副業のための確定申告をやっていなかった！無申告だとどうなるの？

2025年4月17日

「副業で少し稼いだけど、確定申告って必要なの？」「毎年やらなきゃと思ってたけど、結局ずっとしてない…」
そんな方は要注意です。副業での収入があるにもかかわらず、確定申告をしていない場合、税務署からペナルティが科されることがあります。この記事では、無申告を続けた場合のリスクや、バレる仕組み、今からできる対処法についてわかりやすく解説します。

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副業の確定申告をしていない場合のペナルティ

確定申告をしなければならないのに行っていない状態は「無申告」とされ、税務署からペナルティ（加算税・延滞税など）が課される可能性があります。

副業の所得が20万円を超えているにもかかわらず期限内に確定申告をしなかった場合、税務調査が入る可能性があります。税務調査とは、国税庁が管轄する税務署などによって納税者が正しく確定申告を行っているかを調査することです。

延滞税

本来納めるべき税金の支払いが遅れた場合に課されるのが「延滞税」です。
期限からの遅れ日数によって税率が異なり、最長で年14.6%程度の利息がかかることもあります。
税額が少額でも、数年放置すれば大きな金額になる可能性があります。

無申告加算税

申告義務があるにもかかわらず提出しなかった場合に課されるのが「無申告加算税」です。
通常は納付すべき税額の15%、税務調査の結果で申告がないと判断された場合は最大20%が上乗せされます。

重加算税

「故意に所得を隠していた」「意図的に収入を記載しなかった」など、悪質とみなされた場合には、最大で税額の40%が上乗せされる重加算税が課されます。
過去に副業収入を隠していた証拠が見つかると、一気に高額な納税を迫られることがあります。

その他

住民税の未納：所得税だけでなく、住民税も別途課税されます。
信用への影響：住宅ローンやクレジットの審査で過去の納税履歴が確認されるケースもあり、無申告はマイナス要因になります。
過去5年分まで遡って追徴されることもあるので、「数年放置してしまった」人ほど注意が必要です。

そもそも副業で確定申告が必要な場合とは？

副業所得が20万円以上の場合

会社員など給与所得がある人が副業をしている場合、副業の所得（売上−経費）が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。
給与とは別の収入であっても、フリマアプリやライティング、ハンドメイドなど、営利性がある活動は対象になります。

副業所得が20万円以下でも必要な場合もある

たとえ所得が20万円以下でも、

医療費控除やふるさと納税など、他の理由で確定申告を行う場合
自治体によっては、住民税の申告が必要な場合

といった例もあるため、20万円未満だから完全にスルーしてよいというわけではありません。

どうやって確定申告が無申告なことがバレる？

無申告でもバレない可能性はある？

「副業収入は現金払いだし、規模も小さいからバレないのでは？」と考える方もいますが、それは非常にリスクの高い判断です。

税務調査によってバレる可能性

税務署はランダムに税務調査を行っています。
事業所得があると見られる人には、申告がなくても調査対象になることがあります。
特に副業規模が年々大きくなっている人は目をつけられやすいです。

支払調書の発行によってバレる可能性

企業やプラットフォームがあなたに報酬を支払った場合、支払調書が税務署に提出されます。
その情報とあなたの申告内容が一致しなければ、「申告漏れ」としてチェックが入ります。

その他

マイナンバー制度の導入により、収入の流れは以前よりもはるかに可視化されています。
ネットバンキングや決済履歴、SNSでの発信からも副業の存在が発覚するケースも。

税務調査が入った場合の対処法とは

税理士に相談をする

過去の申告漏れがある場合、自分だけで対応すると不利になる可能性があります。
税理士に相談すれば、適切な申告方法や税務署との交渉を代行してもらえるため安心です。

期限後に申告をする

たとえ期限を過ぎていても、「自主的に」申告すれば加算税の一部が軽減される可能性があります。
税務署から指摘される前に、自分で遅れてでも申告することで、印象も大きく変わります。

よくある間違いと注意点

副業で得た収入に対して、確定申告をしなければならないと知らずに過ごしていたり、「少額だから問題ないだろう」と自己判断で申告を怠ってしまう人は少なくありません。ですが、そのような判断にはリスクが伴います。ここでは、実際に起こりやすい間違いと注意点を、背景や防ぎ方とあわせて解説します。

まず多いのが、「売上が20万円を超えていなければ申告は不要」と誤解してしまうケースです。実際には、税務上の基準になるのは“売上”ではなく“所得”です。所得とは、売上から必要経費を差し引いた利益の部分を指します。たとえば売上が30万円でも、経費が15万円かかっていれば所得は15万円。反対に、売上が22万円で経費が1万円しかなければ、所得は21万円となり申告が必要になります。売上だけで判断するのではなく、正確な計算が必要です。

次によくあるのが、経費に関するミスです。副業に必要な支出であれば経費として計上できますが、その際に領収書や明細などの根拠となる資料を残していなければ、後から税務署に否認されてしまう可能性があります。日用品やプライベートな支出を経費として誤って申告するケースもあり、これは悪質と判断されると重加算税の対象になる恐れもあります。経費として申告するものは、金額の大小にかかわらず、目的や内容を明確に記録しておくことが大切です。

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税理士監修の税務調査リスクチェック

確定申告の際に多くの方が不安を感じるのが税務調査ですが、タックスナップでは税理士監修の「税務調査リスクチェック」機能を搭載。申告内容をシステムがチェックし、リスクのある項目をユーザーに知らせてくれるため、税務調査への対策がしやすくなり、安心して確定申告を完了できます。

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まとめ

副業の確定申告を「数年放置していた」「そもそも必要だと思っていなかった」という人も少なくありませんが、無申告は重大なペナルティの対象になる可能性がある行為です。

気づいた今が最も早いタイミングです。
たとえ今さらと思っても、期限後申告や税理士相談など、できる対処法はたくさんあります。

副業を継続していくうえでも、正しい税務処理は信頼の証。今からでも一歩踏み出して、安心して副業ライフを続けていきましょう。

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