自転車やバイクで一日走り回る配達員には、スマホだけで経費処理から提出まで終わる確定申告アプリ(会計ソフト)が最有力です。主要4アプリの比較と選び方、副業・掛け持ちならではの注意点までまとめました。
この記事のポイント
- 副業の配達収入は、経費を引いた所得が20万円を超えたら確定申告が必要(20万円以下でも住民税の申告は必要)
- 専業の配達員は、令和8年分(2026年分)なら所得104万円超が申告の目安
- 掛け持ちしている全アプリの売上は合算し、現金案件の受取代金やチップも売上に含める
- 青色申告65万円控除は複式簿記が条件だが、帳簿はアプリが自動で作るので簿記の知識ゼロでも狙える
- レシート撮影の上限はアプリによって月5枚から無制限まで大差があり、アプリ選びの盲点になりやすい
フードデリバリー配達員に確定申告アプリは必要?
Uber Eatsや出前館の配達報酬は給与ではないため年末調整がなく、必要な申告は自分で行います。まずは「そもそも自分は申告が必要か」から整理します。
副業の配達員は所得20万円超で確定申告が必要
Uber Eats・出前館・menu・Woltなどで受け取る配達報酬は、アルバイトの給与と違って業務委託の報酬です。給与のように源泉徴収や年末調整はされないので、税金は自分で計算して納めます。
会社勤めやアルバイトと掛け持ちしている副業の配達員は、配達の売上から経費を引いた所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。振り込まれた金額ではなく、経費を引いたあとの所得で判定する点に注意してください。また、20万円以下で確定申告をしない場合でも、住民税の申告は別途必要です。
専業の配達員は、令和8年分(2026年分)なら所得が基礎控除の104万円を超えると申告が必要になるのが目安です。学生の配達員は勤労学生控除や親の扶養の扱いが絡むので、記事後半のよくある質問で解説します。いくらから必要かの詳しい判定や必要書類は、こちらの記事で解説しています。

手書きやExcelと比べてどれくらいラクになる?
確定申告の土台は「記帳」、つまり売上や経費を帳簿に記録する作業です。紙のノートやExcelでも記帳はできますが、1件ずつ手で転記する手間がかかります。
アプリなら銀行口座やカードの明細を自動で取り込み、ガソリンや修理のレシートはカメラで撮るだけで仕訳にできます。外部の調査機関による比較調査では、10分間で処理できる経費件数はタックスナップが平均518件で、手書きの約18倍、Excelの約40倍という結果が出ています(出典)。
しかもスマホで完結するので、注文待ちの待機時間やピーク後の休憩中に処理できます。年明けにレシートの山と向き合う必要がなくなり、申告漏れによる延滞税や無申告加算税のリスクも下がります。
青色申告65万円控除はアプリで取れる?
簿記の知識がなくても、アプリを使えば65万円控除を狙えます。控除の要件は次のとおりです(国税庁 No.2072)。
| 控除額 | 主な要件 |
|---|---|
| 65万円 | 複式簿記での記帳+貸借対照表・損益計算書の添付+期限内申告+e-Tax申告または電子帳簿保存 |
| 55万円 | 複式簿記での記帳+貸借対照表・損益計算書の添付+期限内申告 |
| 10万円 | 上記に当てはまらない青色申告(簡易な記帳) |
壁になるのは「複式簿記」です。1つの取引を2つの面から記録する専門的な帳簿づけで、手作業でやるには簿記の勉強が欠かせません。その点アプリなら、取引を入れるだけで複式簿記の帳簿と決算書を自動で作ってくれます。そのままe-Taxで提出すれば、65万円の要件も満たせます。
効果は小さくありません。例えば所得税率と住民税を合わせて税率が約30%の人なら、65万円控除で約19.5万円の節税になります。さらに青色申告には赤字を翌年以後3年間繰り越せる特典もあり、開業した年にバイクの購入で赤字になっても翌年以降に活かせます。
ひとつ注意したいのは、青色申告が使えるのは事業として行う場合という点です。会社勤めのかたわら小規模に配達する場合は雑所得として申告するのが基本で、青色申告は専業や本格的に取り組む副業向けの制度です。事業か雑所得かの線引きはケースバイケースなので、迷ったら税務署や税理士に確認してください。
なお2027年(令和9年分)からは、「優良な電子帳簿」などの要件を満たすと控除額が最大75万円に引き上げられます。逆に紙で提出する場合の控除は最大10万円に縮む予定で、e-Taxでの申告は今後ますます前提になっていきます。改正の詳細はこちらの記事で解説しています。

なお白色申告のままでも記帳と帳簿の保存(5〜7年)は義務です。どうせ帳簿を付けるなら、取引が少ないうちに青色申告へ切り替えるのが定石です。
税理士に頼むのとどちらがいい?
配達の収入は取引の中身がシンプルなので、ほとんどの配達員はアプリで自分でやる方が費用は5分の1以下で済みます。ただし税理士が向くケースもあるので、費用と判断基準を先に整理します。
税理士に頼んだ場合の費用相場
確定申告を単発で依頼する場合の相場は5〜10万円程度です。記帳から丸ごと任せる場合は記帳代行料が上乗せされ、合計10〜20万円になるのが一般的です。配達は1件あたりの報酬が小さい仕事なので、この費用の重みは他の職種より大きくなります。
税理士報酬は事務所ごとに自由に設定されているため、同じ依頼内容でも数万円単位の差がつきます。また2〜3月の繁忙期は新規の依頼を断られたり、特別料金になったりしやすい点も知っておきたいところです。
アプリなら年1〜3万円台で利用料は経費にできる
主要4アプリの最安プランは、年額で約1.1〜1.2万円(税抜)からです。上位プランを選んでも年3万円台に収まり、税理士に丸ごと頼む場合と比べて年で数万円の差が出ます。
しかも確定申告アプリの利用料は、全額を必要経費にできます。勘定科目は通信費や消耗品費などで処理するのが一般的です。時間面の効果も大きく、実際のユーザーからは「今まで確定申告に3日かかっていたが1.5時間に短縮できた」という声も寄せられています。
| 方法 | 費用の目安 |
|---|---|
| 税理士(申告のみ) | 5〜10万円程度 |
| 税理士(記帳代行つき) | 10〜20万円 |
| 確定申告アプリで自分でやる | 年1.1〜3万円台(利用料は全額経費) |
税理士に頼んだほうがいいのはこんな場合
売上が1,000万円を超える・無申告が数年分たまっている・税務調査の連絡が来た、の3つのどれかに当てはまるなら税理士が安心です。消費税の申告や過年分の整理は専門知識の価値が大きい領域だからです。
一方で、日々の記帳はアプリで自分でやり、判断に迷うところだけ税理士にスポットで相談する中間的なやり方もあります。記帳済みの状態で相談すれば、依頼費も安く押さえられます。
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配達員が確定申告アプリを選ぶ4つの基準

配達員のアプリ選びで見るべきは、スマホ完結度・複数アプリの売上をまとめて管理できるか・現金案件やチップをサッと記帳できるか・青色申告65万円控除への対応の4つです。申告期の2〜3月も配達は毎日続くので、稼働の合間に手間なく回る仕組みを選べるかが分かれ目になります。
スマホだけで提出まで完結できるか
確認すべきは、入力だけでなく申告書の作成・提出までスマホで完結するかです。日々の記帳はスマホでできても、提出はパソコン前提というソフトもあるからです。配達員はパソコンを持っていない人も少なくないので、ここは最初に確認しましょう。
電子申告(e-Tax)の環境も変わりました。マイナンバーカードなしで使えたID・パスワード方式は、2025年10月に新規発行が停止されました(国税庁 e-Tax)。これから電子申告を始めるならマイナンバーカードが基本です。カードがない場合は、印刷して郵送や窓口で出せる「書面提出対応」のアプリを選ぶと困りません。
スマホでの確定申告のやり方は、こちらの記事で手順を解説しています。

複数アプリの売上をまとめて管理できるか
Uber Eatsと出前館、menu、Woltを掛け持ちして稼働する配達員は多く、報酬も週払い・隔週払いとバラバラのタイミングで口座に入金されます。掛け持ちしている全アプリの報酬を合算して、1つの確定申告にまとめる必要があります。
だからこそ、銀行口座と連携して入金を自動で取り込めるか、どのプラットフォームの売上かを整理しやすいかがアプリ選びの重要な基準になります。なお入金額だけでは内訳が分からないので、各アプリの報酬明細も必ず保存しておきましょう(詳しくは記事後半で解説します)。
現金案件やチップをサッと記帳できるか
連携だけでは拾えないお金があるのが配達員の特徴です。現金案件で受け取った代金や、お客様からのチップも売上として記帳が必要です。だからこそ、信号待ちや待機時間にその場で手入力できる操作性が効いてきます。
支払い側では、ガソリンや修理、装備のレシートをカメラで読み取る機能(OCR)が時短の要です。ただし最安プランだと月5枚や月15件までという制限のあるアプリもあり、稼働日数が多いとすぐに使い切ってしまいます。詳しい条件は次の比較表で整理します。
青色申告65万円控除に対応しているか
今回比較する4アプリはいずれも青色申告(複式簿記)に対応しています。差が出るのは「複式簿記を意識せずに作れるか」という操作感の部分です。
インボイス(適格請求書)については、配達パートナーは飲食店やプラットフォームから登録を求められないケースが多いのが実情です。ただし方針は変わる可能性があるため、登録する場合や既に登録している場合は、消費税申告書の作成に対応しているかも確認しましょう。4アプリとも消費税申告や電子帳簿保存法に対応していますが、対応プランの条件は各社で異なります。
連携とサポートもチェック
銀行口座やクレジットカードと連携すれば、明細が自動で取り込まれて入力作業自体が減ります。配達用の口座やカードを分けておくと、仕事とプライベートの仕分けもシンプルになります。
ありがちな失敗は、配達アプリは使いこなしているのに、経理だけ「年明けにまとめてやればいい」と放置してしまうことです。2月に1年分の入金とレシートに向き合うのは、手書きの時代と変わりません。雨の日や待機時間に数件ずつスワイプで片づける運用にすると、申告期に何もしなくていい状態を作れます。なお自動連携やAIの仕訳結果をそのまま提出せず、最後にひととおり見直すのはどのアプリでも共通の基本です。
フードデリバリー配達員におすすめの確定申告アプリ4選
スマホ完結と速さならタックスナップ、事業を広げる予定ならfreee、お金全体の管理ならマネーフォワード、パソコン派ならやよいの青色申告が有力です。まずは最安プラン同士の比較表で全体像をつかんでください。
| アプリ名 | スマホ完結度 | レシート撮影上限(最安プラン) | 青色申告(複式簿記) | 月額(最安・年払い・税抜) |
|---|---|---|---|---|
| タックスナップ | ◎ 提出まで完結 | 無制限 | ○ | 980円 無料トライアルあり |
| freee | ○ | 月5枚 | ○ | 980円 無料お試しあり |
| マネーフォワード | ○ | 月15件 (超過は上位プランへ) | ○ | 900円 無料トライアルあり |
| やよいの青色申告 | △ パソコン中心 | 対応(上限の公表なし) | ○ | 約983円(年11,800円) 初年度無料 |
※料金・仕様は2026年9月時点の各社公式サイトの情報です。最新の条件は各公式サイトで確認してください。

待機時間のスワイプで終わらせたいならタックスナップ
タックスナップはスマホ完結に特化した確定申告アプリで、走っている間はスマホを触れない配達員の働き方に向いています。取引を右スワイプ(経費)・左スワイプ(プライベート)で仕分ける操作は、待機時間などのスキマ時間での処理を前提に設計されています。
おすすめポイント
- 安心プラン以上の「丸投げ仕分け」なら1,000件の経費処理が最短3秒
- 外部調査で他の会計ソフトの約4倍の処理スピード(出典)
- 2026年確定申告期間の全29日間、App Storeランキング確定申告アプリ内1位(Sensor Tower)
- 勘定科目は税理士監修のAIが9割以上の精度で自動判定(出典)
- デリバリースタッフを含む40以上の職種に合わせて勘定科目を自動カスタマイズする職種特化モード。仕分けに迷ったら同じ職種の判断を参考にできる「みんなはどうしてる」機能も
- menu・出前館などの配達プラットフォームと提携
- freee・マネーフォワード・弥生・PayPayからのデータ移行に対応
- 24時間のAIチャットに加え、LINEで専門スタッフに相談できる(カンタンプラン以上)
- 税理士監修の税務調査リスクチェックと、追徴課税時に利用料を全額返金する保証(安心プラン)
こんな人に向いている
- 副業の配達で、確定申告に時間をかけたくない
- 現金案件やチップの手入力が多い
- パソコンを持っておらず、スマホだけで提出まで済ませたい
配達以外にも事業を広げるならfreee
freeeは○×の質問に答える形式で申告書を作れる、初心者向けの設計が特徴の会計ソフトです。事業の拡大を見据えている人に向いています。
おすすめポイント
- ○×の質問に答えるだけで確定申告書を作成できる
- 銀行・クレジットカードなど外部サービスとの連携が幅広い
- 軽貨物への本格転換や法人化のあとも同じシリーズで移行しやすい
- 請求書の作成など周辺業務のサービスも同一ブランドで揃う
こんな人に向いている
- いずれ軽貨物ドライバーへの転換や法人化まで考えている
- レシートの枚数は少なく、口座・カード連携中心で回したい
お金全体をまとめて管理したいならマネーフォワード
マネーフォワード クラウド確定申告は、連携できる金融機関の多さが強みです。事業とプライベートをまとめて数字で管理したい人に向いています。
おすすめポイント
- 銀行・カードなど連携できる金融関連サービスが豊富
- 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と連携してお金全体を一元管理できる
- レポートやグラフで収支の推移を確認しやすい
こんな人に向いている
- 本業の給与と配達収入、家計までまとめて数字で見たい
- 口座やカードの数が多く、自動取得を重視したい
パソコンでじっくり、まず無料で試したいならやよいの青色申告
やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトとして長い実績とサポート体制が強みです。パソコンでの作業を中心に、毎年同じ環境で申告したい人に向いています。
おすすめポイント
- 会計ソフトとしての利用実績・シェアが大きい
- セルフプラン・ベーシックプランは初年度無料で始められる
- 白色申告のままなら「やよいの白色申告 オンライン」にずっと無料のプランもある
- 電話サポート付きのプランがあり、操作に不安があっても相談しやすい
こんな人に向いている
- 自宅のパソコンに向かう時間を取りやすい
- まず無料で始めて、様子を見ながら青色申告に切り替えたい
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配達員の確定申告で注意したいポイント
ここからはアプリ選びとセットで押さえておきたい、配達員ならではの税務の注意点を整理します。
掛け持ちしているアプリの売上は全部合算する
Uber Eats・出前館・menuなど複数のアプリで稼働していても、確定申告は1つで、全プラットフォームの報酬を合算して申告します。配達報酬だけでなく、ブーストやクエストなどのインセンティブも売上です。
各アプリの報酬明細(週払いの明細)は必ず保存しておきましょう。帳簿や書類は原則5〜7年の保存義務があり、アプリで取り込んでおけば撮影データや明細がそのまま残ります。記帳は取引ごとでなく週単位でまとめても差し支えないとされますが、その場合も根拠になる明細を示せることが前提です。
なお手数料が引かれてから振り込まれる契約の場合は、振込額だけを売上にせず、総額の報酬と手数料を分けて記帳するのが原則です。明細の内訳に沿って記帳しましょう。
現金案件の受取現金とチップも売上
現金案件でお客様から受け取った代金や、現金・アプリ経由のチップも売上に含めます。「振り込まれたお金だけ申告すればいい」と思っていると、売上の計上漏れになります。
現金案件では、受け取った現金とあとで振り込まれる報酬が相殺される仕組みになっているため、記帳はやや複雑です。細かい仕訳に迷ったら、各プラットフォームの明細に沿って、受け取った現金・報酬・相殺分を分けて記録するのが基本です。受け取った日にその場で手入力しておくと、あとから思い出す手間がなくなります。現金のやり取りは税務調査で特に確認されやすい部分なので、明細と記帳を一致させておきましょう。
また、買い物代行(Pick Pack Payなど)で自分のカードで商品代金を立て替えた場合、その立替分は自分の売上や経費ではありません。報酬と混ざらないように区別して記帳しましょう。
自転車・バイクなど経費の分類と家事按分

配達員の主な経費は次のように分類できます。
| 勘定科目 | 具体例 |
|---|---|
| 減価償却費 | 10万円以上のバイク・電動自転車(数年に分けて経費化) |
| 消耗品費 | 10万円未満の自転車、ヘルメット・配達バッグ・スマホホルダー・モバイルバッテリー・レインウェア |
| 旅費交通費 | ガソリン代・駐輪場や駐車場代・稼働エリアまでの電車代 |
| 損害保険料 | バイクの自賠責・任意保険、自転車保険(自家用車保険に付けた特約は特約分のみ) |
| 賃借料 | レンタサイクル・シェアサイクル・レンタルバイクの利用料 |
| 修繕費 | パンク修理・パーツ交換・メンテナンス費用 |
| 通信費 | スマホの通信料(按分)・地図やナビアプリの利用料 |
10万円以上のバイクや電動自転車は減価償却が原則ですが、青色申告なら取得価額30万円未満(令和8年4月1日以後に取得したものは40万円未満)なら一括で経費にできる特例が使えます(年間合計300万円まで・申告書への記載が必要)。もともとプライベートで使っていたバイクを配達用にした場合も、残りの耐用年数分を減価償却できるケースがあります。
プライベートと兼用する自転車・バイクやスマホは、仕事で使う分だけを経費にする家事按分が必要です。例えば走行距離が配達700km・私用300kmなら7割を経費にする、という形で、距離や日数など説明できる基準で割合を決めます。
一方で、経費にできないものも押さえておきましょう。休憩中に1人で食べる食事代、普段着にもなる服(防寒インナーなど)、自宅の家賃は原則として経費にできません。配達員同士で情報交換した会食は接待交際費になり得ますが、誰と何を話したかのメモを残し、頻度も常識の範囲にとどめるのが安全です。夏場の水分補給程度なら認められ得るという税理士の見解もありますが、確実に認められるものではない点は覚えておいてください。
なお、専業の配達員が払う国民健康保険と国民年金の保険料は、経費ではなく社会保険料控除として所得から差し引きます。経費に入れると過大計上になるので区別しましょう。
副業の場合は住民税の申告も忘れない
配達所得が20万円以下で確定申告をしない場合でも、住民税の申告は市区町村に別途必要です。「20万円以下なら何もしなくていい」わけではない点に注意してください。
申告をしないままにすると、延滞税や無申告加算税のペナルティの対象になります。プラットフォームからの支払いの記録は税務署も把握できるため、無申告は見つかりやすいと考えておきましょう。
なお、勤め先に副業を知られたくない場合は、確定申告書第二表の住民税の欄で「自分で納付」(普通徴収)を選べます。こうすると副業分の住民税の通知が勤め先を経由せず、自宅に届きます。
待機時間に確定申告を終わらせる方法
配達を終えたあとにレシートと帳簿へ向き合う時間は、本来は体を休める時間です。タックスナップはこの「記帳の手間」自体をなくすことに特化した確定申告アプリで、デリバリースタッフを含む40以上の職種に合わせて勘定科目を自動カスタマイズする職種特化モードを備えています。menu・出前館などの配達プラットフォームとも提携しており、実際にフードデリバリー配達員のヒカリさんからは「他の会計ソフトは難しくて使いこなせなかった、このタックスナップは操作が簡単で使いやすい」という声が寄せられています。
スマホ1つで申告書の提出まで終わらせる流れは、こちらの動画で確認できます。
タックスナップのリンクはこちらから。無料トライアル中はいつでも解約できます。

\ AppStoreの確定申告アプリで1位 /
「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
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まとめ
フードデリバリー配達員の確定申告アプリ選びの要点を整理します。
- 副業の配達収入は、経費を引いた所得が20万円を超えたら確定申告が必要(20万円以下でも住民税の申告は必要)
- 専業は令和8年分なら所得104万円超が申告の目安
- 掛け持ちしている全アプリの報酬は合算し、現金案件の受取代金やチップも売上に含める
- 自転車・バイクやスマホは家事按分し、10万円以上は減価償却(青色なら30万円未満の一括特例あり)
- アプリ選びの軸は「スマホ完結度」と「現金案件・レシートの記帳のラクさ」
- スマホ完結と速さならタックスナップ、事業を広げるならfreee、お金全体の管理ならマネーフォワード、パソコン派ならやよいの青色申告
去年の稼働と現金案件の頻度を思い浮かべて、比較表の「向いている人」から1つ選び、まず無料で触ってから決めるのが確実です。初期設定は10分ほどで終わります。
個人事業主全般向けの比較は、こちらの記事でも解説しています。

よくある質問
Q. 副業の配達員はいくらから確定申告が必要ですか?
配達の売上から経費を引いた所得が年間20万円を超えたら必要です。給与分は勤め先の年末調整のままでよく、申告では給与と配達の所得を合算します。20万円以下でも住民税の申告は別途必要です。
Q. 専業の配達員はいくらから確定申告が必要ですか?
令和8年分(2026年分)は、所得が基礎控除の104万円を超えると申告が必要になるのが目安です。収入ではなく、経費を引いたあとの所得で判定します。
Q. Uber Eatsと出前館を掛け持ちしています。申告はどうなりますか?
全プラットフォームの報酬を合算して、1つの確定申告にまとめます。アプリごとに申告するわけではありません。それぞれの報酬明細を保存し、合算漏れがないようにしましょう。
Q. 現金案件で受け取ったお金やチップも売上ですか?
売上です。受け取った現金はあとで報酬と相殺される仕組みなので、プラットフォームの明細と突き合わせて記帳します。チップも現金・アプリ経由を問わず売上に含めます。
Q. 自転車やバイクの購入費は経費になりますか?
なります。プライベートと兼用なら仕事で使う分だけを按分します。10万円以上は減価償却が原則ですが、青色申告なら30万円未満(令和8年4月1日以後の取得は40万円未満)を一括で経費にできる特例があります。
Q. ガソリン代やスマホ代は経費になりますか?
仕事で使う分は経費になります。プライベートと兼用の場合は、走行距離や使用時間など説明できる基準で按分します。地図アプリの利用料や駐輪場代も経費にできます。
Q. 簿記の知識がなくても青色申告65万円控除は取れますか?
取れます。複式簿記の帳簿は確定申告アプリが自動で作成するので、取引を入力するだけで要件を満たせます。ただし小規模な副業は雑所得として申告するのが基本で、青色申告は専業や本格的な副業向けです。
Q. 青色申告承認申請書はいつまでに出せばいいですか?
青色申告をしたい年の3月15日までです。1月16日以後に開業した場合は、開業日から2か月以内に提出します。期限を過ぎるとその年は白色申告になるので、専業で始めるなら開業届とセットで早めに出すのが確実です。
Q. 配達員もインボイス登録が必要ですか?
登録を求められないケースが多いのが実情です。ただし方針は変わる可能性があるので、登録する場合は消費税の申告が必要になることと、アプリが消費税申告に対応しているかを確認してください。
Q. 今使っている会計ソフトからデータを移行できますか?
できます。たとえばタックスナップはfreee・マネーフォワード・弥生・PayPayからの移行に対応しており、最短5分で完了します。年の途中での乗り換えも可能です。
Q. 会計ソフトの利用料は経費になりますか?
全額を必要経費にできます。勘定科目は通信費や消耗品費などで処理するのが一般的です。年額1〜3万円台の費用は、経費計上で実質さらに軽くなります。
Q. マイナンバーカードがなくても確定申告アプリは使えますか?
使えます。e-Taxでの提出にはマイナンバーカードが基本ですが(ID・パスワード方式は2025年10月に新規発行停止)、書面提出に対応したアプリなら印刷して郵送・窓口で提出できます。タックスナップも書面提出に対応しています。
Q. 学生の配達員はいくらから確定申告が必要ですか?親の扶養は外れますか?
基準は学生でも同じで、バイトの給与がある副業なら配達所得20万円超、配達だけなら令和8年分は所得104万円超が目安です。勤労学生控除(27万円・合計所得85万円以下などの要件)を使えると税負担はさらに軽くなります。注意したいのは親の扶養で、あなたの合計所得が58万円を超えると、親は扶養控除を受けられなくなります(令和7年分以後)。健康保険の扶養(いわゆる130万円)は収入ベースの別の基準です。稼ぎ方を決める前に、親と共有しておくのが安全です。
Q. 休憩中の食事代は経費になりますか?
原則として経費にはできません。1人で食べる休憩中の食事は、配達をしていなくても発生する支出とみなされるためです。配達員同士で情報交換をした会食は接待交際費になり得ますが、誰と何を話したかのメモを残しておきましょう。



