「領収書を手書きする場合、数字は漢数字がいいの?それとも算用数字?」と疑問を持つ方も多いかもしれません。金額を間違えないように書くことはもちろん、改ざんや不正を防ぐためにも、正しい数字の書き方を知っておくことが大切です。本記事では、漢数字(大字)を使う場合、算用数字を使う場合、それぞれのルールや注意点をまとめました。領収書や帳簿を作成する際の参考にしてみてください。
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【所属】
税理士法人Five Starパートナーズ 代表税理士
【経歴】
大阪府豊中市出身。関西学院大学経済学部卒業後、中原会計事務所に入所。2001年に税理士試験全科目合格。その後、新日本アーンスト・アンド・ヤング税理士法人で国際税務業務に従事。2005年にヒロ☆総合会計事務所を設立し、2022年に税理士法人Five Starパートナーズへ組織変更。また、YouTubeチャンネル「税理士YouTuberチャンネル!!」を運営し、税務や経営に関する情報を発信している。
保有資格: 税理士
※詳細やご自身の状況に応じた適切な対応については、税理士等の専門家にご相談ください。
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領収書の数字の書き方とは
領収書に金額を記載する際、改ざん防止や読みやすさの観点から、漢数字(大字)と算用数字(アラビア数字)のいずれかを用いることが多くあります。特に金額を手書きする場合は、桁を間違えたり書き加えられたりしないよう、丁寧に記入することが大切です。どちらの方式にもメリットとデメリットがあるため、業務の実情に合わせて使い分けるとよいでしょう。
漢数字の書きかた
領収書や帳票類の金額を漢数字で表すときは、通常の一、二、三などではなく、改ざんを防ぐ意味合いのある大字を使うことが一般的です。たとえば「壱」「弐」「参」「拾」といった表記を用いることで、数字を付け足すなどの不正行為をしにくくできます。なお、書き終わりには線を引き、余白を埋めて追記の余地をなくすとさらに安全です。
領収書を漢数字で書く場合
漢数字による金額表記は、特に大きな金額の際や正式な文書での改ざんリスクを低減したい場合に用いられます。文字数が増え、見た目が複雑になるため、悪意ある追記や変更が難しくなるのが大きな特徴です。
領収書で用いる大字とは
大字とは「壱」「弐」「参」「伍」「拾」など、通常の漢数字とは異なる改ざん防止用の字体を指します。金額を1,234円とするなら「壱阡弐百参拾四円」と書くなど、一般的な数字表記よりも手間がかかりますが、領収書の信頼性を高める効果があります。
その他のルール
漢数字で領収書を作成する場合、書いたあとに「円」の後ろに余分なスペースがないように線を引いて埋める方法が推奨されます。修正が必要なときは修正液を使うのではなく、二重線を引いて訂正印を押す形が好ましいです。
領収書を算用数字で書く場合
算用数字を使うと、読み取りが簡単で記入スピードも上がります。海外取引やシンプルな会計処理で大量に領収書を発行する際には、算用数字が主流です。ただし、改ざんリスクは漢数字より高いため、補助的な対策を講じることが望まれます。
3桁ごとにカンマ
算用数字の場合、金額を見やすくするため「1,000円」「10,000円」のように3桁区切りでカンマを入れるのが一般的です。桁数の間違いを減らし、集計時の混乱も防ぎやすくなります。
その他のルール
数字の前後に大きな余白をつくらず、最後に短い線や文字を添えてスペースを埋めることで、後から数字を追加しにくくできます。修正が必要なら、漢数字の場合と同様に訂正印などで対応するのが基本です。
よくある間違いと注意点
領収書を書くときによくある誤りとして、漢数字と算用数字を混在させてしまったり、「壱」を「一」に、また「拾」を「十」に書き換えてしまうケースがあります。改ざんを防止する意味合いが薄れるため、大字を使うと決めたら一貫して用いるのが安全です。また、算用数字で金額を記入する際には、大きなスペースを空けてしまったり、カンマを忘れて意図しない桁にしてしまう例もよくあります。数字を書く前後には線を引き、追記を防止する工夫をすることも重要です。
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まとめ
領収書や帳簿の数字の書き方には、漢数字(大字)を使う方法と算用数字を使う方法があり、それぞれメリットと注意点が存在します。改ざん防止の観点からは漢数字が優れていますが、算用数字は簡単かつ国際的にも通じる形式です。いずれの方法でも、数字の前後に余計な空間をつくらない、訂正は二重線と訂正印を使うなどのルールを守ることで、書類の信頼性が高まります。正確に金額を記入し、後々のトラブルを避けるためにも、手間を惜しまず丁寧な記帳を心がけましょう。
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よくある質問
数字をきれいに書くには?
数字をきれいに書くコツとして、罫線に沿って一定の大きさと間隔を保つ、筆記具は太めのペンを使ってはっきり記入するなどがあります。また、カンマ区切りを徹底し、後から桁増しされるような隙を残さないよう注意すると良いでしょう。
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