せどりの確定申告に必要な書類の書き方を徹底解説

せどりの確定申告は必要な場合とは？

本業としてせどりを行っている方

せどりを本業として行っている場合、収入から経費を引いた「所得」が48万円を超えると、確定申告が必要になります。特に開業届を出している方は、収益の大小にかかわらず申告が必須です。青色申告を選択していれば、最大65万円の特別控除や損失の繰越といった節税メリットを受けられます。

副業としてせどりを行っている方

副業でせどりをしている場合でも、年間の所得（利益）が20万円を超えると確定申告が必要です。たとえ収入が少なくても、経費を差し引いた利益が20万円を超えていれば申告対象になるので、帳簿をつけて日々の取引を記録しておきましょう。

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そもそもせどりってなに？

せどりと転売の違いってなに？

せどりは、主に店舗やネットで安く仕入れた商品を別の市場で高く売り、利益を得るビジネスモデルです。いわゆる「転売」と大きく異なるわけではありませんが、違法性のあるチケット転売や限定商品の高額転売とは一線を画しています。正規のルートで商品を流通させる行為であれば、合法かつ申告対象のビジネスとして扱われます。

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せどりの確定申告に必要な書類と書き方

確定申告書（B）

個人事業主や副業せどりをしている方は、「確定申告書B様式」を使います。売上（事業所得）や必要経費、控除額を記入し、最終的な所得税額を計算する書類です。

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収支内訳書

白色申告をする場合に必要な書類です。売上、仕入額、経費、利益などの内訳を記入し、年間の収支を報告します。業種名は「小売業」または「通信販売小売業（5419）」などが一般的です。

青色決算書

青色申告を選んだ場合に提出する書類で、「損益計算書」と「貸借対照表」の2部構成。複式簿記による帳簿付けが求められます。タックスナップなどを活用すれば、帳簿から自動で青色決算書を作成することも可能です。

帳簿

青色申告では「仕訳帳」や「総勘定元帳」が必要です。白色申告でも、「売上帳」「仕入帳」「経費帳」などで日々の取引を記録しておきましょう。帳簿そのものは提出不要ですが、税務調査などで確認を求められるため、7年間の保管義務があります。

領収書・レシート類（提出は不要だが保管が必要）

仕入れ、送料、梱包資材、ツール代など、経費に関連する領収書は必ず保管を。こちらも7年間の保存が義務づけられています。電子化（写真保存）もOKです。

控除関連の証明書（該当する方のみ）

・生命保険料控除証明書
・医療費控除の明細書
・ふるさと納税の寄附金受領証明書
・扶養控除を受ける場合の家族のマイナンバー　など

マイナンバーカード（または通知カードと本人確認書類）

申告時に本人確認として必要です。e-Taxを使う場合は、マイナンバーカード＋ICカードリーダー、またはマイナポータル連携アプリが必要です。

その他

・Amazonやメルカリの売上明細
・棚卸表（期末の在庫表）
　なども、確定申告における収支の根拠資料として保存しておきましょう。

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青色申告を選んだ場合の仕訳のポイント

青色申告では、複式簿記による記帳が必要となるため、1件ごとの取引を「仕訳」として記録します。たとえば、

• 商品を仕入れた場合：
  借方：仕入高　／　貸方：現金 or クレジット
  
• メルカリ手数料が引かれた場合：
  借方：販売手数料　／　貸方：売掛金 or 現金
  

といったように、取引の内容と勘定科目を正確に分類する必要があります。会計ソフトを使えば自動仕訳やテンプレート機能により手間を減らせるので、初心者にはおすすめです。

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よくある間違いと注意点

せどりの確定申告でよくあるのが、「プライベート支出まで経費にしてしまう」ミスです。たとえば、事業用とは関係ない書籍やスマホ代などを全額経費にすると、税務署から否認される可能性があります。家事按分（事業と私用の比率分け）を正確に行いましょう。

また、「在庫の棚卸を忘れる」こともよくあるミスです。年末に残っている商品在庫の金額を記録していないと、正確な利益が計算できません。仕入れと売上の管理はセットで行い、期末には必ず棚卸表を作成してください。

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確定申告を簡単にするには

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まとめ

せどりで収入が出ている方は、所得の大小に関係なく、正しく確定申告を行うことが大切です。必要書類としては、確定申告書B、収支内訳書（または青色決算書）、帳簿、領収書類などがあり、それぞれの書き方を理解しておくと安心です。

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よくある質問

確定申告の期限はいつからいつまで？

毎年、2月16日〜3月15日が提出期限です。ただし、休日の都合で前後する場合もあるため、国税庁サイトで最新情報を確認しましょう。

確定申告を忘れた場合どうなるの？

提出が遅れると、「無申告加算税」や「延滞税」が発生する可能性があります。気づいた時点で早めに申告すれば、加算税が軽減されることもあるため、速やかに対応を。

せどりでの収入が赤字の場合はどうしたらいい？

白色申告では損失の繰越ができませんが、青色申告なら最大3年間繰越が可能です。翌年以降の黒字と相殺できるため、継続してせどりを行うなら青色申告を検討するとよいでしょう。