エージェントを通して客先の設計部に常駐し、月ごとに作業時間を精算する。週末は、知り合いの会社から部品図のCAD作図を請け負う。機械設計や電気設計、CADの仕事をする設計技術者のお金は、時間精算の報酬、図面ごとの報酬、源泉徴収された報酬とされていない報酬が混ざって入ってきます。
確定申告アプリ(会計ソフト)選びは、案件ごとの報酬と源泉徴収された税金、高額なCADソフトやパソコンの費用を、1つの帳簿にまとめて申告まで終えられるかで決まります。この記事では、資格がなくても源泉徴収されることがある設計の報酬や、CADのサブスクと買い取りで変わる経費の扱い、個人事業税といった設計技術者ならではの論点から、おすすめの4本を比較します。
この記事のポイント
- 正社員や派遣社員として給与を受け取り、年末調整を受けているなら、確定申告アプリは基本不要
- 機械や電気の設計そのものを請け負うと、技術士の資格がなくても報酬から10.21%が源泉徴収されることがある
- CADのサブスクは使った期間の経費、買い取りのライセンスやパソコンは原則として数年に分けて経費にする
- 独立して所得が290万円を超えると、個人事業税(税率5%)がかかることがある
- 迷ったら、案件ごとの報酬とCADの費用をスマホで整えたいならタックスナップ、事業として広げるならfreee、複数の口座をまとめて管理するならマネーフォワード、パソコンでじっくりならやよいの青色申告
設計技術者に確定申告アプリは必要?
メーカーや設計会社の正社員、派遣会社から派遣されている設計者のように、給与だけを受け取って年末調整を受けているなら、確定申告アプリは基本的に不要です。一方、エージェントを通して準委任や請負の契約で働いている、勤めながらCAD作図を副業で受けている、という場合は確定申告が必要、または申告したほうが得になることがあります。
| 働き方 | 確定申告の目安 |
|---|---|
| 正社員や派遣社員として給与を受け取り、年末調整あり | 原則不要(年末調整で完結) |
| 勤めながら、CAD作図や設計の業務委託などの副業がある | 給与以外の所得が20万円を超えたら必要 |
| エージェント経由の準委任や直請けで独立している | 所得が基礎控除などの合計(令和8年分の基礎控除は合計所得489万円以下で104万円)を超えたら必要。源泉徴収された税金は申告で精算する |
ここでいう所得は、報酬の総額ではなく経費を引いた金額です。副業の所得が20万円以下で確定申告をしない場合も、住民税の申告は別に必要です。
派遣は給与、準委任や請負は事業の収入になる
同じ客先常駐でも、派遣会社に雇われて派遣されている人の収入は給与、エージェントや客先と準委任・請負の契約を結んでいる人の収入は事業の収入です。給与なら年末調整で税金の精算が終わり、事業の収入なら自分で確定申告をします。なお、契約は準委任でも、客先から直接指示を受けて働く実態があると、偽装請負として問題になることがあります。派遣か準委任かは、契約書の名前ではなく働き方の実態で判断されます(厚生労働省 労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する疑義応答集)。
ソフトウェアの開発が中心のエンジニアは、こちらの記事で働き方別に整理しています。建物の設計なら、建築士の記事も参考になります。

給与だけなら無料の作成コーナーでも足りる
給与だけで、医療費控除やふるさと納税のために申告する人なら、国税庁の確定申告書等作成コーナーで源泉徴収票の内容を入力すれば申告できます。確定申告アプリが本領を発揮するのは、準委任や副業の報酬、CADソフト代やパソコン代などを帳簿にまとめる必要がある人です。
青色申告65万円控除はアプリで取れる?
取れます。独立して設計の仕事を続けるなら、青色申告にすると最大65万円の控除が受けられます。65万円控除には複式簿記の帳簿が必要ですが、確定申告アプリなら取引を入力するだけで自動で出来上がります。e-Taxで提出すれば控除額は55万円ではなく65万円になり、そこまでアプリだけで完結できます。令和9年分からは、紙で提出すると控除は10万円になり、e-Taxでの提出が65万円の条件になります(財務省 令和8年度税制改正の大綱)。
税理士に頼むのとどちらがいい?
エージェント経由で1〜2社の案件を受けている設計技術者や、副業でCAD作図を受けている人なら、費用の面では確定申告アプリで十分です。準委任の報酬は月に1回の入金が中心なので、帳簿の量も比較的少なく済みます。相場を比べてみます。
| 依頼方法 | 費用の目安(年間) |
|---|---|
| 税理士に記帳から丸ごと依頼 | 10〜20万円 |
| 税理士に申告書作成だけスポット依頼 | 5〜10万円 |
| 確定申告アプリ | 1〜3万円台 |
アプリなら年1〜3万円台で利用料は経費にできる
確定申告アプリの利用料は年間1〜3万円台で、副業や独立で事業の所得を申告する人は全額をその年の経費にできます。年に数十万円かかることもあるCADのライセンス料と比べれば、小さな道具代です。
税理士に頼んだほうがいいのはこんな場合
ほかの設計者に仕事を再委託するようになった、法人化を考えている、売上が増えて消費税の申告が必要になったという場合は、税理士に相談する価値があります。再委託をすると、自分が支払う側として源泉徴収や取引条件の明示が必要になることがあり、手続きが増えます。
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設計技術者が確定申告アプリを選ぶ4つの基準
設計技術者のアプリ選びは、①エージェントや直請けの報酬を源泉徴収のあり・なしで分けて記録できるか、②CADのサブスクやパソコンなど高い支出を正しく経費にできるか、③客先への移動や作業の合間にスマホだけで申告まで終わるか、④CADの費用や自宅の按分を質問できる窓口があるか、の4つで決まります。どれも「入金の回数は少ないが、取引先ごとに支払いの形が違い、仕事の道具が高い」というこの仕事の構造から来る基準です。

エージェントや直請けの報酬を、源泉徴収のあり・なしで分けて記録できるか
設計の報酬は、仕事の中身や発注者によって10.21%が源泉徴収される場合と、されない場合があります。入金ごとに、源泉徴収された税金がいくらあったかまで記録できるかが最初の基準です。引かれた税金は確定申告で精算するので、記録が抜けると払いすぎた税金が戻りません。
CADのサブスクやパソコンなど、高い支出を正しく経費にできるか
設計の仕事は、CADのライセンス料やパソコン、モニターなど、1回の支出が大きくなりがちです。一度に経費にするのか、数年に分けて経費にするのかを、アプリの中で迷わず処理できるかを確認しましょう。
客先への移動や作業の合間に、スマホだけで申告まで終わるか
客先に常駐していると、自分の帳簿のためにパソコンを開く時間は限られます。仕事で使うパソコンは客先から貸与されたものということもあります。記帳から申告書の作成、e-Taxでの提出までスマホだけで終わるかを確認しましょう。
CADの費用や自宅の按分など、経費の線引きを質問できる窓口があるか
「CADの年払いのライセンスは一度に経費にしていい?」「自宅の作業スペースはどこまで按分できる?」。設計技術者の支出には、扱いに迷うものが少なくありません。チャットやLINEで質問できる窓口があると、申告の直前で手が止まることを防げます。
アプリ選びでよくある失敗
よくある失敗は次の3つです。どれも「源泉徴収された報酬を記録し、高い支出を正しく処理できるか」を基準に選べば避けられます。
- 源泉徴収された報酬を、引かれたあとの振込額で記録して収入を少なく申告してしまう
- 報酬と一緒に振り込まれた交通費を売上に入れず、交通費だけを経費にしてしまう
- 12月の作業分の報酬を、入金された翌年の売上にしてしまう
設計技術者におすすめの確定申告アプリ4選
案件ごとの報酬とCADの費用をスマホで整えたいならタックスナップ、事業として広げるならfreee、複数の口座やカードをまとめて管理するならマネーフォワード、パソコンでじっくり進めるならやよいの青色申告が有力です。まずは最安プラン同士の比較表で全体像をつかんでください。
| アプリ名 | スマホ完結度 | レシート撮影上限(最安プラン) | カード・口座連携の自動仕訳 | 月額(最安・年払い・税抜) |
|---|---|---|---|---|
| タックスナップ | ◎ 提出まで完結 | 無制限 | ◎ 連携明細をAIが自動仕訳・スワイプで確認するだけ | 980円・無料トライアルあり |
| freee | ○ | 月5枚 | ○ 自動で経理 | 980円・無料お試しあり |
| マネーフォワード | ○ | 月15件(超過は上位プランへ) | ◎ 連携できる金融サービスが豊富 | 900円・無料トライアルあり |
| やよいの青色申告 | △ パソコン前提 | 対応(上限の公表なし) | ○ スマート取引取込 | 初年度無料あり |
案件ごとの報酬とCADの費用をスマホで整えたいならタックスナップ
タックスナップはスマホ完結に特化した確定申告アプリで、エージェント経由で独立した設計技術者や、勤めながら副業でCAD作図を受ける人に向いています。案件ごとの報酬と源泉徴収された税金、CADのサブスクやパソコンの費用を1つの帳簿にまとめて、申告まで進められます。
おすすめポイント
- 連携した口座の入金から、エージェントの報酬や副業の作図料をスワイプで事業の売上に仕分けでき、源泉徴収された税金も申告書に反映して精算できる
- 連携したカードの明細は、特許を取得した「スワイプ仕分け」(右=経費・左=プライベート)で1件ずつ切り分け=CADのサブスクや客先への交通費も、帰りの電車の数分で片づく(出典)
- 技術書や文房具のレシートはカメラで撮るだけ(読み取り枚数無制限・カンタンプラン以上)。「これは経費になる?」と迷ったら「みんなはどうしてる」機能で同じ職種の判断を確認できる
- スワイプと丸投げ仕分け(1,000件最短3秒・安心プラン以上)で、複式簿記の知識ゼロでも青色申告65万円控除に必要な帳簿と書類を作れる(白色申告の収支内訳書にも対応)
- マイナンバーカードがあれば、申告書の作成からe-Taxでの提出(電子申告)まですべてスマホだけで完結=客先から貸与されたパソコンを使えない人でも申告を進められる
- 職種に合わせた職種特化モードで、税理士監修のAIが9割以上の精度で勘定科目を自動判定(出典)
- 消費税の申告にも最安のカンタンプランから対応=インボイス登録をして2割特例を使う場合も同じアプリで完結できる
- 最安のカンタンプランは年払いで月980円(税抜・年額11,760円)。2026年確定申告期間の全29日間、App Storeランキング確定申告アプリ内1位(Sensor Tower)で、無料トライアルから始められる
- 24時間のAIチャットに加え、LINEで専門スタッフに相談できる(カンタンプラン以上)=「CADの年払いのライセンスは一度に経費にしていい?」という迷いも、作業の合間に聞ける
- 登録者40万人超の税理士YouTuber・ヒロ税理士が監修した税務調査リスクチェックと、追徴課税時に利用料を全額返金する保証(安心プラン)
こんな人に向いている
- エージェント経由の準委任で独立したばかり
- 勤めながら、CAD作図や設計の業務委託を副業で受けている
- 源泉徴収される報酬とされない報酬が混ざっている
- 家ではパソコンを図面に使い、記帳はスマホで済ませたい
事業として広げるならfreee
freeeは○×の質問に答える形式で申告書を作れる、初心者向けの設計が特徴の会計ソフトです。直請けの取引先が増えてきた、ほかの設計者に仕事を再委託するようになったなど、設計の仕事を事業として広げたい人、将来は法人化も考えている人に向いています。
おすすめポイント
- ○×の質問に答えるだけで確定申告書を作成できる
- 請求書の発行や外注先への支払管理までシリーズでそろう
- 法人化したあとも法人向けfreee会計にデータを引き継げる
こんな人に向いている
- 直請けの取引先や請求書の発行が増えてきた
- いずれ法人化したい
複数の口座やカードをまとめて管理したいならマネーフォワード
マネーフォワード クラウド確定申告は、連携できる金融機関の多さが強みです。エージェントからの報酬の受け取り口座、副業の作図料の口座、ソフトや交通費の支払いに使うカードや電子マネーと、お金の出入り口が多い人に向いています。
おすすめポイント
- 連携できる銀行・カード・電子マネーなど金融関連サービスが豊富
- 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と組み合わせて家計と事業をまとめて把握できる
- レポート機能で月ごとの収支を見える化できる
こんな人に向いている
- 振込口座やカード、電子マネーを複数使い分けている
- 生活費と仕事の収支をまとめて管理したい
パソコンでじっくり進めたいならやよいの青色申告
やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトの老舗・弥生のクラウド版です。自宅のパソコンで、帳簿や決算書を大きな画面で確認しながら進めたい人に向いています。
おすすめポイント
- セルフプランは初年度無料で始められる
- 画面の大きいパソコンで決算書までじっくり作り込める
- 老舗ならではのサポート体制(プランにより電話・チャット)
こんな人に向いている
- 帳簿や決算書はパソコンでまとめて進めたい
- まず無料で1年試したい
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設計技術者の確定申告で注意したいポイント
設計技術者の申告でつまずきやすいのは、仕事の中身で変わる源泉徴収・報酬の計上時期・CADソフトとパソコンの経費の扱い・個人事業税・消費税とインボイス・副業のルールの6つです。順に整理します。
資格がなくても、設計の報酬から源泉徴収されることがある
技術士の資格を持っていなくても、技術士と同じような業務を請け負うと、報酬から10.21%(1回の支払いが100万円を超える部分は20.42%)が源泉徴収されることがあります(所得税法施行令第320条)。国税庁は、この業務を、科学技術に関する高度な専門的応用能力が必要な事項について、計画・研究・設計・分析・試験・評価などを行う業務と説明しています(所得税基本通達204-18)。工作機械や家電、家具などの形のデザインも、「工業デザイン」として源泉徴収の対象です(所得税基本通達204-7)。
| 仕事の中身・発注者 | 報酬からの源泉徴収 | 記録のポイント |
|---|---|---|
| 技術士・建築士として受ける仕事 | 10.21%(1回100万円超の部分は20.42%) | 引かれる前の金額を売上にし、引かれた税金を別に記録する |
| 機械や電気の設計そのもの(高度な専門知識が要る仕事) | 資格がなくても10.21%が引かれることがある | 支払明細で、引かれた税金があるかを確認する |
| 工作機械や家電などの形のデザイン | 10.21%(工業デザインの報酬) | 引かれる前の金額を売上にする |
| 給与を払っていない個人からの仕事 | 源泉徴収なし | 全額を売上にし、納税分を自分で取っておく |
どこまでがこの業務に当たるかは、国税庁も具体的な線を示していません。図面のトレースのような作図だけの仕事も含めて、判断は支払う側に委ねられているのが実情です。エージェント経由の仕事なら、支払う側はエージェントです。報酬が振り込まれたら、支払明細で税金が引かれているかを確かめ、引かれる前の金額を売上にして、引かれた税金は申告で精算します。給与の源泉徴収をしていない個人が支払う報酬は、源泉徴収の対象になりません(国税庁 No.2502 源泉徴収義務者とは)。


時間精算の報酬は、作業をした月の売上にする
エージェント経由の準委任では、月ごとに作業時間を精算して報酬を受け取るのが一般的です。この場合の報酬は、入金された月ではなく、作業をした月の売上として記録します。「月末締め翌月末払い」なら、12月に作業した分の報酬は翌年1月に入金されても、その年の売上です。精算幅(たとえば月140〜180時間)を超えた分の追加報酬や、下回った分の減額も、その月の売上に含めます。図面一式を納める請負の契約なら、原則として図面を引き渡した日の売上になります(所得税基本通達36-8)。
客先に常駐する設計技術者は、交通費が報酬とは別に精算されることがあります。報酬と一緒に振り込まれた交通費は売上に含め、実際にかかった交通費を経費にします。取引先が乗車券などを直接手配して払った交通費は、自分の売上にも経費にもなりません。
CADソフトとパソコンは、買い方で経費にする方法が変わる
CADのサブスクの料金は、使った期間に応じた経費です。1年以内の契約を年払いしている場合は、毎年同じ方法で続けることを条件に、支払った年の経費として記録できます。一方、期限のないライセンスを買い取った場合は「ソフトウエア」として、原則5年に分けて経費にします(国税庁 No.5461 ソフトウエアの取得価額と耐用年数)。
パソコンやワークステーションも、10万円以上なら原則として4年に分けて経費にする減価償却の対象です。ただし青色申告なら、2026年4月以後に買った40万円未満のものは、買った年に全額を経費にできます(年間合計300万円まで)。10万円以上20万円未満なら、3年で均等に経費にする方法も選べます(国税庁 No.2100 減価償却のあらまし)。高いCADやワークステーションを買う年は、青色申告にしておくと有利です。

客先からCADのライセンスやパソコンを借りて作業する場合は、自分の経費にはなりません。ただし、客先の機材を使い、客先の指示どおりに働く形が続くと、派遣か準委任かの判断で不利な材料になることがあります。秘密保持の条件とあわせて、契約の内容を確認しておきましょう。
独立して所得が290万円を超えたら、個人事業税もかかることがある
独立して設計で稼ぐと、所得税とは別に個人事業税がかかることがあります。たとえば福井県の業種の認定基準では、工業デザインに当たらない機械設計は「設計監督者業」、工業デザインやCADデザインは「デザイン業」とされ、どちらも税率は5%です(福井県 個人事業税 業種の認定基準)。どの業種に当たるかは、仕事の中身をもとに都道府県が判断します。
個人事業税は、事業の所得から年290万円の事業主控除を差し引いた残りにかかり、計算では青色申告の65万円控除は差し引けません(東京都主税局 個人事業税)。確定申告をしていれば別の申告は不要で、原則として8月と11月に納めます。

消費税は「2年前の売上」とインボイス登録で決まる
消費税の申告が必要になるのは、原則として2年前の課税売上が1,000万円を超えた年か、インボイス登録をした場合です。エージェント経由の準委任で月80万円の報酬なら、年間の売上は960万円になり、単価や稼働が少し上がるだけで1,000万円を超えます。簡易課税を選ぶと、設計の仕事は原則として第五種事業(みなし仕入率50%)です(国税庁 No.6505 簡易課税制度の事業区分)。
インボイス登録をした場合は、令和8年分までは納める税額を売上にかかる消費税の2割に抑える2割特例、令和9年分・10年分は3割特例が使えます。取引先がインボイスに登録していない人へ支払った分は、2026年10月から消費税の7割しか差し引けなくなりました。登録するかどうかで報酬の条件が変わることもあるので、エージェントや取引先の方針を確認しておきましょう。
副業は「20万円」と就業規則、帳簿の有無を確認する
勤めながら副業をしているなら、給与以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は必要です。勤め先の就業規則で副業が認められているか、同業の取引先から仕事を受けることが禁じられていないかも、事前に確かめておきます。なお、副業の作図を帳簿なしで続けていると、所得は「業務に係る雑所得」になり、青色申告の控除は使えません。

客先常駐の合間に確定申告を終わらせる方法
コツは、申告期にまとめてやろうとせず、月ごとの精算が終わるたびに、その月の報酬と引かれた税金を記録しておくことです。作業時間の精算書が届いたら売上を記録し、入金されたら源泉徴収された税金と一緒に照らし合わせる。CADのサブスクや交通費の支払いはカード連携で自動で取り込む。これだけで、申告期には確認して提出するだけになります。
無料トライアルで口座とカードを連携してみて、報酬の入金や毎月のソフト代が自動で取り込まれるかを試してから決めるのが失敗しない選び方です。なお、自動連携やAIの仕訳結果をそのまま提出せず、最後にひととおり見直すのはどのアプリでも共通の基本です。
タックスナップは、案件ごとの報酬と源泉徴収された税金、CADやパソコンの費用を1つにまとめ、申告までスマホで終えられる設計です。客先への行き帰りや作業の合間のスキマ時間だけで、申告の準備が回ります。

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「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
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まとめ
設計技術者の確定申告は、「給与で年末調整を受けているなら不要、準委任や副業があれば自分で申告」「設計の報酬は、仕事の中身によっては資格がなくても源泉徴収される」「CADとパソコンは買い方で経費にする方法が変わり、青色申告なら40万円未満の特例が使える」の3点を押さえれば怖くありません。1枚ずつ図面を描き上げるように、報酬と経費も1件ずつ記録していけば、申告はきちんと形になります。

よくある質問
Q. 設計技術者はいくらから確定申告が必要ですか?
給与だけで年末調整を受けているなら、原則不要です。勤めながら副業をしているなら給与以外の所得が20万円を超えたら、独立しているなら所得が基礎控除などの合計(令和8年分の基礎控除は合計所得489万円以下で104万円)を超えたら必要です。
Q. 派遣と準委任では、税金の扱いは違いますか?
派遣会社に雇われて派遣されているなら給与、準委任や請負の契約なら事業の収入です。給与は年末調整で精算され、事業の収入は自分で確定申告をします。どちらに当たるかは、契約書の名前ではなく働き方の実態で判断されます。
Q. 報酬から10.21%引かれていました。どう申告しますか?
引かれる前の報酬を売上にし、源泉徴収された税金を申告書で差し引いて精算します。経費や控除を差し引いた結果、引かれすぎていれば差額が戻ります。
Q. 技術士の資格がないのに、源泉徴収されるのはなぜですか?
資格がなくても、技術士と同じような高度な設計などの業務を行う人の報酬は、源泉徴収の対象になるためです。どこまでが対象になるかは仕事の中身によるので、支払明細や支払調書で確認しましょう。
Q. CAD作図の副業で、源泉徴収されないこともありますか?
あります。給与の源泉徴収をしていない個人から受ける仕事は対象外です。また、会社から受ける作図の仕事でも、取引先の判断で源泉徴収されないことがあります。その場合は、全額を売上にして申告します。
Q. 12月の作業分が翌年1月に入金されます。いつの売上ですか?
月ごとに精算する準委任の報酬なら、作業をした12月の売上です。入金された日ではなく、作業をした月で記録します。
Q. CADのサブスクの年払いは、一度に経費にできますか?
1年以内の契約を年払いしているなら、毎年同じ方法で続けることを条件に、支払った年の経費として記録できます。期限のないライセンスを買い取った場合は、原則として5年に分けて経費にします。
Q. 30万円のパソコンを買いました。一度に経費にできますか?
青色申告なら、2026年4月以後に買った40万円未満のパソコンは、買った年に全額を経費にできます。白色申告なら、10万円以上のパソコンは原則として4年に分けて経費にします。
Q. 客先までの交通費は経費になりますか?
自分で払った交通費は経費にできます。報酬と一緒に交通費を精算してもらった場合は、その分を売上に含めたうえで、実際の交通費を経費にします。
Q. 技術書や講習の受講料は経費になりますか?
設計の仕事のために買った技術書や、仕事に必要な講習の受講料は経費にできます。レシートや領収書を残しておきましょう。
Q. 自宅で設計をしています。家賃は経費になりますか?
仕事で使っている割合で按分すれば、経費にできます。作業スペースの広さなど、説明できる根拠を残しておきましょう。
Q. エージェントや仲介サイトの手数料は経費になりますか?
報酬から手数料が差し引かれて振り込まれる場合は、差し引かれる前の金額を売上にし、手数料を経費にします。エージェントが客先と別に契約し、設計者には決まった報酬だけを払う形なら、受け取る報酬の額がそのまま売上です。契約書や支払明細で確認しましょう。
Q. 個人事業税はかかりますか?
独立して事業の所得が年290万円を超えると、かかることがあります。機械設計やCADの仕事がどの業種に当たるかは、都道府県が仕事の中身で判断します。福井県の基準では、設計監督者業やデザイン業として税率5%です。
Q. インボイス登録は必要ですか?
登録は任意ですが、取引先が法人やエージェントなら、登録を求められることがあります。登録すると消費税の申告が必要になりますが、令和8年分までは2割特例、令和9年分・10年分は3割特例が使えます。
Q. 報酬の支払いが遅れています。決まりはありますか?
従業員を使っている事業者が、従業員のいないフリーランスに仕事を頼む場合、報酬は成果物や作業を受け取った日から60日以内に支払う決まりがあります(公正取引委員会 フリーランス・事業者間取引適正化等法)。発注の時点で、報酬の額や支払期日を示すことも求められています。
Q. 副業が勤め先にばれることはありますか?
確定申告をすると住民税の金額が変わるため、給与から住民税を天引きしている勤め先が気づく可能性はあります。まずは就業規則で副業が認められているかを確認してください。
Q. 独立した年の確定申告はどうなりますか?
年の途中で退職して独立した場合は、退職までの給与と独立後の事業の所得を合わせて申告します。退職した会社から源泉徴収票を受け取っておきましょう。
Q. 法人化はいつ考えればいいですか?
売上ではなく、経費を引いた所得の水準で考えるのが一般的です。所得が増えて税率が上がってきたら、税理士に試算を頼んでみましょう。
Q. 確定申告をしないとどうなりますか?
申告が必要なのにしなかった場合、あとから本来の税金に加えて無申告加算税や延滞税がかかることがあります。源泉徴収された税金が多い人は、申告しないと払いすぎた税金が戻らないままになります。
Q. 開業届は出すべきですか?
独立して設計の仕事を続けるなら、開業届を出すのが原則です。青色申告承認申請書とセットで出せば、最大65万円の特別控除が使えるようになります。

Q. 今使っている会計ソフトからデータを移行できますか?
できます。たとえばタックスナップはfreee・マネーフォワード・弥生・PayPayからのデータ移行に対応しています。年初から新しいアプリで始めるか、申告前に前年分をまとめて移すのがスムーズです。



