【2026年最新版】個人事業主のNISAは経費になる?節税効果をiDeCo・小規模企業共済と比較

「NISAを使えば節税になるって聞いたけど、個人事業主なら経費にもできるの?」「iDeCoや小規模企業共済と何が違うの?」と疑問に思っていませんか。

結論からいうと、NISAへの積立金は経費にも所得控除にもなりません。NISAのメリットは、運用益や配当金が非課税になることであり、事業所得を減らす節税制度ではありません。一方、iDeCoや小規模企業共済は、一定の要件を満たせば掛金の全額が所得控除の対象となるため、個人事業主の節税制度として活用できます。

この記事では、NISAが経費にならない理由をわかりやすく解説するとともに、iDeCo・小規模企業共済との違いや、それぞれの節税効果、どのような人に向いているのかまで比較しながら紹介します。資産形成と節税を両立したい個人事業主の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • NISAの投資額は経費にできず所得控除にもならない
  • 現行NISAは年360万円まで投資でき非課税保有限度額は1,800万円
  • 所得税と住民税を直接減らすならiDeCoと小規模企業共済が優先
  • NISA口座で出た利益は原則として確定申告が不要
  • 事業用口座から積み立てたときは事業主貸で処理する

目次

個人事業主のNISAは経費にできる?

結論から言うと、NISAに出したお金は経費になりません。投資は現金を金融商品に形を変えているだけで、売上を得るために消えた費用ではないからです。

投資額は経費にも所得控除にもならない

経費にならないだけでなく、iDeCoのような所得控除もありません。NISAの優遇は「増えた分に税金がかからない」という出口側だけで、入口側の課税所得は1円も減りません。

だから、利益が出た年に急いでNISAへ多く入れても、その年の所得税・住民税は変わりません。年末の駆け込みに意味がないので、投資は投資、節税は節税と分けて考えると判断を間違えません。

事業用口座から積み立てた場合の仕訳

事業用口座からNISAへ振り替えたときは「事業主貸」で処理します。事業のお金を個人のために使った扱いになり、経費にはなりません。

場面借方貸方
事業用口座から月々の積立3万円を出した事業主貸 30,000普通預金 30,000
売却代金が事業用口座に入った普通預金 50,000事業主借 50,000

事業と個人のお金が混ざると帳簿が追いにくくなるので、可能なら投資用の入出金は個人口座にまとめておくと後がラクです。


現行NISAの制度内容

2024年からの現行NISAは、年間360万円まで投資でき、非課税で持ち続けられる期間に上限がありません

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度額合わせて1,800万円うち1,200万円まで
非課税保有期間無期限無期限
口座開設期間恒久化恒久化
併用可能可能

対象はその年1月1日時点で18歳以上の居住者です(出典:金融庁 NISAを知る)。

売却すると翌年に非課税枠が復活する

商品を売却すれば、その購入額分の枠が翌年に戻って再び使えます。売ったらそれで終わりだった旧制度から、大きく変わった点です。

ただし年間投資枠の360万円は復活しないため、1年で一気に埋め直すことはできません。売却の翼年以降に少しずつ使い直す形になります。


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NISA・iDeCo・小規模企業共済はどれが節税になる?

その年の所得税と住民税を減らしたいなら、所得控除があるiDeCoと小規模企業共済が先です

制度上限所得控除引き出し向いている人
NISA年360万円いつでも可手元資金の自由度を保ちたい
iDeCo月6.8万円(年81.6万円)
2026年12月拠出分から月7.5万円
◎ 全額原則60歳まで不可老後資金を作りながら節税したい
小規模企業共済月1,000円〜7万円(年84万円)◎ 全額廃業・退任時など廃業後の資金を準備したい

所得控除がある2制度を優先する理由

掛金の全額が所得控除になるため、課税所得がそのまま下がります

課税所得が330万〜695万円の帯なら、所得税20%と住民税10%で合計約30%。小規模企業共済に年84万円を掛ければ、それだけで25万円前後の税負担が軽くなる計算になります。NISAにこの効果はありません。

資金を動かせなくなるリスクとの兼ね合い

その一方で、iDeCoに入れたお金は原則60歳まで引き出せません。売上が不安定な年もある個人事業主にとって、これは無視できない制約です。

小規模企業共済も、加入から20年未満で任意解約すると元本割れします。生活費と仕入の余力を残したうえで、使い道を縛らない分をNISAに回す順番が現実的です。

控除の全体像は専門記事にまとめています。

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NISAで確定申告が必要になるケース

NISA口座の利益は非課税なので、原則として確定申告は不要です。売却益も分配金も、申告書に書く必要がありません。

損失が出ても他の利益と相殺できない

NISA口座の損失は、課税口座の利益と損益通算できません。繰越控除も使えないため、税務上は「なかったこと」になります。

値下がりした商品を損切りしても税金面のメリットがないので、この点は課税口座と判断が違ってきます。

課税口座を併用しているとき

特定口座(源泉徒収あり)なら申告不要ですが、一般口座や源泉徒収なしの特定口座で利益が出ていれば、そちらは申告が必要です。年間取引報告書でNISA分と分けて確認しましょう。


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(参照:Sensor TowerのApp Storeランキングデータ)

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10分間あたりの平均経費処理件数は、他会計ソフトと比べて約4倍、手書きの約18倍、Excelの約40倍のスピード

出典:株式会社タックスナップ 「【比較調査】確定申告アプリ「タックスナップ」、同時間での経費処理件数が他会計ソフトと比較して約4倍を記録。」 (実査運営機関:株式会社アスマーク)

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まとめ

NISAは「増やす制度」で、「その年の税金を減らす制度」ではありません。投資額は経費にも所得控除にもならず、優遇されるのは運用益と分配金だけです。

その点、iDeCoと小規模企業共済は掛金の全額が所得控除になります。税金を直接減らしたいなら2制度が先で、手元の自由度を残したい分をNISAに回すのが現実的な順番です。

いずれも事業のお金と個人のお金が混ざりやすいので、振替を事業主貸で残す習慣だけは年内につけておくと安心です。


よくある質問

Q. NISAの投資額を経費にする方法はありませんか?

ありません。投資は資産の購入なので、どんな口座でも経費にならないところは同じです。所得控除を使いたい場合はiDeCoまたは小規模企業共済を検討します。

Q. 個人事業主のNISAの上限はいくらですか?

会社員と同じで、年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)です。生涯での非課税保有限度額は1,800万円までです。

Q. NISAとiDeCoはどちらを先に始めるとよいですか?

税負担を今すぐ減らしたいならiDeCoが先です。ただし60歳まで引き出せないので、運転資金に余裕がないうちはNISAから始めると安心です。

Q. 事業用のお金でNISAを買っても問題ありませんか?

問題ありません。事業主貸で処理し、経費には入れないでください。帳簿を混乱させないために、投資用の引き落としは個人口座に寄せるのがおすすめです。

Q. NISAの利益は国民健康保険料に影響しますか?

影響しません。NISA口座の利益は非課税で合計所得に入らないため、国民健康保険料や住民税の計算にも含まれません。課税口座で利益を出す場合と大きく違う点です。

Q. 旧NISAで持っている商品はどうなりますか?

そのまま非課税で保有できますが、現行NISAの非課税保有限度額とは別管理です。旧制度から現行制度へのロールオーバーはできないため、売却して買い直すかそのまま保有するかを選びます。


メタディスクリプション

個人事業主のNISAは経費にも所得控除にもなりません。年360万円・限度額1,800万円の現行制度を整理し、iDeCo・小規模企業共済との節税効果の違いと仕訳まで解説します。

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