クレジットカードを利用した際の会計処理は、青色申告、白色申告の形式や申告者の状況によって異なります。適切な仕訳方法を把握し、漏れのない経費計上を行うことが正確な申告の鍵です。本記事では、クレジットカード決済の仕訳方法を青色申告(特別控除の条件に応じて)と白色申告に分けて詳しく解説します。また、領収書がない場合の対処法や、分割払い時の会計処理の具体例も紹介します。これを読めば、クレジットカードでの支払いを適切に記録し、節税効果を最大化する方法がわかります。
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【所属】
税理士法人Five Starパートナーズ 代表税理士
【経歴】
大阪府豊中市出身。関西学院大学経済学部卒業後、中原会計事務所に入所。2001年に税理士試験全科目合格。その後、新日本アーンスト・アンド・ヤング税理士法人で国際税務業務に従事。2005年にヒロ☆総合会計事務所を設立し、2022年に税理士法人Five Starパートナーズへ組織変更。また、YouTubeチャンネル「税理士YouTuberチャンネル!!」を運営し、税務や経営に関する情報を発信している。
保有資格: 税理士
※詳細やご自身の状況に応じた適切な対応については、税理士等の専門家にご相談ください。
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クレジットカードで決済をした場合の仕訳方法とは
クレジットカード決済を会計処理する際には、購入時点と実際の引き落とし時点の両方を記録する必要があります。この処理は、発生主義に基づき、取引の発生タイミングを正確に反映させるものです。事業用で使用したクレジットカードについても、個人用のカードと分けて管理することが推奨されます。
青色申告で65万円、55万円控除を受ける場合
青色申告で最大65万円または55万円の特別控除を受けるためには、複式簿記での記帳が必須です。クレジットカードでの支払いを記録する場合、まずは購入時点で「未払金」という勘定科目を用いて、購入金額を記録します。その後、実際に銀行口座から引き落とされた際に「未払金」を消し、支払いを反映させる仕組みです。この方法により、購入日と支払い日を分けて記録し、帳簿の正確性を高めることができます。
青色申告で10万円控除を受ける場合
10万円控除の場合は、簡易簿記での記帳が認められています。ただし、クレジットカード決済についても正確に記録する必要があります。購入時点と引き落とし時点の両方を記録する点は65万円控除の場合と変わりませんが、記帳形式がシンプルになるため、管理が容易です。ただし、領収書や利用明細書の保管は忘れずに行いましょう。

白色申告の場合
白色申告では、記帳義務が青色申告よりも簡便ですが、クレジットカードの支出も収支内訳書に記載する必要があります。購入時点での支払いは「未払金」として記録し、引き落とし時点で現金や預金口座からの支出を記録します。特に、白色申告では帳簿の正確性が指摘されることが多いため、明細書を活用して記録を整えることが重要です。
その他の注意点
複数のクレジットカードを利用している場合は、それぞれのカードごとに未払金を記録して管理すると、後の帳簿調整が容易になります。また、引き落としがエラーとなった場合は、再引き落とし時点で適切に修正を行う必要があります。
領収書がない場合どうするか
利用明細書が領収書代わりになる
クレジットカード決済を行った際、店舗から領収書が発行されない場合があります。このような場合、カード会社から発行される「利用明細書」が領収書代わりとして利用可能です。利用明細書には取引日、取引先、取引金額が明確に記載されているため、税務署からも経費として認められることが一般的です。ただし、利用明細書が発行されないケースもあるため、その場合は取引先に連絡して領収書を依頼するのが望ましいでしょう。

分割払いをした場合はどうなるか
クレジットカードでの分割払いは、購入金額を複数回に分けて支払う方法であり、分割手数料が発生する場合があります。この手数料も事業に関連する支出であれば経費として計上可能です。
手数料は支払手数料として処理する
分割払いの手数料は「支払手数料」という勘定科目を利用して経費として処理します。たとえば、10万円の商品を購入し、3回払いで手数料が1,500円発生した場合、毎月の支払いには元金と手数料が含まれます。これらを分けて記録することで、正確な経費計上が可能になります。分割払いの契約内容を確認し、正しい金額を帳簿に反映させることが大切です。
青色申告のメリットと節税効果
節税効果が高い
青色申告では、65万円または55万円の特別控除を活用することで大幅な節税効果が期待できます。この控除を適用するには、複式簿記を用いた帳簿作成と貸借対照表、損益計算書の提出が求められます。
経費計上が可能
クレジットカードでの支払いは、事業に関連するものであればすべて経費として計上できます。これには、事務用品費、通信費、交通費などが含まれ、経費を正確に計上することで課税所得を減少させることが可能です。

損益通算が可能
青色申告では、事業所得の赤字を他の所得(例えば給与所得)と相殺できる損益通算が可能です。これにより、事業の赤字を利用して税負担を軽減することができます。
よくある間違いと注意点
クレジットカード決済時と引き落とし時の記録を混同してしまうケースが多く見られます。これにより、経費の計上時期がズレて帳簿が正確でなくなる可能性があります。
領収書や利用明細書の保管を怠ると、税務調査時に経費として認められないリスクが生じます。書類を整理し、必要に応じて補足資料を用意しておくことが大切です。
分割払いの手数料を記録し忘れることも一般的な間違いです。契約内容を確認し、適切に経費として計上するよう注意してください。
確定申告を簡単にするには
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税理士監修の税務調査リスクチェック
確定申告の際に多くの方が不安を感じるのが税務調査ですが、タックスナップでは税理士監修の「税務調査リスクチェック」機能を搭載。申告内容をシステムがチェックし、リスクのある項目をユーザーに知らせてくれるため、税務調査への対策がしやすくなり、安心して確定申告を完了できます。
他会計ソフトからのスムーズな乗り換え
既に他の会計ソフトを利用している場合も、タックスナップへの移行は非常に簡単です。データのインポート機能が備わっており、過去のデータもシームレスに引き継げるので、乗り換えの手間をかけずにスムーズに使用を開始できます。
スマホで提出まで完結
経理業務の全てがスマホで完結します。確定申告の書類作成から提出まで、スマホでの操作で簡単に進められ、時間と手間を大幅に削減します。
レシート読み取り機能で経費管理が簡単
レシートを手作業で入力する手間を省くため、タックスナップは高精度の「レシート読み取り」機能を搭載。スマホのカメラでレシートを撮影するだけで、瞬時に必要な情報を読み取り、データを自動で整理して仕訳に反映させます。これにより、経費入力のミスを減らし、時間を節約できます。
タックスナップは、シンプルで使いやすく豊富な機能で、フリーランスや個人事業主の経理の手間を劇的に軽減します。今すぐタックスナップを使い始めて、経理業務をもっとスマートにしましょう。
まとめ
クレジットカード決済の会計処理では、購入時と引き落とし時の正確な記録が求められます。特に青色申告では、特別控除を受けるための条件を満たすよう複式簿記を徹底することが重要です。また、領収書や明細書の保管、分割払いの手数料処理を適切に行うことで、申告の信頼性を高めることができます。
タックスナップは、簡単さと安心感を兼ね備え、フリーランスや個人事業主の経理・確定申告をサポートする強力な会計ツールです。スワイプで手軽に取引を仕分けし、自動仕分けで更に効率を追求。税務調査リスクチェックで安心感を高め、スマホ一台で提出まで完結できる便利さで、経理のストレスを大幅に軽減します。他会計ソフトからの乗り換えも簡単なので、今すぐ試してみる価値があります。
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よくある質問
開業届の提出期限とは
事業開始日から1か月以内に税務署へ提出する必要があります。
青色申告を忘れたらどうなるの?
特別控除が適用されず、損益通算の特典も利用できなくなります。
青色申告の期限は?
毎年3月15日が申告期限です。期限を過ぎると、青色申告特典を受けられないため、早めの準備が必要です。
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