTuber・ヒロ税理士が監修した税務調査リスクチェックと、追徴課税時に利用料を全額返金する保証(安心プラン)
こんな人に向いている
- 収入は店からの歩合だけで、経費はほとんどない
- 日払い・週払いの入金がたまって、年間いくらか分からなくなりがち
- 指名と指名の間の待機時間に、スマホだけで終わらせたい
- 業務委託になって初めての確定申告で、何から始めればいいか分からない
自分の店を持つ独立まで見据えるならfreee
freeeは○×の質問に答える形式で申告書を作れる、初心者向けの設計が特徴の会計ソフトです。自分のサロンを構えてスタッフを入れるなど、店として大きくしたい人に向いています。
おすすめポイント
- ○×の質問に答えるだけで確定申告書を作成できる
- スタッフを雇ったときの給与計算や請求書発行までシリーズでそろう
- 法人化したあとも法人向けfreee会計にデータを引き継げる
こんな人に向いている
- 将来は自分の店を持ちたい
- スタッフを入れて店を大きくしたい
Wワークのお金をまとめて管理したいならマネーフォワード
マネーフォワード クラウド確定申告は、連携できる金融機関の多さが強みです。パートや会社員と掛け持ちで、給与と歩合のお金をまとめて見たい人に向いています。
おすすめポイント
- 連携できる銀行・カード・電子マネーなど金融関連サービスが豊富
- 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と組み合わせて家計と事業をまとめて把握できる
- レポート機能で月ごとの収支を見える化できる
こんな人に向いている
- 本業の給与とセラピストの歩合をまとめて管理したい
- 複数の口座・カードを使い分けている
パソコンでじっくり進めたいならやよいの青色申告
やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトの老舗・弥生のクラウド版です。休みの日に自宅のパソコンで、画面を広く使って落ち着いて作業したい人に向いています。
おすすめポイント
- セルフプランは初年度無料で始められる
- 画面の大きいパソコンで決算書までじっくり作り込める
- 老舗ならではのサポート体制(プランにより電話・チャット)
こんな人に向いている
- 休みの日に自宅のパソコンでまとめて進めたい
- まず無料で1年試したい
\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
リラクゼーションセラピストの確定申告で注意したいポイント
この仕事の申告でつまずきやすいのは、歩合明細の記帳・家内労働者等の特例・経費の線引き・扶養と社会保険・個人事業税とインボイス・無申告の6つです。順に整理します。
売上は歩合明細(精算書)の総額で記帳し、明細は捨てない
帳簿に書く売上は、口座に振り込まれた金額ではなく、店の歩合明細(精算書)に載っている報酬の総額です。明細で何かが差し引かれている場合(研修費・材料費・振込手数料など)は、引かれる前の総額を売上にして、差し引かれた項目をそれぞれ経費に分けます。指名料のバックも売上に含めます。
2つ注意があります。まず年またぎ——12月に施術した分の歩合が1月に振り込まれても、原則として前年分(12月)の売上です。そして明細の保存——店の精算書やアプリの支払履歴は、税務調査で売上を証明する唯一の証拠です。帳簿は7年・書類は5年の保存義務があるので、捨てずに残してください。
家内労働者等の特例——経費がゼロでも最大65万円を引ける
場所も備品も店が用意するこの仕事は、経費がほとんど発生しません。そこで効くのが「家内労働者等の必要経費の特例」——特定の相手に継続してサービスを提供する人は、実際の経費がゼロでも令和7年分は最大65万円(令和8年分からは69万円)を概算経費にできる制度です(国税庁タックスアンサーNo.1810)。
契約しているチェーン1社から継続して仕事を受けているなら対象になり得ます(同じ運営会社なら複数店舗への入店でも1社です)。ルールは3つ——①他に給与収入が65万円(令和8年分からは69万円)以上あると使えない(パート掛け持ちは要注意)②実際の経費と比べて高いほうを採用 ③青色申告65万円控除と併用できる。適用するときは申告書第二表に「措法27」と記載し、計算書を添付します。
たとえば歩合の収入が年120万円・実際の経費が5万円でも、特例で65万円を引いて所得は55万円。配偶者控除のライン(所得58万円以下)にも収まります。

経費の線引き——数少ない経費を取りこぼさない
リラクゼーションセラピストの主な経費は次のとおりです。
| 勘定科目 | 具体例 |
|---|---|
| 消耗品費 | 施術着・ユニフォーム(仕事専用)・ハンドクリーム・自分用のタオル |
| 研修費 | 技術講習・スクール・勉強会(業務関連の説明ができる交流会も) |
| 新聞図書費 | 解剖学や手技の書籍・技術書 |
| 旅費交通費 | 入店店舗への移動・講習への交通費 |
| 損害保険料 | 施術中の事故に備える賠償責任保険 |
| 支払手数料 | 歩合から差し引かれる振込手数料など(明細で確認) |
| 通信費 | 予約確認や店との連絡に使うスマホ代(事業利用分を按分) |
迷いやすいのが自分がもみほぐしやマッサージを受ける費用です。自分の疲れを取るためのものは経費になりません。新しい手技の研究目的で受けて記録を残すなど、業務直結を説明できる場合に限り研修費の余地があります。施術で酷使する手のケア用品は、業務に直結する範囲なら消耗品費にできます。
扶養と社会保険——「店の社会保険」には入れない
業務委託のセラピストは、店の健康保険や厚生年金には入れません。国民健康保険と国民年金に自分で加入し、保険料も全額自分で払います(払った保険料は経費ではなく社会保険料控除として全額を所得から引けます)。
扶養内で働きたい人は2つのラインを分けて考えてください。税の扶養は所得(収入−特例や経費)58万円以下で配偶者控除の満額、133万円までは配偶者特別控除が段階的に続きます。家内労働者等の特例を使えば、収入120万円くらいまでは所得58万円に収まる計算です。一方、社会保険の扶養(年収130万円・会社規模により106万円)は別の制度で、判定ルールは配偶者の健康保険組合ごとに違います。個人事業主の経費や特例を認めない組合もあるので、必ず加入先の基準を確認してください。
個人事業税とインボイス
無資格のリラクゼーション・もみほぐしは、個人事業税の法定業種に当たらないとして課税されないケースが多い職種です(あん摩マッサージ指圧師など資格に基づく施術は第3種・3%)。判定は施術の実態で行われ都道府県で差がありますが、いずれにせよ所得290万円(事業主控除)以下ならかかりません。
インボイスは、お客様が一般の消費者中心の業態なので、急いで登録する必要性は低い職種です。ただし店側(支払元)から登録を求められるケースはあり得るので、その場合は報酬への影響を確認して相談を。登録した場合は売上税額の2割だけ納める2割特例が令和8年分まで使え、消費税の申告期限は所得税と別で3月31日です。
無申告——「お試しで始めてズルズル」が一番多い
この仕事は「お試しで始めたら性に合って、気づけば数年」という入り方が多く、そのまま無申告になっている人が少なくありません。しかし店側の帳簿にはあなたへの支払記録が残っており、税務署は照合できます。無申告加算税は本来の税額に加えて50万円まで15%・50万円超20%・300万円超30%と重く、調査は通常3年・悪質な場合は最大7年さかのぼります。
逆に、申告の実績は自分を守る武器です。コロナ禍の持続化給付金を受け取れたのは申告していた人でしたし、賃貸・ローン・カードの審査でも申告書の控えが収入の証明になります。心当たりがある人は、調査を待たず期限後申告で早めに解消するほうが傷が浅く済みます。
待機や営業終了後の合間に確定申告を終わらせる方法
コツは、申告期にまとめてやろうとせず、店のリズムに組み込むことです。歩合が振り込まれたら、明細と入金を突き合わせる。施術着や講習のレシートはその日のうちに撮る。あとは指名と指名の間の待機などのスキマ時間に数件ずつスワイプし、1月になったら店の年間の明細を揃えて照合すれば、申告期には確認して提出するだけになります。
無料トライアルで口座を連携してみて、歩合の入金が自動で取り込まれるかを試してから決めるのが失敗しない選び方です。なお、自動連携やAIの仕訳結果をそのまま提出せず、最後にひととおり見直すのはどのアプリでも共通の基本です。
タックスナップは、日払い・週払いのバラバラな入金を振り込まれたそばから取り込み、自動で年間の帳簿にまとめていく設計です。連携とスワイプでためこまず片づき、指名待ちの合間だけで申告の準備が回ります。

\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
まとめ
リラクゼーションセラピストの確定申告は、「歩合は給与ではなく報酬」「売上は明細の総額で」「経費がなくても特例で65万円」の3点を押さえれば怖くありません。お客様の体を整えるように、自分のお金も月に数分だけ整えてあげましょう。

よくある質問
Q. リラクゼーションセラピストはいくらから確定申告が必要ですか?
専業なら所得(収入−経費)が基礎控除を超えたら、給与がある人は給与以外の所得が20万円を超えたら必要です。基礎控除は令和7年分が95万円、令和8年分からは104万円です。20万円以下でも住民税の申告は別途必要です。
Q. 日払いで受け取っています。バイトと同じで申告は不要ですよね?
不要ではありません。業務委託の歩合は日払いでも給与ではなく事業の報酬で、年末調整はされません。雇用のアルバイトと違って所得税も引かれていないので、年間で集計して自分で申告・納税します。契約書でどちらの契約か確認してください。
Q. りらくるやラフィネなどの大手チェーンで働いていても個人事業主ですか?
契約が業務委託なら個人事業主です。大手チェーンでも契約形態は店やブランドで異なります。雇用契約(正社員・アルバイト)なら年末調整で完結し、業務委託なら確定申告は自分の仕事です。
Q. 歩合明細(精算書)のどこを見て記帳すればいいですか?
報酬の総額を売上にします。指名料のバックも同じ事業の収入なので、合算して記帳します。明細で研修費や振込手数料などが差し引かれている場合は、引かれる前の総額を売上にして、差し引かれた項目を経費に分けます。明細は売上の証拠になるので捨てずに保存してください。
Q. 日払い・週払いで入金がバラバラです。どう集計すればいいですか?
口座を連携できるアプリなら、入金は自動で取り込まれて年間集計まで終わります。手集計するなら月ごとに明細と入金を突き合わせ、12月施術・1月入金の分は前年分の売上に含めるのを忘れないでください。
Q. 研修や練習の時間にはお金が出ません。何か経費にできますか?
時間そのものは経費になりませんが、技術講習の受講料・教材・移動の交通費は研修費や旅費交通費として経費にできます。業務に関連する勉強会や交流会も、目的を説明できる範囲で対象になります。
Q. 施術着やハンドクリームは経費になりますか?
なります。仕事専用の施術着・ユニフォームは消耗品費、施術で酷使する手のケア用品も業務に直結する範囲で経費にできます。普段も着られる服や日常のスキンケアは対象外です。
Q. 自分がもみほぐしを受ける費用は経費になりますか?
自分の疲れを取るためのものは経費になりません。体が資本の仕事でも、健康維持の費用は家事費です。新しい手技の研究目的で受けて記録を残すなど、業務直結を説明できる場合に限り研修費の余地があります。
Q. 家内労働者等の特例はリラクゼーションセラピストも使えますか?
契約しているチェーン1社から継続して仕事を受けているなら、使える可能性があります。同じ運営会社なら複数店舗に入店していても1社です。実際の経費がゼロでも最大65万円(令和8年分からは69万円)を概算経費にできます。
Q. 家内労働者等の特例と青色申告65万円控除は併用できますか?
併用できます。別の制度なので、両方の条件を満たせば合計で大きな控除になります。適用時は申告書第二表に「措法27」と記載し、計算書を添付します。
Q. パートと掛け持ちしていても特例は使えますか?
パートの給与収入が65万円(令和8年分からは69万円)以上あると使えません。それ未満なら、給与所得控除で使った分だけ特例の上限が縮んだ形で使えます。掛け持ちの人は給与の金額を先に確認してください。
Q. 夫の扶養内で働くにはいくらまでですか?
税の扶養は所得58万円以下で配偶者控除の満額、133万円までは配偶者特別控除が段階的に続きます。家内労働者等の特例を使えば、歩合の収入120万円くらいまで所得58万円に収まる計算です。社会保険の扶養(130万円・会社規模により106万円)は別制度で、配偶者の健康保険組合の基準を必ず確認してください。
Q. 店の社会保険には入れないのですか?
業務委託では入れません。雇用契約のスタッフと違い、国民健康保険と国民年金に自分で加入します。保険料は経費ではなく、社会保険料控除として全額を所得から差し引けます。
Q. リラクゼーションセラピストに個人事業税はかかりますか?
無資格のリラクゼーション・もみほぐしは、法定業種に当たらないとして課税されないケースが多いです。あん摩マッサージ指圧師など資格に基づく施術は第3種事業(税率3%)です。判定は実態で行われ都道府県で差がありますが、所得290万円以下ならいずれにせよかかりません。
Q. インボイスは登録すべきですか?
お客様が一般の消費者中心なので、急いで登録する必要性は低い職種です。店から登録を求められた場合は、報酬への影響を確認して相談しましょう。登録した場合は2割特例が令和8年分まで使え、消費税の申告期限は所得税と別で3月31日です。
Q. 歩合明細やレシートはいつまで保存すればいいですか?
帳簿は7年、明細や領収書などの書類は5年の保存が必要です。紙の明細はファイルにまとめ、アプリでレシートを撮影して保存すればデータでの管理もできます。
Q. 何年も申告していません。どうすればいいですか?
税務署から連絡が来る前に、自分から期限後申告をするのが傷を最も浅くする方法です。店の帳簿にはあなたへの支払記録が残っており、収入は照合できます。無申告加算税は50万円まで15%・50万円超20%・300万円超30%と重くなりますが、自主的な申告なら軽減されます。
Q. 開業届は出すべきですか?
継続的に続けるなら出しておくのがおすすめです。職業欄は「リラクゼーション業」などで届け出られます。青色申告承認申請書とセットで出せば65万円控除への道が開け、申告の実績は給付金や賃貸・ローンの審査でも武器になります。

Q. 会社に副業のセラピストを知られたくありません。どうすればいいですか?
確定申告書の住民税の欄で「自分で交付(普通徴収)」を選びます。副業分の住民税が会社の給与天引きに上乗せされなくなります。詳しくはこちらの記事で解説しています。

Q. 青色申告承認申請書はいつまでに出せばいいですか?
青色申告したい年の3月15日まで(その年の1月16日以降に開業した場合は開業から2か月以内)です。出し忘れるとその年は白色申告になります。
Q. 今使っている会計ソフトからデータを移行できますか?
できます。たとえばタックスナップはfreee・マネーフォワード・弥生・PayPayからのデータ移行に対応しています。年初から新しいアプリで始めるか、申告前に前年分をまとめて移すのがスムーズです。



