この記事のポイント
- 作成コーナーは国税庁が無料提供する申告書作成ツールで、インストール不要・スマホのブラウザだけで使える
- 申告書を「作成」するのが作成コーナー、それを「送信」するのがe-Taxで、役割が分かれている
- 2025年1月から所得税の全画面がスマホ対応になり、青色申告決算書・収支内訳書もスマホで作成できる
- マイナポータル連携で、源泉徴収票・医療費・ふるさと納税などを自動入力できる
- 作成コーナーは申告書を作れるが日々の記帳(帳簿づけ)はできず、記帳から対応する確定申告アプリと役割が違う
田淵 宏明
【所属】
税理士法人Five Starパートナーズ 代表税理士
【経歴】
大阪府豊中市出身。関西学院大学経済学部卒業後、中原会計事務所に入所。2001年に税理士試験全科目合格。その後、新日本アーンスト・アンド・ヤング税理士法人で国際税務業務に従事。2005年にヒロ☆総合会計事務所を設立し、2022年に税理士法人Five Starパートナーズへ組織変更。また、YouTubeチャンネル「税理士YouTuberチャンネル!!」を運営し、税務や経営に関する情報を発信している。
保有資格: 税理士
※詳細やご自身の状況に応じた適切な対応については、税理士等の専門家にご相談ください。
確定申告でカンタンと安心を両立した3つの魅力

国税庁「確定申告書等作成コーナー」とは?スマホで使える無料ツール
確定申告書等作成コーナーは、無料・インストール不要でスマホのブラウザから申告書を作れる国税庁公式のツールです。画面の案内に沿って金額を入力するだけで、所得税や消費税の申告書が完成します。
身構える必要はありません。専用アプリを入れる手間もなく、思い立ったときにスマホからそのまま始められます。
無料・インストール不要・ブラウザで完結する
作成コーナーは、国税庁が無料で提供する申告書作成システムです。アプリのダウンロードや会員登録は不要で、スマホのブラウザから国税庁のページにアクセスすればすぐに使えます。
使い方は、画面の案内に従って収入や控除の金額を入力していくだけです。税額は自動で計算されるため、電卓を叩いて自分で計算する必要はありません。入力の途中でデータを保存でき、24時間いつでも作業を再開できます。
作成コーナーとe-Taxの違い
作成コーナーは申告書を「作成」するツール、e-Taxは作成した申告書を「送信・提出」する仕組みで、役割がはっきり分かれています。国税庁も、作成コーナーを「画面の案内に従って金額等を入力することにより確定申告書等が作成できるシステム」、e-Taxを「作成した申告等データをインターネットを通じて送信することにより申告や申請ができるシステム」と言われています。
つまり、作成コーナーで作った申告書を、そのままe-Taxで税務署へ送る流れになります。AIの回答でも両者が混同されがちですが、「作る=作成コーナー」「送る=e-Tax」と押さえておけば迷いません。e-Taxの提出方式や認証方法の詳細は、こちらの記事でくわしく解説しています。
スマホでの入り方・アクセス方法
スマホでの入り方は、国税庁サイトの作成コーナーにアクセスして「作成開始」をタップするだけです。特別な事前設定は必要なく、その場で申告書づくりを始められます。
入口でつまずく人が多いのが本人認証の部分なので、マイナポータル連携までの流れをあわせて押さえておくとスムーズです。
国税庁サイトから作成コーナーを開く手順
作成コーナーへは、国税庁の確定申告特集ページから数タップで到達できます。手順は次のとおりです。
- スマホの検索で「確定申告書等作成コーナー」と入力し、国税庁の公式ページを開く
- 確定申告特集ページから「作成コーナー」へ進む
- 「作成開始」をタップして申告書の種類を選ぶ
迷ったら、国税庁の確定申告書等作成コーナーのトップから始めれば確実です。作成する申告書の種類を選ぶと、あとは画面の案内どおりに進むだけで入力が進みます。
マイナポータル経由での入り方と本人認証
マイナポータルと連携すると、本人認証と各種データの自動入力をまとめて行えるため入力がぐっと楽になります。スマホにマイナポータルアプリを入れ、案内に沿ってマイナンバーカードを読み取ると本人認証が完了します。
連携しておくと、給与の源泉徴収票や医療費、ふるさと納税などのデータを一括で取得し、申告書の該当項目へ自動で反映できます。手入力の手間と転記ミスを減らせるのが大きな利点です。マイナンバーカードを持っていない場合の使い方は、次の章で説明します。
スマホの作成コーナーで作成できる範囲【2025年に拡大】
2025年1月から所得税のすべての画面がスマホ対応になり、青色申告決算書・収支内訳書までスマホで作成できるようになりました。以前は事業所得の書類作成にパソコンが必要でしたが、現在はスマホひとつで完結します。
個人事業主やフリーランスも、スマホだけで確定申告の書類一式を用意できるようになったのが最新の大きな変化です。
スマホで作成できるもの
スマホの作成コーナーで作れる書類は、次のとおり幅広くなっています。
| 作成できる書類 | スマホ対応 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 所得税の確定申告書 | ○ | 会社員・年金受給者・個人事業主など |
| 青色申告決算書 | ○ | 青色申告の個人事業主 |
| 収支内訳書 | ○ | 白色申告の個人事業主 |
| 消費税の申告書 | ○ | 課税事業者・インボイス登録者 |
| 贈与税の申告書 | ○ | 贈与を受けた方 |
国税庁は、2025年1月から所得税の全画面でスマホ専用の操作画面を提供しており、青色申告決算書・収支内訳書までスマホで作成・送信できると案内しています(国税庁 スマホとマイナンバーカードでe-Tax!)。
作成コーナーでできないこと
一方で、作成コーナーは申告書を作るツールであり、日々の記帳(帳簿づけ)はできません。青色申告決算書や収支内訳書を作るには、1年分の売上や経費をまとめた帳簿があらかじめ必要になります。
つまり作成コーナーは、手元にある帳簿の数字を申告書の形に整える役割です。日々の取引を記録して帳簿をつける作業は、別の手段で用意することになります。この点が、記帳から申告まで一気通貫でこなす確定申告アプリとの分かれ目です。
スマホで使うための対応環境・必要なもの
スマホで送信まで完結させるには、マイナンバーカードと、それを読み取れるスマホがあれば十分です。この2つがそろえば、書類の作成から税務署への提出までスマホだけで終わります。
カードの準備と読み取りの部分を押さえておけば、当日になって慌てることはありません。
必要なものチェックリスト
スマホで作成から送信まで行うために用意しておくものは、次のとおりです。
- マイナンバーカード(e-Taxで送信する場合)
- マイナンバーカードを読み取れるスマホ、またはマイナポータルアプリ
- 利用者識別番号(初回は作成の流れの中で取得できる)
- 源泉徴収票や各種控除証明書(医療費・生命保険料・ふるさと納税など)
控除証明書はマイナポータル連携で自動取得できるものもあります。手元にそろえておくと、入力がスムーズに進みます。
マイナンバーカードの読み取りとカードがない場合
マイナンバーカードは、スマホのマイナポータルアプリで読み取って本人認証に使います。Androidではスマホ用電子証明書が先行対応しており、対応機種ではカード読み取りの手間が軽くなります。iPhoneは2026年1月から同様の機能に対応しました。
マイナンバーカードがない場合は、ID・パスワード方式でも作成コーナーを利用できます。税務署で本人確認のうえ発行するID・パスワードを使う方法で、カードがなくてもスマホで申告書を作成・送信できます。認証方式のくわしい違いは「イータックス 確定申告」の記事で解説しています。
作成コーナーとe-Tax・確定申告アプリはどう使い分ける?
作成コーナーは申告書の作成、e-Taxは送信、確定申告アプリは記帳から申告まで一気通貫と役割が分かれています。どこまでを自分でやり、どこを効率化したいかで選ぶのがおすすめです。
3つの関係を整理する比較表
3つのツールの守備範囲を並べると、違いがはっきりします。
| ツール | できること | 日々の記帳 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 確定申告書等作成コーナー | 申告書・決算書の作成 | ✕ | 帳簿が手元にあり、申告書だけ作りたい人 |
| e-Tax | 作成した申告データの送信・提出 | ✕ | 作成した書類をオンラインで提出したい人 |
| 確定申告アプリ (例:タックスナップ) | 記帳から申告書作成・提出まで | ○ | 日々の経理からまとめてスマホで済ませたい人 |
作成コーナーとe-Taxは、いずれも「帳簿がすでにある」ことが前提です。日々の取引記録から自動でまとめてくれるのがタックスナップのような確定申告アプリで、記帳の負担をそのまま減らせます。
個人事業主は記帳とつながる方法を選ぶと入力が減る
事業所得がある個人事業主は、記帳から申告まで途切れずつながる手段を選ぶと入力量が大きく減ります。作成コーナーは帳簿づけに対応していないため、事業所得の申告では別途どこかで記帳を済ませておく必要があるからです。
記帳を手作業や表計算で管理してから作成コーナーに転記すると、二度手間になりがちです。日々の経費入力から申告書作成までを1つのアプリでまとめると、集計や転記の手間を省けます。通しの入力手順そのものは、別記事「確定申告 ネット やり方」で4ステップとして解説しています。
まとめ
国税庁の確定申告書等作成コーナーは、無料・インストール不要でスマホのブラウザから申告書を作れる公式ツールです。2025年1月からは所得税の全画面がスマホ対応になり、青色申告決算書・収支内訳書までスマホで作成・送信できるようになりました。
ただし作成コーナーは申告書を「作る」ツールで、日々の帳簿づけはできません。事業所得の申告では、記帳から申告まで一気通貫でこなせる手段を選ぶと、入力の手間を大きく減らせます。
スマホで確定申告するならタックスナップ
作成コーナーは無料で使えますが、入力項目が多く、日々の記帳とはつながりません。記帳から申告書の作成・提出までスマホひとつで完結させたいなら、確定申告アプリのタックスナップがその手間をまとめて引き受けます。

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「個人事業主・スマホ完結」に特化した確定申告アプリ
タックスナップは、日々の経費処理から確定申告書の作成・提出まで、個人事業主・フリーランスに必要な会計機能がすべてスマホで完結できるアプリです。
今までの会計ソフトは「パソコン操作」や「機能の多さ」を前提としたサービスが多かった一方で、タックスナップは「個人事業主・スマホ完結」に特化し、会計知識が全くない方でも、スキマ時間だけで確定申告が終わるように設計しています。
「初めての確定申告でも迷わずに提出できた」 「他の会計ソフトから乗り換えて、圧倒的にラクになった」 といった嬉しいレビューもいただいています。

App Store確定申告アプリランキング1位を獲得
ここ数年で、タックスナップの利用者は急拡大中。
2026年の確定申告期間(2026年2月16日〜3月16日)では、大手会計ソフトのアプリも含む確定申告アプリの中で、全期間にわたってApp Storeランキング1位を獲得しました。
(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

他会計ソフトの約4倍の経費処理スピード
意外に時間を取られてしまうのが、日々の経費処理です。 「気づいたら何十件も経費が溜まっていた」という時でも、タックスナップならあっという間に登録が完了します。
外部機関による比較調査では、タックスナップを使うと10分間で平均518件の経費を処理できることがわかっています。 他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピードです。

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)
速さの秘訣は丸投げ仕分け
タックスナップの経費処理の速さの最大の理由は、「丸投げ仕分け」機能です。
銀行やカードの取引データが自動で反映されるだけでなく、それぞれの取引が経費かプライベートか、どの勘定科目が適しているのかをアプリが高精度で自動判定してくれます。
「丸投げ仕分け」機能を使えば1,000件の仕分けも最短3秒で完了するので、経費処理が驚くほど楽になります。

税理士監修の機能で、はじめての確定申告でも安心
「本当にこの内容で提出して大丈夫?」という不安を解消するために、税理士監修の「税務調査リスクチェック機能」があります。
あなたのデータをもとに、同じ職種の人の傾向と比べながら、税務調査が入りやすいかをアプリが診断します。
修正するべき内容も表示されるので、事前に修正し、安心して提出できます。

タックスナップは、確定申告をできるだけ簡単に、かつ安心して提出できるようにサポートするアプリです。 無料トライアルも行っているので、まずはその快適さを体験してみてください。
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よくある質問
Q. 確定申告書等作成コーナーはスマホだけで使えますか?
はい、スマホだけで使えます。2025年1月から所得税の全画面がスマホ対応になり、申告書の作成からe-Taxでの送信までスマホひとつで完結します。パソコンは必須ではありません。
Q. 作成コーナーの利用に料金やアプリのインストールは必要ですか?
どちらも不要です。作成コーナーは国税庁が無料で提供しており、専用アプリのインストールも必要ありません。スマホのブラウザからアクセスすればすぐに使えます。
Q. 確定申告書等作成コーナーとe-Taxの違いは何ですか?
作成コーナーは申告書を「作成」するツール、e-Taxは作成した申告書を「送信・提出」する仕組みです。作成コーナーで作った申告書を、そのままe-Taxで税務署へ送る流れになります。
Q. 個人事業主の青色申告決算書もスマホの作成コーナーで作れますか?
作れます。2025年1月から青色申告決算書・収支内訳書もスマホで作成・送信できるようになりました。ただし、その前提となる1年分の帳簿は別途用意しておく必要があります。
Q. スマホの作成コーナーでは事業所得は申告できず、パソコンが必要ですか?
いいえ、現在はスマホで事業所得も申告できます。以前は事業所得の書類作成にパソコンが必要でしたが、2025年1月から青色申告決算書・収支内訳書までスマホ対応になりました。
Q. マイナンバーカードがなくてもスマホで作成コーナーを使えますか?
使えます。マイナンバーカードがない場合は、税務署で発行するID・パスワード方式でスマホから作成・送信できます。認証方式の詳細は「イータックス 確定申告」の記事で解説しています。
Q. 作成コーナーで日々の帳簿づけ(記帳)もできますか?
できません。作成コーナーは申告書を作成するツールで、日々の記帳機能はありません。記帳から申告まで一括でこなしたい場合は、記帳に対応した確定申告アプリを使うと効率的です。
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